2014年12月13日(土) かつて神楽殿があった佐美長神社 (車、徒歩)
佐美長神社でのお参りを終えてから歴史講座に参加するために志摩市民俗歴史資料館を訪れ、
歴史講座「伊雑宮と式年遷宮」の聴講を終えると階下の資料館へ向かった。
展示スペースの奥へと進むと
祀りに関する展示があり、私はこの場所に釘付けになってしまった。
その左側には神楽太鼓が展示されていた。
説明書きを覗き込むとそこには「佐美長神社の神楽殿で使われていました。」とあり、「佐美長神社ってどこだろう?」と軽く考えていた。
太鼓はガラスケースで囲われていたので、ガラスにレンズを押し付けて上から順にパチリ・・・。
この柱には次の文字が刻されている。
享保七壬寅年正月吉日
當社依御夢相奉寳納御神楽太鼓
摂州大坂京橋相生西町川上五左衛門行賀行年
さらに、神楽太鼓の右側に視線を移動すると
ここに、「皇大神宮別宮伊雑宮所管社 佐美長神社(穂落宮)」のと書かれていた。これを見て「ああ、そうか、さっきまでいた佐美長神社だ。」と気付いた私だった。
御神楽の様子を示す図の
下にあるガラスケースには神楽の道具が展示されていた。
そして、展示写真を見るとそれはまさに伊雜宮の所管社である佐美長神社だった。
しかも、旧御祓頒給所(神楽殿)跡地を示す写真があった。
この場所は旧社殿を解体した用材が置かれていた場所だった。
【参考】
私は記憶のなかで神楽殿を解体した資材が置かれている錯覚に陥った。
なお、志摩市歴史民俗資料館の入口付近では、パネル展「伊雑宮のご遷宮とそれを支える人々」が開催されていた。
【 20141213 の記録 】
- 式年遷宮を終え雨儀廊が撤去された倭姫宮
- 「禁殺生」石に導かれて仙宮神社へ(南伊勢町河内)
- 河村瑞賢公園と大仙寺(南伊勢町東宮)
- 御遷座を終えた穂原神社(南伊勢町伊勢路)
- 雨儀廊撤去後に初めてのお参り(伊雜宮)
- 旧殿舎が解体された佐美長神社
- かつて神楽殿があった佐美長神社