2014年07月05日(土) 清流宮川の源流部から海まで歩こう!第四区間 宮川ウォーク・右岸 (車、徒歩)
清流宮川の源流部から海まで歩こう!と題する宮川ウォーク・右岸(宮川流域案内人の会主催行事)の第4区間に参加した。今回の集合場所は宮リバー度会パーク(度会町大野木)で、前回のゴールである野原公園までバスで移動した後ウォークが開始された。
宮リバー度会パークへ到着し受付を済ませると次のコースマップを受け取った。本区間は約17km、ほどほどの距離だ。
立ち寄りポイントは
- 野原:三重県指定天然記念物「七保のお葉つきイチョウ」
- 田口:妙色寺
- 立花:観音堂、戦士慰霊碑、見滝寺
- 上久具:久具都比賣神社
その他、チェックポイントと距離はつぎの通り。
【宮リバー度会パーク〜野原公園(バスで移動)】
定刻を過ぎると2台のバスに分乗して宮リバー度会パークからウォークのスタートである野原公園を目指した。
バスで宮川の右岸を移動していると久具都比売橋の前を通過した。久具都比売橋を渡ればウォークの参加直前に個人的にお参りした久具都比賣神社へは程近い。
怪しげな空、時折差込む太陽の光・・・、複雑な気象条件のなかウォークは始まろうとしていた。小雨決行だから全く問題はない。
25分ほど走っただろうか、野原公園の近く宮川に架かる野原橋を渡った。野原の渡し跡方向をパチリ。
ほどなく野原公園に到着すると参加者は公園へとなだれ込んだ。
【野原公園】
出発前にトイレ休憩を済ませると
主催者である「宮川流域案内人の会」会長の挨拶、さらに準備運動に始まり、本日のコース等が説明された。本区間のガイドは「宮川流域案内人の会」の副会長である中野喜吉さんだった。
中野さんを先頭に宮川ウォーク・右岸の第4区間が開始された。
前回ゴールに辿り着いた小径を逆行して公園を後にした。
【野原公園〜げんき村】
公園を出ると一度野原橋方向へ戻り
公園の前を鋭角に右折した。
道なりに進むと左手にピンク色の建物が現れる。あれが土曜日のみ影響している野原工房げんき村。
【野原祖霊社】
げんき村を左手に見ながら進むと、この駐車場案内板を過ぎてから左折。
その先には野原祖霊舎がある。
野原祖霊社の前を通ったら、以前に散策した記憶が蘇ってきた。
【参考】 この記録では前回に第3区間の一部も歩いている
【お葉つきイチョウ】
野原祖霊社の前を過ぎて左方向へ進むとそこには七保第一小学校跡地、広い校庭跡が広がりその隅には一本のイチョウ。
これがお葉つきイチョウだ。
お葉つきイチョウは名前通りに葉の上に実を結ぶそうだが未だに現物を見たことがない。ぜひ見てみたいものだ。
【野原工房 げんき村】
ウォークは先が長いので全体が先行してしまったが、「げんき村」は五周年記念行事を開催中だったので数名で寄り道となった。旧校舎を通り抜けると
そこには、この掲示があった。
余り時間がないので、試食もできずに雰囲気を感じるだけに・・・。ハグするおばあちゃん、久しぶりの再開だったのだろうか?
結局、一周しただけでげんき村を後にすることになった。
【野原神社〜尾合橋(尾合川)】
時間がなかったので野原神社にお参りすることもできずこちらで遥拝(心の中で)。
【参考】
我々が迷うといけないと思い私達が来るのを待っていてくれた方々を追いかけるように早足で・・・。
【尾合橋(尾合川)】
しばらくすると尾合川に架かる尾合橋に到着。
【尾合橋(尾合川)〜上小川橋(注連指川)】
尾合橋を渡るとこんな舗装路を黙々と・・・。
途中、右手の斜面が数カ所崩れていた。足跡で鹿の通り道と思われる。
この辺りは宮川ウォークの名に相応しい風景だ。宮川ウォークと言えども川面を見ながら歩くことができる区間はかなり限られている。貴重だ!
左方向の遠くに黒坂生活改善センターが望めたので、ズームでパチリ。
ちょうど小腹が空いた頃、参加者のひとりが差し入れてくれた「だんご」。まだ柔らかく美味しかった。(ごちそうさまでした。)
【上小川橋(注連指川)】
そして注連指川に架かる上小川橋へ到着。
実は、いま歩いているルート(野原神社付近からこの先の度会町麻加江付近まで)は「熊野脇道」の一部である。
【参考】
このホームページにある地図を見ると上小川橋から見て注連指川の上流側100m付近はかつての渡河点だったそうだ。ちょうど左へ曲がる手前辺りだろうか?
上小川橋を渡り終えると
そこは度会町。
振り向いて橋の向こうを眺めるとそこは大紀町だった。川が町の境となっているのだ。
【上小川橋(注連指川)〜禅廣山妙色寺(度会町田口)】
上小川橋を後にするとほどなく
注連指方向への分岐が現れた。通り過ぎてから振り向いてパチリ。
獅子ヶ岳の文字も見える。
獅子ヶ岳には以前別ルートから登ったことがあるので、こんどはこちら側から登ってみたい。
【参考】
この道路は伊勢から度会町を経由して国道42号へ向かうルートのひとつ。
しばらく車道を歩くのか? と思っていたら先頭はいきなり右へ曲がった。
田んぼの間を・・・。今まで歩いたことがない道で新鮮だった。突き当りを左へ曲がると
しばし道なりに進んだ。左手には水量がたっぷりの水路が流れている。
そろそろ終わり始めた紫陽花を見ながら先へと・・・。
田んぼと茶畑、
その先、左手には度会町消防団 第四分団 田口班の建物と公園があった。
公園のフェンスの向こう側ではお茶の木が剪定されていた。二人一組で、なかなか興味深い作業風景だった。
私は最後尾にいたので、先頭に追いつくために急ぎ足に。
先ほどの車道には「SANCO 上田口 バスのりば」が遠望できた。車道へは向かわずに
細い道を進んだ。
【禅廣山妙色寺周辺】
そして辿り着いたのはこちら。しばし休憩となった。ここは禅廣山 妙色寺でその前には石垣の上にこの風景が広がっている。
道路脇の石垣の上には庚申堂、お堂のなかには青銅金剛像。さらにその上方にはお稲荷さんが祭られている。
左手に続く石階を登ると左手には神社(社名は?)があり、
階段の正面にはこちらが祭られていた。切れ込みの奥には坐像?。その前には「五穀豊穣」「家内安全」「平成二十六年度 田口区安泰」と書かれて御幣のようなものが置かれていた。
そして、右手には立派なお堂があると思い中を覗いたら
お稲荷さんが祭られていた。
石階の最上部から妙色寺を見下ろすとこんな感じ。田口区を見下ろす場所だ。
お参りを終えて石階を下ると妙色寺の右手には「田口公民館」の看板を上げた建物がある。
先ほどの石垣を眺めていたら、この玉石に魅せられた。何とも愛おしい雰囲気だった。
休憩時間が終了し、妙色寺を出発、ここから先ほどの車道(県道38号)へ戻った。
【禅廣山妙色寺(度会町田口)〜湧き水、中西組共同井戸】
県道38号へ合流すると右方向へ進んだが、この道路沿いにこんな水路が流れているなんて今まで知らなかった。ここは車で通過するだけだったので、歩くことの楽しさを再認識した。歩かないとこんな発見はない。
しばらく進むと「田口」の地名板。そこには「弘法井戸」の文字があった。周囲を見渡したが井戸らしきものは発見できなかったので今後訪れることとし先へ向かった
ここは県道38号、
歩道がある左側を快調に歩いていると突然、道路の右側へ渡ることになった。
【湧き水、中西組共同井戸】
その理由はこちらの湧き水。道路から少し下った場所には
こんな綺麗な湧き水が流れている。水が湧いている場所にある建物には「中西組 共同井戸」と書かれていた。昔はこんな感じで井戸端会議が繰り広げられていたのだろうが、
今は踏まれることもないのだろう。水面の周囲にはびっしりと苔が生えていた。
【SANCO 下田口 バスのりば〜SANCO 麻加江 バスのりば】
共同井戸を後すると続いてはSANCO 下田口 バスのりばを通過。
この先では、度会町田口から度会町麻加江へ入る。どこに町の境界があるのかは全く分からない。
坂道をの登り切ると県道は大きく右への曲がっている。われわれは左方向へ進むと
麻加江の町並みへと進んだ。
SANCO 麻加江 バスのりばを過ぎると
【医療福祉複合型施設わたらい(度会町麻加江)】
医療福祉複合型施設わたらい(廃校になった旧中川小学校の再利用)にて小休止。
二宮金次郎像のほか、フェンスの向こうに広がる広場の隅に
校門の石柱らしきものを見つけた。
【SANCO 降車場〜SANCO 立花口 バスのりば】
医療福祉複合型施設わたらいを後にするとSANCO 麻加江 バスのりばがあった道路へ戻り右方向へ進んだ。すると左手にはSANCO 降車場。この場所の役割はなんだろう? 文字通りであればとにかく降りる場所。なぜ乗れないのだろうか?、ここが終点?・・・など疑問が噴き出してきた。
ちなみにこの場所の奥には「度会町立麻加江生活改善センター」があった。
さらに進むと右手には茶畑が広がり、
ここでもお茶の木の剪定作業が行われていた。先ほど見かけた二人一組ではなく、ひとりだけでの作業だった。機械が大きい。
この先を右折すると
SANCO 立花口 バスのりばを通過。この先の交差点は直進、
【SANCO 立花口 バスのりば〜立花観音堂(度会町長原)】
信号が変わるのを待ちしばらく道なりに進んだ。
右手に次の石碑を見ながらも黙々と進むと
【立花観音堂(度会町長原)】
立花観音堂前に到着した。説明を受けた後、
観音堂にお参り。
【立花観音堂〜見滝寺(度会町長原)】
観音堂を後にすると立花橋を渡った。
ここでは高い位置に咲いている紫陽花を見ながら進むと
この標識で敢えて細い道へ入った、左方向。
民家の間を抜けて辿り着いたのは
水峰山 見滝寺。先ほどの標識ではどちらへ向かっても見滝寺へ到着することになる。
【見滝寺〜鮠川大橋】
見滝寺からは宮川に近づく方向へ進んだ。
途中、小川を渡る際に亀を発見。思わず、パチリ。涼しそう!
皆さんを追っかけると道路いっぱいに広がって歩いていた。車両が通らないので開放感いっぱいだったんだろう。そろそろ疲れてきたか?
振り返ってパチリ。私が最後尾だった。
さらに前進、そろそろ昼食?
空腹を満たしてはくれないが、思わずパチリ。
そしてこの警告板の先、宮川の川原での昼食となった。
普段なら歩きながら昼食をとるのだが、
今日は集団行動なので川原に座り込んでゆったりの食事となった。こんなのもいいものだ。「お尻に根が生えて立ち上がれないな」と思っていたら石投げ大会が始まった。対岸まで遠投できるか? そのおかげで私も重い腰を上げることができた。
最後の石投げ大会で童心に帰ると昼休み休憩も瞬く間に終了となった。午後の部のスタートだ。
これこそ宮川ウォーク、川面を眺めながら歩いていると対岸には子どもたちが水遊びをしていた。少年野球チームかと思っていたが、帰宅後に写真を整理する時に拡大したらどうも女の子のようだった。
朝の天候が嘘のように今は快晴となっていた。影がしっかりと見て取れる。
ここからはしばらく宮川を見ることができなくなるだろう。
道路はこんな雰囲気に変わった。
途中で林道 長原線との合流点を過ぎると
重量制限がある橋を渡った。
さまざまは風景を通り過ぎると
視界が開けた。
【鮠川大橋付近(度会町鮠川)】
そしてこの十字路、
左方向には宮川に鮠川大橋が架かっている。
そして、右方向には「茶屋広」の地名板が望める。
ここは直進となった。
【鮠川大橋付近〜徳林寺付近】
直進すると
浦ノ上橋(鮠川山川)を渡った。
橋の先の坂道を上り切ると
Y字路を左方向へ道なりに進んだ。
その先、左手には
常夜燈と石階、さらには大きな石が置かれた場所があった。
この後で訪れた徳林寺にておばあちゃん達に伺ったところ、この場所は天王さん、さらに徳林寺の向かいの山に浅間さんが祭られているので天王さんの祭の際はこの場所で山に向かって遥拝するとのこと。
当津区掲示板を右手に見ながら進むと
この奥には「当津」地名板があり、
近くには徳林寺がある。
徳林寺の向かいの山は杉林になっている。誰かが「ここだけ見たらまるで京都!」と言っていた。
徳林寺での休憩も終了となったので徳林寺にいたおばあちゃん達にお礼を述べると最後に出発。
【度会町当津〜田間】
しばらくアスファルト舗装路を歩いていたが、
途中で土道に入った。やっぱり土道の方が歩きやすい。
再び、宮川を望める場所に出た。対岸に見えるのが鰻屋さんだと誰かが教えてくれた。
パノラマでもパ〜チリ。
土道からアスファルト舗装路へ戻ると
隊列は一直線になっていた。
これはどの方向だろう? 撮影した記憶がないのは少し怖い。多分鮠川大橋方向だと思うが、確信を持てないのだ?
さらに進むと
「田間」に到着。
【度会町田間〜上久具】
田間から上久具へ向かう途中で、こんな畑を発見。名前が面白い。
そして、この場所、右手前方には多数のソーラーパネルが設置されていた。ここは左側の細い道を斜め方向へ進んだ。
すると、この建物にて
こんなトタンを発見、金魚印。以前見たことがあるような?
ほどなく、上久具公民館に到着。ここでもしばしの休憩。
【久具都比賣神社】
休憩を終えると久具都比賣神社へ向かった。
この場所、今朝訪れた場所だった。
【参考】
全員が道路を横切るの確認してから
後ろに付いた。
社叢の前に広がる畑を左方向へ巻きながら進むと
久具都比賣神社にお参りした。
説明が終了し、皆さんが社域を後にしてから
私はひとりで本日二度目のお参り。
皆さんの後を追って上久具の渡し跡へ向かった。
【上久具の渡し跡(宮川)】
上久具の渡し跡にこれだけの人が集まると渡しを待っている錯覚に陥る。
背伸びして川面を覗くと二人乗りのカヌーが優雅に・・・・。
皆さんと入れ替わった頃には、
カヌーの姿は見えなくなっていた。そんなに時間は経っていないのに?
【度会町上久具〜下久具】
あとはラストスパート、下久具を抜ければ本日の集合場所で、ゴールである宮リバー度会パークへたどり着く。
久具都比賣神社を後にすると私も歩いたことがないルートを進んだ。久具都比賣神社の社叢を背にすると
川沿いまで出て、堤防を遡上した。
あの橋を渡って・・・。
橋の上で振り返ると「上久具」の地名板が望めた。多分今いる場所は下久具だろう。
【度会町下久具】
しばらくは道なりに進むと、紫陽花、
意味のない?道路標識。
ここで右側から一斉に左側への移動。そろそろ左折する?
この大移動の後、右手にバスのりばを発見。この「山川」の文字、普通には読めないそうだ。一度聞いたのだが忘れてしまった。
バスのりばを過ぎるとここを左方向へ。この場所は記憶に鮮明だった。
【参考】
ここでも名残惜しむかのような紫陽花をパチリ。
こちらは、昔各戸の敷地内に神社(小祠)を祭っていたが、駐車場の確保などにより敷地内には小祠を設置できなくなり、おの場所にまとめた。また、ここでは遥拝も行われるとのこと。
この風景を見たら、『下久具の御頭神事』を思い出した。
【参考】
遥拝所を後にしてさらに進むと
海蔵寺、下久具公民館の前を通過。御頭神事の際には、ここでも天狗と獅子が舞っていた。
しばらく歩くと古めかしい看板を発見。
電話番号が古い。
最後の説明ポイントはこちら。
「下久具」の地名板が見える場所だった。
【内城田大橋(宮川)】
下久具を後にすると内城田大橋 バスのりばの前から
内城田大橋 (宮川)を渡った。
橋の中ほどから下流側を望むと、右手方向から流れてくる一之瀬川と宮川との合流点をパチリ。
【宮リバー度会パーク】
内城田大橋を渡ると宮リバー度会パークに到着。
本日はウォーキング中に記念撮影を実施しなかったので、最後に記念撮影となった。
撮影が終了すると解散となった。
皆さんお疲れ様でした。次回、最終回もよろしくお願いします。
ところで、この建物、かなり重そうな部分が上部にあるが、
この柱はくねくねしている。大丈夫なのか?
私は宮リバー度会パークでしばし時を過ごしてから帰途についた。