2017年05月03日(祝・水) 元興玉社の造営祭典(遷座祭)、太江寺(伊勢市二見町江) (車、徒歩)
伊勢市二見町江の太江寺は二見興玉神社の旧地とされ、その境内、本堂の隣には元興玉社がまつられている。その元興玉社は35年ぶりにその祠を御造替することになったそうだ。
本日朝より造営祭典(遷座祭)が斎行されると聞いていたので、9時前に太江寺を訪れた。
元興玉社からはブルーシートが取り外され
祭典に向けてその姿を現していた。ところが、清掃していた僧侶に確認したところ祭典は午後2時からとのこと。どうやら私の勘違いだったか? 気を取り直して松阪、多気を駆け巡った。
遠方への寄り道だったので太江寺へ戻ったのは午後2時直前となっていた。急な坂道の参道を急ぎ足で進むと
本堂の前に張られたテントには崇敬者が集まり、神職と住職が段取りを確認している最中だった。
お寺での御遷座であり、どんな遷座祭になるのか非常に興味があったが、蓋を開けてみるといつも目にする式次第の遷座祭だった。それは二見興玉神社の神職が奉仕していたことで明らかだ。ただ、川原大祓はなく仮殿からの遷御では絹垣もなかった。修祓など神事が進み、
二見興玉神社の神職2名と太江寺の住職が元興玉社の前から太江寺の本堂へと移動した。
本堂へ向かうとしばしこの中で・・・。どうやら本堂が仮殿となっていたようだ。(前回訪れた時には山の神の祠が仮殿だと聞いたが、あれは勘違いだったようだ。)
本堂での儀式を終えると大麻で祓い、警蹕を発する神職が先導すると御神石、御神宝を捧持した神職および幣を手にした住職が続いた。
僧侶が神事に奉仕する姿がなかなか目にできない。手向山八幡宮での神事を思い出した。
【参考】
- 転害会(てがいえ)(手向山八幡宮) 2013年10月05日
御神石、御神宝は新しい祠へと納められ、神事は進められた。
祝詞奏上にて私も低頭。
その後も祭典は粛々と進められ
滞り無く終了となった。
祭典が終了すると住職が奉賛者の御礼を述べ、造営祭典(遷座祭)は幕を閉じ、新たな幕が開けられた。
祭典を終えた元興玉社には多数の参拝者が続いた。
私は最後にお参りさせていただき、奉奠された玉串や神饌をパチリ。
元興玉社にお参りを終えて
隣の本堂へお参りした後にこの掲示に気づいた。やはり、開始時刻は変更になっていた。
お寺の境内に鎮座する神社の御遷座は特別な式次第で執り行われるのではないかとかなり期待していたが、ごく普通の式次第であったことに少しホッとした。
【元興玉社(太江寺)の御遷座の記録】
- 元興玉社(太江寺)の御造営(伊勢市二見町江) 2017年04月15日
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お披露目の元興玉社と今年は見頃が遅めの藤棚、太江寺(伊勢市二見町江) 2017年04月22日