2015年10月04日(日) 神御衣(和妙・荒妙)の奉織作業(神服織機殿神社、神麻続機殿神社) (車、徒歩)
皇大神宮(内宮)とその別宮 荒祭宮では5月14日および10月14日に神御衣祭が斎行され、神御衣(かんみそ、または、おんぞ)と称される和妙(にぎたえ、絹)および荒妙(あらた え、麻)などが奉られる。自給自足を旨とする神宮では神御衣も自前で作り、これらの奉織作業はお伊勢さん125社に数えられる神服織機殿神社および神麻続機殿神社にある八尋殿にて地元の織子が奉仕する。(和妙は神服織機殿神社、荒妙は神麻続機殿神社にて)
5月1日および10月1日には両社で神御衣奉織始祭が斎行され、神御衣祭に間に合うように和妙・荒妙が奉織される。今年の5月にも奉織作業を拝観したが、今回10月の奉織作業も拝観した。
【参考】
- 神御衣奉織作業(神服織機殿神社) 2015年05月02日
- 神御衣奉織作業(神麻続機殿神社) 2015年05月02日
午後から河崎に鎮座する河邊七種神社のお白石持ち行事を拝観する予定があったため、朝一番で神服織機殿神社および神麻続機殿神社を訪れた。
【和妙の奉織作業(神服織機殿神社)】
午前9時前に神服織機殿神社を訪れた。
和妙(絹)が奉織される八尋殿に左手に建つ神服織機殿神社にお参りを終えると
斎館の前には織子の女性が手水を受け始めた。
四名全員が手水を終えると
神職により御塩による清めを受けた。
その後、織子の女性たちは斎庭の鳥居をくぐると
神服織機殿神社へ向い
お参り。
館服織機殿神社でのお参りを終えると八尋殿へと移動した。
奉織作業を拝観することは可能であるが、この御垣の間からの拝観となる。
織子が八尋殿へ入ると奉織の準備が進められた。こちらは八尋殿の西側の妻側からの光景。
横糸の準備だろうか。
【動画】 9秒( 0.7 MB )
絹の糸が大きな車へと巻かれていく。
手元をパチリ。繊細な雰囲気だ。
織機でも準備が進められた。
しばしの準備が終了すると八尋殿から奉織の音が聞こえてきた。
鳥の鳴き声とともに流れる機織りの音を・・・・、しばし聴き入ってしまった。
【動画】 45秒( 3.6 MB )
神服織機殿神社を後にすると歩いて神麻続機殿神社へ向かった。
【荒妙の奉織作業(神麻続機殿神社)】
神麻続機殿神社の参道を進むと斎館の脇を過ぎて斎庭へ向かった。
神麻続機殿神社の八尋殿ではすでに奉織作業が開始していた。
こちらは八尋殿の西側の妻側からの光景。これは横糸(麻)を巻き取る道具だろうが、神服織機殿神社で見た絹用の道具とは大きさも構造も異なる。
どうも糸が切れてしまったのだろうか?
しばし、斎庭を散策していた。
神服織機殿神社とは異なり、こちらの御垣の御門は御幌が上げられていた。そのため、御門からパチリ。
奉織が再開されたが、しばらくすると途切れてしまった。荒妙(麻)は切れやすいのだろう。
順調な奉織を期して
神麻続機殿神社を後にした。
【 20151004 の記録 】
- 神御衣(和妙・荒妙)の奉織作業(神服織機殿神社、神麻続機殿神社)
- 御造営(大修繕?)の準備が開始された神服織機殿神社(皇大神宮所管社)
- 須賀神社(松阪市井口中町)付近から望む社叢の列(神服織機殿神社・大國玉神社・神麻続機殿神社・須賀神社)
- 本殿の修繕を終えた?、有田神社(伊勢市小俣町湯田)
- 河邊七種神社のお白石持行事(伊勢市河崎)
- 河原淵神社(豊受大神宮摂社)での仮説