北海道の名付け親 松浦武四郎記念館、生家散策(松阪市小野江町)

2015年08月22日(土) 北海道の名付け親 松浦武四郎記念館、生家散策(松阪市小野江町) (車、徒歩)

鈴鹿市考古博物館(鈴鹿市国分町)に続いて訪れたのは、松阪市小野江町にある松浦武四郎記念館。北海道の名付け親として有名な松浦武四郎翁、先日三重県文化会館で開催されたアイヌ文化フェスティバルでもその功績は高く称えられていた。

【参考】

 

以前から訪れたいと思いながらもなかなか訪れる機会を持てなかった松浦武四郎記念館だったが、本日は博物館・記念館等を巡ると決めたので、やっとその機会を得ることができた。

 

松浦武四郎記念館は雲出橋にて雲出川を渡り、南詰から坂を下りきった付近にあった。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

ここは以前歩いた伊勢街道からすぐ近くの場所だった。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

【参考】

 

入口を入って右手にある受付で拝観料を支払うと次のパンフレットを受け取った。

松浦武四郎記念館(松阪市)のパンフレット

松浦武四郎記念館(松阪市)のパンフレット

松浦武四郎記念館(松阪市)のパンフレット

松浦武四郎記念館(松阪市)のパンフレット

 

写真撮影について確認したところ「フラッシュを焚かなければ撮影しても大丈夫」とのことだった。

ここは展示スペースの入口付近、15分ほどの映像による紹介コーナー。スクリーンを背にしてパチリ。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

ビデオを拝見してから館内へ入ると松浦武四郎翁の銅像が迎え入れてくれた。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

その先には生家の紹介。記念館の近く、伊勢街道沿いに今も建っている。(伊勢街道を歩いた時に拝見したが、今回も後で立ち寄ることにした。)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

 

最初の展示は、このような説明板・・・

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

ビデオでも説明されていたが松浦武四郎翁は様々な顔を持っていた。

  1. 旅行家・探検家
  2. 地誌学者
  3. 地図製作者
  4. 出版者
  5. ルポルタージュ作家

それぞれの顔を意識しながら展示物を拝見するとさらに興味が深まる。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

また、北海道、アイヌについてはもちろんのこと、晩年には大台ケ原を現地調査していたそうだ。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

入口付近のショーケースには

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

次のような野帳(のちょう)が展示されていた。こちらは国指定重要文化財だった。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

絵と共に詳細な説明が添えられ、

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

鳥瞰図風の地形図には地名が細かく記されている。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

 

さらにその隣には調査記録としての「日誌」が紹介されていた。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

展示スペースの奥にはアイヌ民族資料が多数。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

こちらは「東西蝦夷山川地理取調図」の説明で

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

取調図には、川の流れやアイヌ語の地名が所狭しと書き込まれていた。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

また、こちらにある箱のような空間、これは晩年、70歳を前にして足腰の衰えを感じた松浦武四郎翁が全国の知人に頼んで各地の古社寺の古材等を贈ってもらい、それらを組み合わせて築いた一畳敷書斎を株式会社INAXが再現したセット。実際の書斎は国際基督教大学(東京都三鷹市)に現存するそうだ。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

靴を脱いで一畳敷書斎を体感すると予想以上に広い。畳の上に寝転がると天井には龍を見つけた。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

その他にも・・・、これらの展示物は二ヶ月に一度のペースで入れ替えられるそうだ。本記念館は重要文化財 1,503点(歴史資料)、三重県有形文化財 223点(歴史資料)を収蔵しているので、いつ訪れても新たな資料を目にすることができるのだろう。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

今回の展示物のなかで私のお気に入りとなった作品はこちら。蝦夷人鶴の舞図(えぞびとつるのまいず)、明治時代初期、松浦武四郎 筆。

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)

 

次の解説が添えられていた。

アイヌの代表的な舞踏である「鶴の舞」を描く。長老から中に女性をはさんで子どもたちと年齢順に並んで踊っている。両手を広げているだけの単純なしぐさだけであるが、躍動感が画面全体にあふれている。

 

 

記念館を後にすると雲出橋(雲出川)の南詰へと移動した。この付近には駐車スペースがあり、上流側にはトイレも完備している。

雲出橋(雲出川)の南詰

雲出橋(雲出川)の南詰

 

上流側の駐車スペースの脇には小野古江渡阯の碑、東屋がある。

雲出橋(雲出川)の南詰に建つ小野古江渡阯の碑

雲出橋(雲出川)の南詰に建つ小野古江渡阯の碑

 

ここからは下流側に建つ常夜燈を右に見ながら堤防道路を下流方向へと歩いた。

雲出橋(雲出川)の南詰に建つ常夜燈

雲出橋(雲出川)の南詰に建つ常夜燈

 

途中で眺めたこの道、これが伊勢街道。この先に松浦武四郎の生家がある。

雲出橋(雲出川)の南詰〜松浦武四郎生家(伊勢街道)

雲出橋(雲出川)の南詰〜松浦武四郎生家(伊勢街道)

 

少し先の階段を下ると先ほど眺めた街道を進んだ。こんな町並みを楽しみながら歩いていると

松浦武四郎生家付近(伊勢街道)

松浦武四郎生家付近(伊勢街道)

 

ほどなく到着。こちらが松浦武四郎生家(松阪市指定史跡 松浦武四郎生誕地)である。

松浦武四郎生家(伊勢街道)

松浦武四郎生家(伊勢街道)

 

松浦武四郎生家(松阪市指定史跡 松浦武四郎生誕地)

松浦武四郎生家(松阪市指定史跡 松浦武四郎生誕地)

 

屋号は「新宅(しんたく)」。

松浦武四郎生家(伊勢街道)

松浦武四郎生家(伊勢街道)

 

 

この説明板によると平成27年までに保存整備を終え、来年度には一般公開する予定となっていた。しばらくは外観のみしか拝見できないが。まぁ、あと一年も経てば内部を拝見できるのだろう。楽しみだ。

松浦武四郎生家(松阪市指定史跡 松浦武四郎生誕地)

松浦武四郎生家(松阪市指定史跡 松浦武四郎生誕地)

 

いまは外観しか拝見できないので、さらにパチリ。

松浦武四郎生家(伊勢街道)

松浦武四郎生家(伊勢街道)

 

鬼瓦が興味深い。

松浦武四郎生家(伊勢街道)

松浦武四郎生家(伊勢街道)

 

来た道を戻るのは好きではないので、伊勢街道をさらに進みぐるっと回ることにした。

松浦武四郎生家付近(伊勢街道)

松浦武四郎生家付近(伊勢街道)

 

その途中で、前回も訪れたことがある小野江神社に立ち寄った。

小野江神社(松阪市小野江町)

小野江神社(松阪市小野江町)

 

お参り。

小野江神社(松阪市小野江町)

小野江神社(松阪市小野江町)

 

創建年は不明だが、松浦武四郎翁もこちらにお参りしていたのかもしれない。

小野江神社(松阪市小野江町)

小野江神社(松阪市小野江町)

 

【 20150822 の記録 】

 

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