2017年01月28日(土) 平成28年度 第3回度会町地域資源勉強会(南中村公民館)、解説とフィールドワーク「おうむ石」 (車、徒歩)
度会町地域資源を守る会が主催する度会町地域資源勉強会は今年度は第3回となった。度会町の在住でもなく、ましてや守る会の会員でもない私だがこの勉強会の魅力に取り憑かれて参加させていただいている。たとえ町外でも来るものは拒まずの受け入れ体勢なのでありがたい。今後は町外の方々にもアピールしていくとの事なので、次回の開催についてはこのブログでも紹介し、参加者を募ってみよう。
さて本題へ、いつも寄り道してしまう。
今回は南中村公民館での開催で、次の3テーマについての講義と最後にフィールドワークで構成されていた。
- 一之瀬地区の地域資源について(橋本会長)
- 南中村地区の地域資源について(地元案内人、御村一眞さん)
- 県指定文化財「一之瀬獅子神楽」解説(町文化財調査委員・御村精治さん)
- 南中村地区内フィールドワーク「おうむ石(せき)」の見学・観察
開始時刻の午前9時直前に南中村公民館へ到着すると
参加者が続々と集まってきた。
定刻になると橋本会長の挨拶、事務局からの活動紹介があり、引き続き講義となった。
まずは橋本丈男会長による一之瀬地区の地域資源についての講義がパワーポイントを使用して進められた。実際には手元に詳細は写真入りの資料が配付されているため、
会長の話とスクリーンと資料との3本立てで理解しやすいし、振り返りも可能となっている。
訪れたことのある場所も多かったが初耳の情報もあり有益な内容で、今後は訪れたことのない名所旧跡に加え野見坂古道や度会町を取り巻く山々をも訪れてみたくなった。
会長に続いては事務局を担当し地元案内人である御村一眞さんから南中村地区の地域資源について、
特に、今回はフィールドワークで訪れた「おうむ石(せき)」についての講義となった。度会町のおうむ石は数々の文献資料(地誌、紀行文、自然研究、名所、俳句、歌、挿絵、掛け軸、伊勢参宮、熊野詣・・)に登場する。古くは享保21年(1737)南渓散人が著した「伊勢鸚鵡石記」や享保15年(1731)伊藤東涯が著した「勢遊誌」に図示されている。また、昭和30年に実施された観光三重新十景の投票では1位 奥香肌峡、2位 南島町、3位 渡鹿野島、4位 宇賀渓谷、5位 龍仙岳に続き6位の栄冠を得ている。
そして、最後の講義は町文化財調査委員である御村精治さんによる一之瀬獅子神楽解説だった。
配付されたA4二枚の資料にはエッセンスが凝縮され、話の内容は非常にわかりやすくためになった。
風流系の獅子舞とかんこ踊りとの関係や山田の御頭神事での八へのこだわりなど・・・
今年は余り拝観できていないが、過去に訪れた御頭神事や獅子舞の記録を紐解いて見ようと思った。
【参考】
御村精治さんの講義が終ると脇出の方が一之瀬神社での御頭の変遷について説明された。
さらに練習用の御頭まで用意してくださったので、実際に獅子頭を振ることを体験できた。これを手にして20分も舞ったらどうなるだろう。パンパンにはれて腕が上がらなくなるだろう。
公民館での講義を終えると場所を移動した。公民館から車で数分のおうむ石(せき)へと向うとおうむ石への山道他を個人で整備している山下さんが案内人となりおうむ石の下まで登った。
登りながらところどころで整備の苦労と楽しみが語られた。
私は以前に登った時のことを思い出しながら・・・
【参考】
- 宮川流域案内人とともに一之瀬川・上流域 能見坂峠巡りツアー 2015年10月03日
おうむ石付近まで到着するとこちらが語り石の方向で
こちらが語り石付近から望んだおおむ石。右下に参加者が並んでいる。
おうむ石に近づいてパチリ。
おうむ石から下へ戻ると
以上でフィールドワークも終了となり
南中村公民館へ戻るとしばしの後で解散となった。
(ありがとうございました。お疲れ様でした)
【参考】