「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

2016年12月18日(日) 「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回) (徒歩)

伊勢には歴史資料が豊富に残されれているのに活用できていない状況を打破するため、伊勢市立伊勢図書館では「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」する講座が開催されている。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座の案内

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座の案内

 

今回はその第二弾、私は初めての参加となった。定員30人のところ40人弱の参加となるほどの人気だった。
講師は前回と同じで、中京大学文学部学芸員である千枝大志さん。千枝さんは学生時代から河崎をはじめ伊勢について深く探求している研究者であり、ブラタモリの伊勢編では2日間に渡って案内役を担当していた。

また、千枝さんが講師を務める河邊七種神社(伊勢市河崎)での古文書・古地図整理や千枝さんが主宰するツアー「ブラッチェise」では私も大変お世話になっている。

【参考】

 

さらに、千枝さんは本業の学芸員としても最先端を行く方で、デジタルアーカイブの活用や前述のフィールドワークなど積極的な活動を展開している。幾多の困難にも果敢に立ち向かい自らの信じる道を突き進んでいる千枝さんは多くの人々に影響を与える信念の人だ。私も影響を受けた一人だろう。「信念の人」のキーワードで東浦奈良男さんを思い出してしまった。

【参考】

 

さまざまなことが私の頭でうごめきながらリンクを始める・・・・。

 

いかんいかん、前振りが長くなってしまった。

伊勢市立伊勢図書館

伊勢市立伊勢図書館

 

第二弾の本講座は12月から2月まで第三日曜日に開催される。この講座は単なるくずし字解読入門や郷土史勉強会ではなく、参加者が自身が自らの手で伊勢の地域史を楽しみながら勉強できる方法を体感することを目的としている。今回も参加者が感じ、考え、行動できるようなプログラムとなっていた。私が座右の銘のひとつとする「感じて、考えて、行動する」を実践する講座だ。

図書館が所蔵する古文書を利用することを前提としているため今回も和本「宮川夜話草」を使用し、くずし字を読むだけでなく、伊勢のまちについて知ること、これらを両立させる。そして「古文書が読めないと伊勢の歴史はわからない。」ではなく、「古文書が読めなくてもこうすれば伊勢の歴史を知ることができる。」を体感する。さらには、グループで課題に取り組み、フィールドワークにて現地を見て知ることの重要性を感じ、自発的な学びを引き出す。のように本講座の目的は多岐に渡り、講師だけでなく参加者も大変な講座となった。

まずは、伊勢の町で語られる歴史の常識も根拠がない例、(1)河崎の通称は「伊勢のだいどこ」、(2)「おはらい町」の場所は「おかげ横丁」付近・・・。こんな軽いジャブで講座が開始された。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

続いては各グループのテーブルに置かれた古地図(度会河内明細図)のコピーを利用してのグループワーク。9分割されていた古地図をメンバーが協力しながら復元させた。この後は講義の途中で挟まれる質問にその古地図を利用しての回答、まるでゲーム感覚。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

古地図を利用したグループワークは皆さん楽しそうだった。思わず立ち上がり頭だけではなく身体全体を利用した最適な(?)学習法だろう。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

その後は「前近代伊勢の町のかたちとその成り立ち」について、時代のキーワードをともに概要が説明された。

山田のイメージは

  • 鎌倉時代頃までが「村」(山田村、池町村、世木村、河辺村など)
  • 室町〜戦国時代初期が「方」(山田三方:岩淵[箕曲社]、坂[坂社]、須原[須原大社])
  • 戦国時代末期「郷」に獅子頭(山田産土八社と十王堂の落獅子)

や「前近代伊勢の町 経済の仕組み」・・・ 市場の位置やその変遷について、所々でその他の古地図や伊勢参詣曼荼羅などが活用された。

伊勢参詣曼荼羅などの史料を複合的に利用すれば、くずし字が読めなくでも歴史や過去を知ることができることを体感した。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

時にはブラタモリの話題なども交えながら・・

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

本講座では受け身の講義だけでなく、その所々に差し込まれる質問(ミッション)があるため、受講者も能動的となり二時間は瞬く間に過ぎていた。

そして、残りの一時間では第2回に向けたミッションが告げられた。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

まず、③各グループで独自にリサーチせよ! はテーブル単位のグループで独自のテーマを設定して次回の講座の際にその成果を発表するというもの。ある意味、無茶ぶりもいいところだが、参加者のモチベーションがかなり上がっていた。次回はどうなるのだろうか? 楽しみでもある。

 

②4通の古文書の赤のアルファベットの文字を解読せよ! は宿題となり
①「宮川夜話草」の伊勢図書館本の該当文字を解読せよ! については一部が解説された。

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

「図書館の古文献で伊勢の歴史の謎にチャレンジ!」講座 第1回(全3回)

 

急ぎ足での3時間、全く足りない感覚だった。

今回の講座のまとめとして、最後に覚えておいてほしいこととしては

「いわば伊勢の隠れた特産品は<<歴史史料>>だ。」

保存のためにはまずは調査・研究 ⇒ くずし字学習

結局は くずし字学習 が重要なんだ。

継続は力なり、諦めずに続けよう。

千枝さん、皆さんお疲れ様でした。では、また、

 

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