2014年03月29日(土) 旧豊宮崎文庫の一般公開、オヤネザクラ観覧 (徒歩)
オヤネザクラの開花に合せて旧豊宮崎文庫が一時的に一般公開されることを、広報いせ平成26年4月1日号にて知った。
公開の初日で桜の開花は望めないかも知れないが、次週さらにその次の週は予定が詰まっているため訪れるなら今日しかない。そこで、旧豊宮崎文庫のオヤネザクラ観覧に絡めて、お伊勢さん125社まいり外宮めぐりを実施した。
お伊勢さん125社まいり 外宮めぐり その2 の途中、度会玉比賣神社および伊我理神社(井中神社を同座)へのお参りを終えてから国史跡 旧豊宮崎文庫を訪れた。
オヤネザクラに近い門の前にはこのように観覧時の注意看板が立てられ
門には一般公開の開園日が記されていた。
国史跡 旧豊宮崎文庫
開園日 2014年
3月29日(土)、3月30日(日)
4月5日(土)、4月6日(日)
4月12日(土)、4月13日(日)開園時間
午前9時〜午後5時
伊勢市教育委員会
この門からは入ることはできず、園内への入口は旧伊勢市郷土資料館の入口側だった。
この中には伊勢市郷土資料館があったことを思い出しながら足を踏み入れた。
全体はこんな感じ。
立入禁止の区域をぐるりと回りこむと
向かいの中央にオヤネザクラが立っている。
オヤネザクラの由来や特徴はこちら。
市指定天然記念物
オヤネザクラ
(お屋根桜)
由来・豊宮崎文庫創設のとき、その主唱者の一人出口延佳の家の屋根に生えた苗を移植したとも、外宮古殿の屋根に生えたサクラとも言われる。
特徴・ヤマザクラの新種で花は始めから白く五弁。花梗とめしべの下部に毛がある。
伊勢市教育委員会
さきほど立っていると書いたが、この状態だと立っているとはとても言えない。「おや?、寝、ザクラ」(失礼)、それほど年季が入っている証拠だろう。
こんな姿の枯木でも至るところから新しい芽を生やし、花まで付けている。凄まじい生命力だ。
修復された門と練塀を背景にパチリ。
園内を散策していたら、御木本道路側に「オヤネザクラ」と記された札が幹を支える二脚鳥居に掛けられている桜を発見した。この木もオヤネザクラだった。てっきり先ほどのフェンスで囲われた木だけかと思っていたが・・・・。こちらは
修復された門と練塀の近くへ移動するとそこには塀を欠いて伸びていた桜のために塀の高さが一部下げられていた。
こんな感じ。
昨年は修復工事中だったために一般公開されなかったので、二年前に訪れた時の状態はこちら。壁も桜も痛々しい。
2012年04月15日時点
【参考】
そして修復された門がこちら。かなりの部分が新しくなっている?
こちらは当時のままなのか?、束石と柱は特殊な継ぎ手となっている。木の加工も大変だが、石の加工はそれ以上だ。
オヤネザクラと旧豊宮崎文庫の門、塀を楽しませていただき満足できたはずだったのだが、なぜか物足りなさを感じていた。それは、この場所に伊勢市立郷土資料館がなくなってしまったからだろう。
平成23年(2011)3月31日までは次の記事のように伊勢市立郷土資料館はこの場所に存在していた。それが今では建物もなくなり、収蔵されていた資料もほとんどが姿を消してしまった。
【参考】
収蔵物の一部は、小俣総合支所に伊勢市郷土資料コーナーを設置して公開されているようだが、平日しか観覧できない。ほとんど公開していないに等しい。また、ごく一部のものは賓日館などにも展示されているようだが・・・・。
伊勢市立郷土資料館の消失を予定して構想されたとも思える「伊勢市全市博物館構想」は平成20年5月に策定され取り組みが進められているそうだが、期待通りの効果を上げているとは思えない。
分散も必要だが、伊勢を代表する資料館は必要だろう。次回の神宮式年遷宮に向けて計画できないものだろうか。
開館していた頃、伊勢市立郷土資料館の展示物を撮影した記事が残っているので、それだけでも紹介しておこう。
【参考】 2010年07月04日の記録
- 伊勢市立郷土資料館 当時の展示物の紹介
オヤネザクラから話が脱線してしまった。別の記事にするテーマだったかも知れないが、一気に書いてしまった。
『 やっぱり、伊勢には郷土資料館が必要だ! 』
【 20140329 の記録 】
- 近鉄 五十鈴川駅までの散策
- お伊勢さん125社まいり 外宮めぐり その1
- お伊勢さん125社まいり 外宮めぐり その2
→ 旧豊宮崎文庫の一般公開、オヤネザクラ観覧
→ 『四重奏 艸・想・爽・創』 四人展(伊勢和紙ギャラリー)