2015年12月06日(日) 御食つ国 志摩「絵かきの町・大王崎コース」めぐり、波切の祠も (車、徒歩)
午後から志摩市歴史民俗資料館が主催で開催される「波切 写真講座」に参加するため志摩市大王町波切を訪れた。しかも到着したのが朝の9時半過ぎ。予定では9時前には到着する予定だったが伊勢を出発するとお伊勢さんマラソンの参加者渋滞に遭遇し、その後寄り道していたので30分ほど遅れてしまった。とは言っても午後の写真講座まで3時間以上も時間があった。
実は以前にも横山ビジターセンターが発行するウォーキングマップ60の「(34)絵かきの町・大王崎」マップを手にして波切の町を歩いたことがあったのだが、マップに記されたコースを踏破することができなかった。
【参考】
- 絵かきの町・大王町の散策 2013年03月16日
今回はそれとほぼ同じコースが設定されている志摩市観光協会が発行する「御食つ国 志摩ウォーキングマップ 絵かきの町・大王埼コース」マップを踏破しようと考え、次のマップで波切漁港を起点として指定方向とは逆方向に巡った。(ただし、今は通行不可で迂回した場所があった。)
さらには、先週に写真講座の予習に訪れた志摩市歴史民俗資料館で開催されている企画展 志摩の生業2「波切の石工」でいただいた資料「◆波切の祠(ほこら)◆」にて紹介されている祠についてもできる限り確認することにした。(写真の見出しには「 (番号)名前 」で示した。)
【参考】
- 企画展 志摩の生業2「波切の石工」(志摩市歴史民俗資料館) 2015年11月29日
波切の町へ到着すると波切漁港に面する無料駐車場に車を駐めた。こちらを起点として巡りを開始すると駐車場付近の公衆トイレの裏手にまつられている(37)ダンダラボッチ足跡の祠にお参り。階段があったので登ってみると
波切漁港を眼下に見ることができた。マップのルートに戻るため登った階段を下ると
南方向へ進み、駐車場の端にて「浅間神社」の碑を見かけた。
波切漁港を左に
そして右には浜口漁具店、こちらの脇の路地へ進むと
その先で右折。産屋坂はこの先を左だが、祠を求めてしばらく道なりに進んだ。
その先で見つけたのが(34)源七屋竜王稲荷大明神。こちらから来た道を20m程引き返して
産屋坂(おびやざか)へと進んだ。(コースでは産屋坂は通らないが、ここは坂を登った)
家並みの間をくねくねと折り返しながら・・・、途中には「災害一次避難所 産屋坂休憩所」の看板が掲げられた小屋があり、
この場所からはこんな風景が望める。
この高度での風景を確認してからさらに産屋坂を登ると
左手には「子安観音跡」と刻された新しい石柱が建っていた。
産屋坂を登りつめた場所からの風景はこんな感じ。先ほどと高度の違いがよく分かる。
ここでまたいつもの寄り道癖が出てしまった。進行方向の右側にこんな風景を見てしまったのだ。「この先はどうなっているのだろうか?」 身体が勝手にこちらへと進んでいた。
民家が建ち並ぶ狭い路地を進むと消火栓のボックスの隣にこんな石柱を発見した。しかし、これが何を意味するものかが不明だった。先も長いので元のルートへ戻ることにした。
先のコースまで戻るとその先でこの場所を左折した。
石垣が切れた辺りには(33)金比羅大権現と山の神で、左側が山の神。
私は先ほどの道まで戻ると先へと進んでしまった。結果的には(33)金比羅大権現と山の神の先へと進むことになったのだが、誤って進んだおかげで、とても立派な民家の石垣を目にすることができた。この部分、ひとつの石の周囲に8つの石が配置されている。
この石垣を通り過ぎてからさらに進んだ所で柔剣道場を見つけ行き過ぎたことに気づいた。そして、(33)金比羅大権現と山の神まで戻ると
その先の坂を下った。くねくねと・・・
途中で目線の位置に立つお地蔵さんを横目で見ながら拝みさらに下った。
下り切ったところは波切コミュニティーセンター、午後から写真講座が開催される場所だった。ここでは右側の階段を下り、ミニ灯台の脇の路地を先へと進んだ。ここでUターンとなった。
ミニ灯台を左に見ながら先へと進むとつい登りたくなってしまう坂道が右側に・・・。しかし、ここは我慢して左側のコースを維持した。
その先でも魅力的な石段。ここも我慢我慢、右側の坂道を進んだ。
坂道を登り、振り返ると見慣れない風景、ガードレールが横たわりそうになっていた。
坂を背にすると近くには先ほど目にした柔剣道場。(坂を下り登りして一周したことになる。こんなことしてる人はいるだろうか?)
柔剣道場の先で左折してこの路地を下った。
まっすぐ下るとマップにあるルートではない。この階段の先・・・? しかし行き止まり。通行不可となっていた。
仕方なく下った坂を戻ると先ほどの道で右折。左折ポイントを探ったらこちらの製菓舗を通り過ぎて
さらに先で左折したところ理容店を左に見ながら
魚屋さんの前で左折・・・
道なりに進むと左手に郵便局の建物が望めた。マップを確認すると歩いた道は想像できた。(先のマップに追記した黄色の線)
さらに進むと波切小学校へと続く甲子橋に到着。行き過ぎたので少し戻ると郵便局方向へ下る小道がありそこから壁沿いに進むと
大王郵便局の裏手、少し高い位置にある小道が続いている。これがマップのコースのようだ。
しかし、その先はこんな状態になっていて現在は歩くことが困難になっていた。通行止め、迂回するしかないのだ。(このマップを手にして歩く方は要注意!)
先ほどの小道を下り大王郵便局の前へと到着。
郵便局の駐車場を奥まで進むと
先ほど歩いた小道に下に(20)紺屋の山の神を見つけた。
大王郵便局を後にすると上りの坂道を進み先ほど見かけた甲子橋をくぐると
SANCO 波切小学校前 バスのりばの先を左折した。
波切小学校を左手に見ながら道なりに進むとこの下り坂。
その途中、右手には(19)水神。
さらに下ると
視界が開けたこちらは「はせどの浜」のようだ。
浜へと下る急な階段を見つけたので、こちらを下ると長い寄り道となった。その様子については丸い石探しとして別の記事で紹介する。
長〜い寄り道を終えると急な階段を駆け上がり、先へと進んだ。すると堤防の上に(17)山の神。
階段が独特だ。この階段を登ると山の神にお参りしてから注意しながら堤防を進んだ。
こちらは先ほど寄り道した「はせどの浜」とは逆方向で手前に「船頭の浜」、その奥に「宝門の浜」が広がっている。
堤防から下りると休憩舎方向へ・・・
休憩舎の近くには
こんな「鰹いぶし小屋」があった。入口が開いていれば覗いて見たくなる場所だった。
さらに進むとこの場所が今回の「波切 写真講座」ではキープレイスとなっていたのだが、私は見落としていた。私は鳥居が気になり、鳥居を中心に考えてしまっていたのだった。
その鳥居がある場所は(16)天満組・出口の山の神だった。
祠の中には神棚が置かれその前には朱塗りの稲荷鳥居、さらには手彫り像が二体。御祭神は?
この鳥居の前には次の説明板があり、その先には大王埼灯台が望めた。
しかし、マップではここからは海を離れて坂道を下ることになる。(16)天満組・出口の山の神付近から続くこの坂道だ。
坂道を下るとその途中に急な石段を発見。この石段を登るとその先は?(お試しあれ!)
石段から坂道へ戻り、坂道を下りきるとその先は大慈寺。屋根瓦の色が特徴的だが、こちらの見どころは企画展 志摩の生業2「波切の石工」でも紹介されていた石垣塀だ。
こんな感じで隙間なく重ね積まれた石垣が続いている。
山門までたどり着くと山門をくぐり、お参り。
そして、この山門前には(22)地蔵祠、(23)辰力丸遭難碑、
山門を背にして右側には(23)辰力丸遭難碑、
左側には(22)地蔵祠。
今まで余り色が無かったので、パチリ。
大慈寺の石垣塀が切れた辺りに石段が続いている。こちらは前回のめぐりで歩いた。
大慈寺を背にしてさらに進むとこの先にあるのが
伝三坂(でんざざか)。現在は手すりが取り付けられ、夜間の足元灯(おそらく太陽電池式)が設置されていた。高齢化社会を反映しているのだろう。
伝三坂を進むと
石段を過ぎ、平坦な石畳となっていた。味のある配置しかも道は真っ直ぐではなくクネっている。
その途中からはこんな風景。少し味気ないが変化としては面白い。
伝三坂を先へ進むと
突き当りに(15)天満組の秋葉山。
ここから三方向への選択肢があり、マップでは伝三坂を背にして左方向となっている。
寄り道好きな私は三方向へと歩いてみた。まずは右方向、突き抜けるといきなりこんな光景に出くわした。この下は宝門の浜。
(15)天満組の秋葉山まで戻ると真ん中の道へ。この途中には(14)祭神不詳がまつられている。二棟の建物を二階と三階でつなぐ渡り廊下をくぐり、
振り返ると
再びくぐり返したその先、こんな所に(14)祭神不詳。
そして、最後の左方向、マップに示されているルートを進むと視界が開けた先に灯台の見える丘 天満(てんま)があり、ベンチが準備されている。海を見ながら、灯台を見ながら休憩できる。
空は曇っていて灯台も同化してしまいそうだったので、ここでは灯台をお預けとしてこんな風景をパチリ。漁師さん達が網を手入れしていた。
天満から下ると左方向へ、こちらは「宝門の浜」の石柱付近にある休憩所。
休憩所を背にするとこちらが「宝門の浜」の石柱で、その先には「宝門の浜」、「船頭の浜」を望める。
灯台方向へ進むと道路上に屋根(アーケード)を設けた土産物店が並んでいる。その手前、入口付近右手には
(13)一の木大明神がまつられている。
アーケードを抜けると新しい青色の案内板があり「←大王埼灯台、 八幡さん公園→」とある。
八幡さん公園への坂を進むと左手にひっそりと隠れるようにまつられているのが、(12)八幡の神。
さらに進むと「波切九鬼城址」の石柱があり、この左手をさらに進むと
広場があり、そこでは銅像画家が灯台を描いている。
八幡さん公園の神社にもお参り。
八幡さん公園を後にすると二ヶ所目のアーケードへ、栄枯か・・・
アーケードを抜けると(11)祭神不詳の先に灯台が立っている。
今回は灯台の見学はパスして、入口前を左へと階段を下った。
すると階段の脇に(10)古池大明神・子安観音、振り向いてお参り。
石段を下ると
こちらの前で振り返って灯台をパチリ。
近くにある東屋には
お地蔵さんが置かれていた。お賽銭まで・・・。
東屋付近から海を背にして町並みをパチリ。
町並みを背にして須場の浜へ下ると
波打ち際にて大王埼灯台を見上げた。
須場の浜では昼食をとりながら丸い石を探した。
それにしても太平洋の荒波はテトラポットをここまで傷めつけてしまう程の底知れぬパワーを持っているんだ。
こちらでも丸い石探しに時間をかけてしまったので、集合時刻まで一時間となってしまった。このマップの所要時間は1時間10分となっているが私は歩き始めてからすでに2時間半が経過していた。
須場の浜を後にして波切神社の参道鳥居をくぐると
石段を・・・
その途中には(7)宝門組の秋葉山。
石段を上りつめて左へ折れると
その先には波切神社。手前左には社務所、右には手水舎がある。手水にて心身を清めてから鳥居をくぐると拝殿にてお参り。
拝殿の左方向へと進むとサザンカに誘われて・・・
その先には神宮遙拜所が隠されていた(?)。
拝殿前まで戻るとそには巨大な丸っぽい鯨石(鯨の腹から見つかった石)が置かれていた。
鳥居の前へ戻ると石垣の上にまつられている
狛犬をパチリ。
パチリ。
近畿自然歩道の案内板に従って崎山公園方向へ進むと
朱色の鳥居。くぐって進むと
波切神社の石垣に風穴を発見。(伊勢市横輪町を思い出した。)
【参考】
- 宮川流域案内人の会主催行事「清流宮川の支流を歩こう! 横輪川界隈散策(伊勢市)」午後の部 2015年07月04日
参道の先には(5)稲荷大明神、
さらにその隣には(6)山の神。
稲荷大明神を後にして崎山公園へ向かうと珍しい石柱を見かけた。そこには「運輸省用地」と刻されている。ここは大王埼無線方位信号所付近だ。
程なく到着した崎山公園。芝の広場・・・・、その先には
波切漁港の防波堤が続きその先に鳥羽方面、さらにその先には愛知県の半島が望める。
こちらの斜面に映える樹木は強風のためだろう、斜面を這うように伸びている。
崎山公園からさらに先へ進むと下りの坂道が続いている。
その坂を下り切ると場違いの雰囲気の岩があり、
その上には(4)八大龍王碑が建っている。
ここから仙遊寺方向へ進むと波切漁港の立派な石垣を目にすることができる。こちらはラウンドした石垣。
さらに進むと
「海軍省用地」の石柱。
その先には海に張り出した場所があったので、そこに立ち、左右をパチリ、パチリ。
ウロウロしながらたどり着いたのはこちら、波切神社の参道鳥居。この石段を登ると先ほどお参りした波切神社の社務所脇へとたどり着く。
この石段の下には、(3)大黒恵比寿明神。
仙遊寺へ向かう途中、仙遊寺の石垣の前に(2)稲荷がまつられているが今回は見落としてしまった。仙遊寺を左へ巻くように進むと
その先には、(1)仙遊寺稲荷。
漁港へ戻ると石垣に注目、この場所ではさまざまな種類の石積方法が駆使されている。
対岸にある「おいないな」にたどり着くとその前にある
石段を下った。この丸みは・・・・?
その先には海面が広がっている。その先には先ほど注目した石積み。
波切漁港を後にするとそろそろタイムリミットとなったので、「波切 写真講座」が開催される波切コミュニティーセンターへ向かった。
その途中でパチリ。
【 20151206 の記録 】
- いい感じに枯れた榊巻、松下社(伊勢市二見町松下)
- 御食つ国 志摩「絵かきの町・大王崎コース」めぐり、波切の祠も
→ 大王町波切、はせどの浜と須場の浜での丸い石探し - 「波切 写真講座」講師:写真家 松原豊さん(志摩市歴史民俗資料館 主催)