2015年11月28日(土) 新嘗祭、神服織機殿神社・同社末社八所(皇大神宮所管社) (車、徒歩)
本日は伊勢文化舎が発行しているガイドブック 別冊 伊勢人「お伊勢さん125社めぐり」を片手に玉城町役場を起点にその周辺に点在する125社を巡ろうと計画していた。(久しぶりに【キタヰの妻】も同行)
玉城町へ向かう前に最近は週末の恒例となっている両機殿(神服織機殿神社、神麻続機殿神社)へお参りするためまずは神服織機殿神社を訪れた。
神服織機殿神社では先々週に遷御を終えていたので、ただお参りするためだけに訪れたのだったが・・・
【参考】
- 遷御の翌朝に斎行された大御饌の儀(神服織機殿神社および同社末社八所) 2015年11月14日
- 神服織機殿神社および同社末社八所(皇大神宮所管社) 2015年11月22日
神服織機殿神社に到着し参道入口へ向かうといつものようにおばあちゃん達が井戸端会議の最中だった。するとそこにはお伊勢さん観光案内人で神宮の祭典の際によくお見かけする男性がカメラを持って立っていた。さらに鳥居下にある車止めが外されていた・・・
何が・・・?
鳥居の前で一揖してから参道を進むと斎館脇にも顔見知りの男性、さらには祝部の方ほか数名が待機していた。神服織機殿神社の前には三方に向けて案が準備されていた。
知人に確認したところ、「新嘗祭です。」とのことだった。そうか、所管社の巡回の日だったのだった。
祝部の方に確認したところこちらでは
三節祭と呼ばれる神嘗祭と6月および12月の月次祭に祈年祭と新嘗祭を加えた五大祭にて巡回祭典が斎行され、通常は22日、新嘗祭だけが(11月)28日に執り行われる。
とのことだった。
また、知人との雑談で初めて知ったのだが
倭姫宮では毎月5日に月次祭が斎行される
そうだ。
私が訪れた時にこの場にいたサイクリストの二名は、新嘗祭の斎行を前にして
神服織機殿神社を後にしていった。
日陰でもあり寒さも厳しいなか、待機していた女性が温かいお茶を拝観者にも振る舞ってくれた。身体だけでなく心まで暖かくなった。サイクリストがこちらを出発してから約40分が経過、鳥居の向こうに神宮司廳のワンボックスが現れた。
私たちが待機していた斎館付近とは対照的に神服織機殿神社には太陽の光が降り注ぎ
ワンボックスが到着するやいなや神職らは新嘗祭の準備にとりかかった。
神服織機殿神社末社八所は順に開扉され、
清掃された。
祓所に置かれた辛櫃には神服織機殿神社・同社末社および神麻続機殿神社・同社末社のための神饌が納められているため、それぞれのために取り分ける作業が進められた。
すべての準備を終えると
神職は斎館にて祭典用の衣装に着替えると権禰宜から順に手水を受けた。
全員が手水を終えると斎館前に整列。新嘗祭の斎行が開始された。
すぐ近くにある祓所への参進。
祓所にて一揖の後、
神饌および祝部が大麻と御塩にて祓い清められた。
修祓を終えると
辛櫃の中から玉串の束が取り出された。
神職は玉串を捧持して鳥居をくぐると
神服織機殿神社の前へと参進。
玉串は各案の足元に立て掛けられ、神饌が案の上に並べられた。
また、御扉が開かれた末社八所には弊のようなもの(?)が供えられた。
神服織機殿神社の前に三方向に並べられた案、すべてに神饌が並べられ
末社八所でも準備が整うと
本殿の前では
祝詞奏上の後、権禰宜による八度拝、
さらには宮掌と共に二名での八度拝。
以上で拝礼を終え、新嘗祭は終了となった。
新嘗祭が斎行されている間もおばあちゃん達の井戸端会議は続いていたようだった。
祭儀が終了すると末社八所は閉扉となった。
一所一所、御扉が丁寧に閉じらた。
最後に神服織機殿神社の瑞垣御門が閉じられた。
新嘗祭が開始される前にお参りしていた私たちは、続いて新嘗祭が斎行される神麻続機殿神社へ向かうため
神服織機殿神社の鳥居をくぐり返すと
暖かな日差しを浴びるおばあちゃん達に挨拶してこの場を後にした。
【 20151128 の記録 】
- 新嘗祭、神服織機殿神社・同社末社八所(皇大神宮所管社)
- 新嘗祭、神麻続機殿神社・同社末社八所(皇大神宮所管社)
- 御造替が進められる神麻続機殿神社・同社末社八所(皇大神宮所管社)
- 旬菜 野の花亭(度会郡玉城町勝田)
- 田丸城八代城主「久野純固とその周辺・その時代」展(村山龍平記念館)
- お伊勢さん125社まいり 田丸めぐりをちょっとだけと+α
- 天守跡イルミネーションの準備(田丸城址)