ブラッチェiseミニツアー パイロット版 勢田川トレイル〜中流域編〜 1日目

2016年06月25日(土) ブラッチェiseミニツアー パイロット版 勢田川トレイル〜中流域編〜 1日目 (車、徒歩)

千枝大志さんは、本当の伊勢の歴史を伝えるため、古代から戦後までの歴史学、国文学、建築史学、民具学、民俗学など学際的知識や経験を駆使して実施するツアー「ブラッチェise」を画策している。本稼働は夏頃だろうか、それに向けたパイロット版が先日のミニツアー(宮川堤〜筋向橋)に続き勢田川中流域でも実施された。

【参考】

 

今回のミニツアーはパイロット版 勢田川トレイル〜中流域編で、この記事は二回(25日と26日)実施された初日のもの。

集合場所:ファミリーマート 伊勢河崎店、集合時刻:午前9時。当初の予定では8時だったが、早過ぎるとのことで9時となった。

寄り道しながらなんとか9時ギリギリで集合場所に到着するとそこにいたのは千枝さんだけだった。昨夜は雨、朝からもぐずついていた。そのためだろうか、10分ほど待っただろうか。今日の参加者は私ひとりだった。参加者がひとりでも実施されるツアーは珍しい。パイロット版とはいえ千枝さんの思い入れが感じられる。これなら8時集合で良かったのではともおもったが、その時間帯は雨が降っていたのだった。現状が常にベストな選択!

 

ファミリーマート 伊勢河崎店を出発すると・・・

ファミリーマート 伊勢河崎店

ファミリーマート 伊勢河崎店

 

いつものようにブログ記事を書き始めると知り得る情報をぶち込んでしまうのだが、このミニツアーは正式版のためのパイロット版なのでネタばらしは控えるべきだと気づいてしまった。(実は現地で知り得た情報を消化できていないのだが・・・)

そのため、パイロット版では興味を抱くような程度の情報に留めよう。

 

ファミマから東方向へ向うと先ほど私が前を通った

曹洞宗 不動院付近(伊勢市吹上)

曹洞宗 不動院付近(伊勢市吹上)

 

曹洞宗 不動院へ立ち寄った。

曹洞宗 不動院(伊勢市吹上)

曹洞宗 不動院(伊勢市吹上)

 

こちらのお堂には瓦製の着色された不動明王が・・・、住職はいないため管理している等観寺(伊勢市八日市場町)に問い合わせれば拝見できるかもとのこと。

曹洞宗 不動院(伊勢市吹上)

曹洞宗 不動院(伊勢市吹上)

 

ここでは瓦による時代の判断方法が伝授された。キーワードは「巴瓦」「蛇の目瓦」「まんじゅう瓦」、また瓦がズレると製造者が明らかに。詳細は正式ツアーで!

曹洞宗 不動院の屋根瓦(伊勢市吹上)

曹洞宗 不動院の屋根瓦(伊勢市吹上)

 

鬼瓦には鬼師(鬼瓦づくり専門職人)の銘が刻されていた。

曹洞宗 不動院の鬼瓦(伊勢市吹上)

曹洞宗 不動院の鬼瓦(伊勢市吹上)

 

不動院の境内の隅にある墓石では、墓石の形状や仕上げなどによる簡単な時代判断方法にについて。

曹洞宗 不動院(伊勢市吹上)

曹洞宗 不動院(伊勢市吹上)

 

不動院の前に置かれたゴミ箱に貼られた地名板の文字「一本木」、こらは「いっぽうぎ」と読むそうだ。

一本木(いっぽうぎ)の地名板

一本木(いっぽうぎ)の地名板

 

不動院を後にするとファミマ方向へ戻り御屋敷稲荷へ立ち寄った。

御屋敷稲荷(伊勢市吹上)

御屋敷稲荷(伊勢市吹上)

 

千枝さんは初の訪問だった。

御屋敷稲荷(伊勢市吹上)

御屋敷稲荷(伊勢市吹上)

 

ここの瓦もズレていた。そのため、銘が明らかに!

御屋敷稲荷の屋根瓦(伊勢市吹上)

御屋敷稲荷の屋根瓦(伊勢市吹上)

 

ファミマまで戻ると八間道路を横断し、さらに西方向へと進んだ。ここは

中寺前公園(伊勢市河崎)

中寺前公園(伊勢市河崎)

 

中寺前公園でここは河崎一丁目。河崎といえば二丁目や三丁目が注目されることが多く、一丁目は蚊帳の外、「河崎一丁目には注目されるモノが無い。」こんなイメージを抱いている人が多いので、そんな幻想を打破したかったと千枝さん。最近入手した古地図をもとにこの付近の歴史を紐解いていく。今では想像できない世界が広がっていたようだ。

中寺前公園(伊勢市河崎)

中寺前公園(伊勢市河崎)

 

公園を通り抜けると

中寺前公園(伊勢市河崎)

中寺前公園(伊勢市河崎)

 

さらに西方向へ向うとここは河崎から離れて宮後だが、このお墓で墓石の復習。

川辺公園付近の墓地(伊勢市宮後)

川辺公園付近の墓地(伊勢市宮後)

 

さらに西へ進むと川辺公園。

川辺公園(伊勢市宮後)

川辺公園(伊勢市宮後)

 

伊勢新名所絵歌合に登場する「河辺里」との関連性が語られた。

川辺公園(伊勢市宮後)

川辺公園(伊勢市宮後)

 

二か所の公園を巡ったが、古地図や古文書を読み解くとこれらの公園がまったく別物としてイメージされるのだから不思議だ。

川辺公園から河崎本通りへ

川辺公園から河崎本通りへ

 

宮後をあとにすると再び河崎へ戻ると一丁目から二丁目へ移動し河崎本通りを北上した。

その途中で、こちらは

 

井爪飼料店(河崎本通り)

井爪飼料店(河崎本通り)

 

井爪飼料店とあるが、実はこの家にはさらに歴史がありその証拠が

井爪飼料店の説明板(河崎本通り)

井爪飼料店の説明板(河崎本通り)

 

鬼瓦の手前に残されている『○長』の文字にあった。どうしても説明板を鵜呑みにしてしまうが、さらに時代を遡れば飼料店には留まらない・・・・・

重要な○長瓦、井爪飼料店(河崎本通り)

重要な○長瓦、井爪飼料店(河崎本通り)

 

この通り沿いは各家が歴史を持っているので、語り始めたらキリがなさそうだ。

川邊七種神社付近では古文書の文言を確認しながらその場所を同定してみたが、翌日には世古の位置がズレていたことがわかった。

川邊七種神社付近(河崎本通り)

川邊七種神社付近(河崎本通り)

 

本日の最後は伊勢河崎商人館駐車場付近で手にした天文15年(1546年)の古文書。ここには「舟江川」の文字が記されていた。

伊勢河崎商人館駐車場付近

伊勢河崎商人館駐車場付近

 

千枝さんがその流れを想定した。翌日にその流れが明らかになったと思ったらその夜には古地図より別の流れだとわかった。(私が見つけたのではなく、千枝さんが古地図を精査していてズバリ「舟江川」の文字を見つけたのだった。)

歴史的真実に迫る面白さを体感させてくれるブラッチェise、それは真実を知りたいと学際的にあらゆる種類の情報を探り、常に前進し続ける千枝さんの気迫によるところが大きのではないだろうか!

特に今日は私専属の案内人となっていただいた。(感謝)

ブラッチェise、面白いよ。ぜひご参加を! (なお、定員は10名程度になると思われる。)

 

Comments

    1. この日は贅沢な時間をいただきました。感謝です。
      次回、都合がつけばぜひブラッチェiseにご参加ください!
      本当の伊勢を知る機会となりますヨ。
      まぁ、私は主催者じゃないのですが、
      良いものは良い。お薦めせずにはいられません。

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