2015年12月19日(土) 清川稲荷大明神、天満宮の遷座祭(今社、伊勢市宮町) (車、徒歩)
今社(伊勢市宮町)の境内におまつりされている清川稲荷大明神および天満宮は修繕のために今社に仮遷座されていることは知っていた。昼間、伊勢市内を巡っていて今社を訪れたところ、偶然にも今夜に遷座祭が斎行されることを知った。私の中では偶然が必然に変わった。
【参考】
- 修繕を終えた清川稲荷大明神および八幡宮(今社、伊勢市宮町) 2015年12月19日
午後7時からの斎行と聞いていたので、余裕を持って・・・
浦之橋商店街から伊勢高柳商店街へ向かうと
伊勢高柳商店街のアーケードへ入った。こちらの通路は照明で煌々と照らされ、その光が今社の境内へも・・・・
こちらがアーケードに面した今社の鳥居。
その右手方向に建つのが、こちらもアーケードに面した清川稲荷大明神の鳥居。
ピカピカに塗られていることがよく分かる。
今社の拝殿にてお参りを済ませると
御門の御幌が風に吹かれていた。今まさに神様がお出ましになったのでは思わせるような自然の演出に思えた。
社務所にて宮司に挨拶を済ませ、撮影の許可(フラッシュを焚かなければ撮影可能)をいただくと遷座祭が開始されるのを心待ちにしながら境内の隅で佇んでいた。
遷御の際の消灯について確認を終えると
このような雰囲気のなか
奉仕者は手水舎にて手水を受け心身を清めた。
最後に宮司が手水を受けると
祓所の前に整列。遷座祭が開始された。
祓詞の後、
まずは、清川稲荷大明神の拝殿にて、
本殿(?)、
神饌が祓い清められた。
続いて、天満宮へ移動すると
こちらでも同様に祓い清められたと思われる。
その後、今社の拝殿へ移動すると
本殿の手前左側を
続いては拝殿の手前右側を祓い清めた。
この場所には遷御に使用される絹垣等が置かれていた。
最後に祓所へ戻ると奉仕者を祓い清め、修祓を終えた。
宮司を先頭に今社の拝殿へ
参進すると
宮司一拝。
御門の御幌が取り外された。
続いて開扉となった。
開扉の途中は警蹕とともに「ギッギギーー」と二度、左右の扉が開けられた。(その際は私も低頭)
開扉を終えた宮司が本殿を後にすると
拝殿の
所定位置へ戻った。
そして遂に遷御の時がやって来た。
社務所の照明が消され、拝殿の照明が二段階で落とされた。
一、
ニ、
拝殿の照明がすべて消されると絹垣が広げられた。
絹垣の先頭には大麻を中心に左右には提灯が配置された。(召立はなかった?)
「カケコー、カケコー、カケコー」と鶏鳴三声の後、出御となり宮司に奉戴された「御」が絹垣へと移された。
すべてが整うと遷御が開始され、そろりそろり、ゆったりとした足どりにて絹垣が清川稲荷大明神を目指した。
私はその様子を遠巻きにて奉拝しながら・・・
絹垣は朱の鳥居に吸い込まれるように進むと
拝殿にたどり着き、入御。
清川稲荷大明神の遷御を終えた絹垣は再び今社へ戻ると
鶏鳴三声により出御となり天満宮の遷御が開始された。
天満宮にて入御。
天満宮の遷御を終えると絹垣等の奉遷用具は今社の拝殿へ戻され
奉仕者は清川稲荷大明神へ移動した。
遷御を終えた清川稲荷大明神では
献饌に続き
祝詞奏上、
玉串奉奠。宮司に続き
・・・
その後、撤饌にて清川稲荷大明神の遷座祭は終了となった。
次いで場所を天満宮に変えると
同様に祭典が進められたと思われる。
天満宮での遷座祭も終えると
今社の拝殿へと戻り、
閉扉となった。
この時点(19時45分頃)でも伊勢高柳商店街のアーケードはまだ明るかった。
薄暗い拝殿下、閉扉を終えた宮司が御門を後にすると
御幌が戻された。
宮司一拝を終えると
退下となりすべてが終了となった。
私は遷御を終えたばかりの清川稲荷大明神、天満宮にて初参りを終えると帰路についた。
こちらが清川稲荷大明神、
お参り。
拝殿からの眺めはこんな感じ。
続いてこちらが天満宮、
お参り。
次回は今社の御遷座。今社を後にすると
今回を遷座を終えた清川稲荷大明神の鳥居を前に、この場を後にした。
【 20151219の記録 +α 】
- お伊勢さん125社まいり、内宮めぐりと宮川めぐりの一部+α
→ 月夜見宮奉賛会による月次祭(月夜見宮)
→ 修繕を終えた清川稲荷大明神および八幡宮(今社、伊勢市宮町)
→ 千木の重なり方の確認
→ 年末年始の準備、臨時出口が設置された御正宮の板垣ほか(外宮)
→ 初めて見かけたラッピング「おかげバス」(伊勢市制10周年記念事業)
- 清川稲荷大明神、天満宮の遷座祭(今社、伊勢市宮町)
- 月次祭、草奈伎神社(豊受大神宮 第一摂社)