2016年12月17日(土) 久しぶりに訪れた花の窟神社(熊野市有馬町) (車、徒歩)
産田神社(熊野市有馬町)への初めてのお参りを終えてから訪れたのは、花の窟神社、両社はイザナミノミコトでつながっている。イザナミノミコトは産田神社が鎮座する場所で火の神カグツチノミコトを産むと、その際にほと(陰部)に大火傷を負いそれが原因で死にいたった。そのイザナミノミコトの亡骸が埋葬された場所が花の窟神社の大岩であると伝えられる。
【参考】
花の窟神社ではその大岩の頂から大綱が渡される「お綱かけ神事」が年に二度執り行われる。一度は参加したいがなかなかその機会を得ることができない。
本日も急ぎ足でのお参りとなった。
今や整備された駐車場があり、こちらから
お綱茶屋を通り抜けるとその先に
花の窟神社の参道がある。道路を横断してから鳥居をくぐると
花の窟神社の参道を進んだ。
こちらは手水舎、その隣には気になる大石が置かれているが、それは後で紹介しよう。
手水を受けてから割拝殿を通り抜けるとその先には大岩がそそり立っている。見上げてパチリ。頭上には綱を確認することができる。
この大岩の直下には
伊弉冉尊(イザナミノミコト)が祭られている。
そして、その向かい側には軻遇突智尊(カグツチノミコト)が祭られている。
さらに見上げると
大綱にはこんなハシゴの様な形状のものが吊るされている。
これは「三流の幡」と称され、
花の窟から掛けられたお綱に吊るされた、縄で編んだ三本の幡のこと。
三流の幡の意味は…イザナミノミコトの子どものアマテラス、ツクヨミ、スサノオから、イザナミノミコトへのお供えだと言われいてます。【引用】 錦の御幡献上行列 (世界遺産 花の窟) より
とある。
大岩を後にすると手水舎まで戻った。その隣にはこんな大きな丸い石が置かれている。自分自身の丸い石を探している私としては魅力的な石だ。
参道を戻り、鳥居をくぐり返すと左(国道42号)方向へ向った。
「花の窟神社」交差点の角には
こんな場所がある。ここには大岩の頂から渡された大綱の一端が巻き取られている。つまり、この綱をたどればその先は大岩の頂へとつながっている。
国道42号を横断すると
堤防を越えて七里御浜へと下った。
お綱かけ神事では綱の一端がこの辺りまで曳かれている写真を見たことがある。体感してみたいものだ。
ひとりお綱かけ神事を夢想してから堤防までもどると大岩の頂を遠望した。
そこには大綱の他端を見ることができた。
花の窟神社を後にすると、熊野を後にした。