2015年07月04日(土) 宮川流域案内人の会主催行事「清流宮川の支流を歩こう! 横輪川界隈散策(伊勢市)」午後の部 (車、徒歩)
午前の部の活動を終えてから玉城町にある田丸城址にて大賀ハスを鑑賞してからサニーロードを走ってきた。飼料を運ぶ車両が前方を走っていたがよほど積み荷が重かったのだろう、時速40kmくらいで走っていた。見通しの良い上り坂で追い越すと開始時刻の午後1時半までには横輪町の郷の恵・風輪へ到着することができた。
駐車場にてパチリ。
午後の部は横輪町公民館前からスタートし、郷の恵・風輪の周辺を散策した。文字通りに、横輪川界隈散策となった。
駐車場越しにてこれから向かう桂林寺の屋根を遠望してパチリ。
まずは風輪の前を通り過ぎ、共栄橋で横輪川を渡るとその先にある民家の石垣へと向かった。
その石垣には風を抜くための
風穴が作られている。
この風穴を後にして先ほど遠望した桂林寺の方向へ進むと途中で、こんなに苔むしたブロック塀がある。緑が鮮やかで、その奥にある屋根瓦も緑っぽくなっていた。
さらに進むとこちらが桂林寺の石垣の隅、右方向の路地へ少し入ると
この石に注目。
そこには、この石垣を施工した石工「安造」の銘が刻されていた。このように造庭者が銘を刻むことは珍しいそうだ。
その詳細については文末で紹介する冊子(郷の恵・風輪にて販売されている「伊勢の里山」)に紹介されていた。ぜひご購入を!
桂林寺の正面へ向かうと
石段の下にある
この石にも文字が刻されている。こちらには石垣の修復を依頼した法雲上人が紀年銘を残したものだそうだ。(詳細は先に紹介した冊子に紹介されている。)
桂林寺にはお参りせずに先を急いでいたので、後を追いつつ、石垣のこの穴をチェックした。水抜き用の穴のようで、内側から大量の水が流れていた。
桂林寺の石垣を背にすると前方には郷の恵・風輪、さらにはその奥に宮山が! 宮山に登れば横輪の町中を眺めることができるだろう。
桂林寺を後にすると散策を続けた。
桂林寺以外にも多数の場所に石垣が積まれている。風が強い町の自衛手段なのだろう。
ガイドの中村さんが立ち止まって説明を始めた。
その話を聞いていた参加者からのまた聞きでは、次の写真の中央から右側は石と石の間がコンクリートで固められている、と。
さらに進むと
左側に横輪川が現れる。
この先の右手にある石垣にも下部にこんな穴があり、大量の水が流れ出していた。これだけの水を石垣の中に抱え込んでいたら容易に崩れてしまうことだろう。
再び川が見えなくなるとその先に
沼木バス 横輪広 バスのりば。
バスのりばを背にして右方向へ進むと「木間々な美術館」の入口がある。
ここを通り過ぎて右手にある坂道を進むと
ここでも民家の石垣にある風穴を見学した。こちらはかなり大きい穴だった。
来た道を戻ると沼木バス 横輪広 バスのりばを過ぎ、横輪橋を渡った。
横輪橋から横輪川の上流側をパチリ。
さらに、その右方向には棚田が続いている。
橋を渡り、郷の恵・風輪方向へ進むと弘法井戸がある。
さらに進むと右手前方に宮山が近づいてくる。
今日は雨が降っていたため宮山には登らない予定だったが、急遽変更となったのだろう。先頭は宮山登り口へと進んでいた。
後を追ってパチリ。宮山にも横輪桜が植えられているため、獣害防止用のフェンスが張られその入口には自動的に閉じる扉が設置されている。
登り始めると途中でこの道標をパチリ。200mで山頂、お手軽な山だ。
山頂への途中には「神社跡」と書かれた案内標が建てられている。
説明文によると
宮山(みややま) 明和8年(1771)10月5日 横輪村と矢 持村の庄屋が会議で、矢持上村の熊野神社を横輪 向山に分社し、お宮さんを建立したことから宮山 と呼ばれるようになりました。明治42年当時、 沼木村の5地区(横輪・矢持・上野・円座・神薗) にあった各神社が一つに合祀され、現在は沼木神 社として、上野町に祀られています。 宮山は、散策しやすい円形の小高い山で、山頂 より集落を一望出来ます。春には横輪桜が咲き乱 れ、秋には棚田に稲穂が稔り、里山が紅葉する姿 は大変美しく目に映ります。
なお、沼木神社は午前の部で巡った神社だ。
山頂へ登ると展望台から
パチリ、パチリ。
横輪町の風景を楽しんでから山を下ると
「清流宮川の支流を歩こう! 横輪川界隈散策(伊勢市)」は終了し、解散となった。
以上で終了。しかし、横輪川を目にする時間が短かったためだろうか、もう少し歩きたいと勝手に足が動き出した。ひとりで共栄橋を渡ると
ホタル見学の時にも訪れた川原へと向かった。
その川原から先ほど渡った共栄橋をパチリ。雨が降っているので川原に降りることははばかられたが注意しながら・・・。
川原から車道へ戻ると目の前を沼木バスが通り過ぎていった。あれは午前の部でも遭遇した車だった。
先ほどは桂林寺にお参りしなかったので、お参りするために向かうと緑のブロック塀の下に大八車を発見。
さらに、桂林寺の石垣に「誰?」を発見。この石には石垣を修復した石工安造が宿っているのかもしれない。
桂林寺にお参り。
その後に鐘楼をパチリ。
桂林寺の先で左の小径へ折れ、横輪川へ下った。
沈下橋を渡って郷の恵・風輪へ向かった。
(注意しながら)
【動画】 6秒( 0.6 MB )
次の橋はすでに川に埋めれそうになっていた。
何とか対岸へ渡ると郷の恵・風輪の駐車場の隅に残されていた親柱をパチリ。
「荒堀橋」とある。
ここに移された経緯については次のPDFに記されている。
【参考】
- 一般県道 横輪南勢線 (荒堀橋) 道路改良工事の完成についてH26.3 (三重県 伊勢建設事務所)
その後、横輪川に沿って共栄橋方向へ遡ると
郷の恵・風輪にて
次の冊子「伊勢の里山 沼木・一宇郷の民話と歴史(伊勢市横輪町活性化委員会)」(500円)を購入した。
この冊子には、桂林寺の石垣にまつわる民話など15話が挿絵入りで紹介されている。上野町の赤井神社は私が知りたいと思っていた内容でとても興味深かった。
迎えてくれた紫陽花に別れを告げると横輪町を後にした。
【 20150704 の記録 】
- 上社の御遷座ほか日程(伊勢市辻久留)
- 例大祭 夏まつりに向けての準備(上社)
- 宮川流域案内人の会主催行事「清流宮川の支流を歩こう! 横輪川界隈散策(伊勢市)」午前の部
- 大賀ハス、多数の蕾と葉の上で戯れる水滴(田丸城址の内堀)
- 宮川流域案内人の会主催行事「清流宮川の支流を歩こう! 横輪川界隈散策(伊勢市)」午後の部