2014年10月12日(日) 台風19号の影響で中止となった太一御用船(海路)による御幣鯛の奉納 (車、徒歩)
愛知県知多郡南知多町大字篠島にある神宮の御料干鯛調製所では御幣鯛(おんべだい)とも呼ばれる干鯛が作られている。干鯛とは内臓を取り除いた鯛を塩水に漬けた後、西風の強い日に天日で乾燥させたものだそうだ。
【参考】
毎年10月12日、干鯛調製所で作られた干鯛は漁船に載せられると伊勢湾越えて篠島から伊勢市神社港へ到着し、神社港から内宮までは陸路で運ばれて奉献されている。なお、これらの漁船には「太一御用」の旗が翻っている。
【参考】
- 太一御用船(神社港) 2012 2012年10月12日(金)
- 太一御用船(神社港) 2011 2011年10月12日(水)
今年は日曜日であり干鯛を載せた漁船をお迎えできると思い、神社港へ向かったところ大漁旗の姿はなく「太一御用」船をお迎えする雰囲気ではなかった。台風19号の影響で伊勢湾沿岸には波浪注意報が出ていたのでこうなることは半ば予想してたのではあるが・・・。
木造船「みずき」を運航している神社・海の駅にて確認すると「漁師さんから来れないと言われ、残念だが中止になった。御幣鯛は昨日のうちに内宮に奉納された。」とのことだった。
神社・海の駅の壁面には「太一御用」船を歓迎する「あんべだいまつり」の中止を伝える掲示が貼られていた。(残念)
私は近くに鎮座するお伊勢さん125社のひとつ御食神社にお参りした後、地元の方々が描いた堤防壁画
『御幣鯛奉納祭ノ図』を眺め、以前見た「太一御用」船に思いを馳せた。