2014年04月27日(日) 船江上社 朧ケ池渕まつり(伊勢市) (徒歩)
船江に住む【キタヰの妻】の知人から情報をいただいた、船江上社にて池に舟を浮かべる祭りがあることを。
祭典の詳細は分からなかったが、とにかく地域の神社の祭典には興味があるので船江上社へ向かった。
鳥居をくぐろうとすると
その手前には次の案内板。
到着したのは13時前、そろそろ祭典が開始されるはずだが拝観者の気配が感じられなかった。
高張提灯が準備されているし
朧ケ池には小舟が準備されていたので、祭典は執り行われるのだろうが・・・?
境内の最奥にある社務所へ向かうとその前にはハッピを羽織った方が数名。本日の祭典について問い合わせると「有志が最近集まったので祭典の謂れなどの詳細は不明だが、雛流しのようなものだ。以前はこの朧ケ池も宮川の流れだったので・・」とのこと。さらに、「祭典の開始は2時(14時)」、 私は13時開始だと思っていたので勘違いで時間に余裕ができた。
祭典開始までの1時間をどのように過ごそうか? まず、船江上社の隣にはお伊勢さん125社である河原淵神社が祭られているので、そちらにお参りした。
先ほどくぐった鳥居のすぐ近く、朧ケ池の前にある石階を上ると正面には
河原淵神社。河原淵神社に向かって左手には船江上社、
最奥には社務所の前に吉王稲荷神社、その他にも秋葉神社、浅間神社、龍姫命など多数の神社、さらには神宮遥拝所や招福楠がある。
河原淵神社でのお参りを終えると社務所の近くへ戻った。朧ケ池の畔には先ほどのハッピを羽織った方々が見えたので色々とお話を伺うことができた。気さくに話しかけてくれて女性は「とめさん」と呼ばれていて、お伊勢さん観光ガイドの会(伊勢市観光協会)のボランティアガイドや伊勢河崎商人館のボランティアなどその他多数のボランティアに携わっているとのことだった。
彼らのお話を伺っていたらあっという間に祭典の開始時刻が近づいてきた。
船江上社の拝殿を覗くと
本殿の前には御幣が立てられていた。
社務所の前で、祭員が手水を受けると
宮司を先頭に参進が始まった。20mほどの短い距離だが・・。
【動画】 28秒(3.5MB )
全員が拝殿に着座すると、修祓、祝詞奏上などの後
舞女により舞が奉納された。
【動画】 44秒(3.8 MB )
【動画】 3分48秒(11.4 MB )
【動画】 5分21秒(17.0 MB )
舞の奉納が終了すると小舟での雛流しのために舞台は朧ケ池へ移された。
本殿では
宮司が御幣を手に取り、捧持すると
舞女とともに朧ケ池へ移動した。
【動画】 36秒(5.2 MB )
宮司と一名の舞女が小舟に乗り込み御幣が舟の中心に据えられると
続いて、御神酒、
人形が乗せられた小さな舟が二片、さらには祈願が記された人形の紙片が積み込まれた。
舟を出す前、子供たちが木遣り唄を披露。
【動画】 29秒(3.5 MB )
そして「エンヤー、エンヤー!」の掛け声の後、舟が漕ぎ出された。
【動画】 27秒(4.9 MB )
池には水面を覆い尽くすほどに睡蓮が広がり、それらをかき分けながら舟を進めるのは大変な作業だ。
ゆるり、ゆるりと小舟は進められ
睡蓮がなくなった場所で回転を始めると
【動画】 2分41秒(11.7 MB )
途中で中央に停止。お祓い、献酒の後、人形が乗せられた小さな舟が水面に浮かべられた。
【動画】 46秒(5.1 MB )
しばらくするとそれらは引き上げられ、
小舟は再び回転を始めた。
その後、
小舟は漕ぎ出された位置へと戻された。
最後には拝殿にて
子供たちが木遣り唄を奉納すると渕まつりは終了となった。
祭員が退下した後、
私も船江上社を後にした。