2017年02月18日(土) 『何が出るかわからない伊勢の昔語り~歴史家によるトークバトル Part2 』@ロカンダボーノ (車、徒歩)
『何が出るかわからない伊勢の昔語り~歴史家によるトークバトル Part2 』が前回と同じくロカンダボーノ(伊勢市河崎)にて開催された。
【参考】
私も実行委員の一人に加えていただいていたのだが、志摩でのお遊びに耽っていたら会場の設営には間に合わない時刻での到着となってしまった。その反省もありタイムキーパーの仕事に注力し過ぎてしまった。余計は鐘の音もちんちんと・・・。
開場が6時だったが開演6時と勘違いして早めに訪れる方もチラホラ。そして開演の6時半になると満員御礼状態となり、すでにバトルには絶好な雰囲気となっていた。
主催者より挨拶と選手の紹介、両選手はPart1と同じく覆面歴史家(F氏)と中京大学文学部学芸員の千枝大志さん(C氏)。ただし、お二人共に今日のところは所属組織とは関係なく、私人としての参戦だった。
Part1ではF氏が冒頭に語り始めると機関銃のような語りで30分強の時間を独占した。その後にC氏が応戦するもののF氏が完全優勢な状況でのタイムアップとなった。
この結果を受け、Part2では将棋対局のような制限時間が設定された。ひとつのテーマについて一方が語り始めてから10分でチン、20分でチンチンチン、強制終了となる。
また、C氏はPart1での雪辱を果たすべく「今度こそは負けられん」と意気込んで秘策を準備していた。バトルが開始されるや否や、事前に決めた協定(資料は持ち込まない)を無視して資料をバラマキ始めたのだった。たしかにバトルだから反則もありだろう。子供の頃によく目にしたプロレスを思い出してしまった。しかし、そんな反則技などものともせずに淡々と話を進めるF氏、さすがの貫禄だ。これらの凶器がパイプ椅子になったのか、栓抜きで終わったのかは観客のみぞ知るものだ。さらに、今回も観客が何度か場外乱闘を引き起こして盛り上がった。
今回はテーマの切り替えが速くて展開の激しい聞き応えのあるトークバトルとなった。
語られた内容には一切触れていないが、それは現場で感じるしか無いだろう。(ぜひとも次回に臨場を!)そもそも簡単に文章化できる内容ではないので大雑把なメモから拾い出せるキーワードのみを列挙しておく。
【私が書き留めたキーワード】
古事記は嘘っぱち・江戸時代の港は浅い・地震でサッと湊は消える・川が高速道路で川湊はPA・古市街道・楠部村・西行・名所は景色が良くて行きやすい場所・河辺・宮後川辺公園・口入神主・御厨は田で米、御園は畑で新鮮なもの・新鮮なので御園は神宮の近く・宮中にも御厨・琵琶湖、大阪で魚・プレ御師・大庭御厨・南朝北朝・遠藤先生・度会(渡会)は渡り会いで交通拠点・伊勢神宮とは都の人が言う、本来は大神宮・伊勢国風土記・伊勢神道・皇字沙汰文・外宮の捏造・直感力・神仏習合・今の時代に求められる考えを信じて何が悪い・ニーズに応える、外宮は内宮より先を行く・証拠社会・宗教はストーリーメイキングの世界・イスラム教・一向宗・浦田長民・朝熊山・内宮は山伏と近い・廃仏毀釈・朝熊かけねば片参り・伊勢音頭・岳参り・朝熊の「クマ」は(隅[ふち、まわり])太陽をくまのように光らせる・海から目立つ浅間山・富士山の煙:不老不死の薬・小朝熊神社・内宮外宮禰宜の経塚・小町経塚(内宮)・雨宝童子・金剛證寺:真言宗→臨済宗(密教)・神様は期限切れ・虚空蔵(菩薩)信仰・明星信仰・旧御師丸岡宗大夫邸・Dr.チエ・金の経済と銀の経済がクロスする場所・神宮文庫の門(旧福島みさき大夫邸門)にはサイコロの五の家紋・バクチ・御師・九州・値打ちのない硫黄が価値のある火薬に・山田三方家・金と銀のレートを決める河崎・河崎には秤と両替商・祝詞師・偽札・125社参り賽銭用のメダル・山田羽書は電子マネー(囲い込み)・東船西馬・山岳信仰・修験者・熊野比丘尼・パラレルな繋がり・価値観は十人十様・伊勢は文化的多様性の町・多様性を忘れるのはモッタイナイ・伊勢でないと残されないものがある・「あなたの回りにはまだまだ素敵なものが残っている!」
定刻の終了時刻 午後9時を迎えると惜しまれながらの閉幕となった。その際、Part3の開催も確約された(ただし、日程は未定)のは喜ばいこと、次回こそはご参加を! 次回は立ち見が続出すること必死だ。
明るい時間に中へ入ったが、外に出れば真っ暗。
Part3が楽しみだ!
トークバトルを観戦された方からご指摘をいただきました。
「覆面歴史家さんはF氏ではないですよ!?」と。
覆面なので本名のイニシャルトークはいかがなものかとあえて安直な覆面のF氏にしちゃいました。本名はFさんではありません。あしからず。