2015年09月23日(水) 鳥居が造替され、本殿の屋根には銅板が張られる松下社(伊勢市二見町松下) (車、徒歩)
10月24日に遷座祭が執り行われる松下社(伊勢市二見町松下)。本殿の御造営は着実に進められている。その変化を確認するために訪れたところ新たな変化を見つけた。
それは、
- 鳥居の造替
- 本殿の屋根の銅葺き
の二点だった。
いつものように手水所のある鳥居をくぐると
拝殿へと向かった。本殿の御垣にはブルーシートが掛けられた状態だった。
その近くに置かれているこの材。何に使うのか大工さんに聞いてみた。やはりこれらの材は柱の根元、土に埋まる位置に取り付けた柱の抜けや揺れを抑制するためだった。
現在の本殿にお参りを済ませて
太陽を望むとそこには軽トラックが停まり、その荷台には
すでに加工された銅板が載せられていた。
「うん、銅板?、現在の本殿には使用されていない?」 これも大工さんに尋ねたところ、今回は本殿の屋根を銅葺きにするためだった。
また拝殿前では鳥居の建て替え作業が始められていて、今まで建っていた鳥居はすでに撤去されていた。
その古い鳥居の柱の根元はこちらで、
こちらが笠木、
さらに離れた場所には柱と貫が置かれていた。
柱の根元部分はこんなに劣化していた。
特に興味深かったのは柱と貫の結合部分の仕組み、楔を打つと貫のツメでロックされる。よく出来ている。
こちらは柱の上部、ほぞ穴で覆われた部分は20年前の状態を維持しているかに見えた。まるで削りたてのようだ。
しばらくすると拝殿の正面に通じる参道へと鳥居の御用材を満載したトラックが到着した。
まずは、笠木のみが降ろされた。
拝殿前に笠木の御用材を降ろしたトラックは国道側の参道入口へと移動した。
この場所では笠木と柱二本分の御用材が降ろされた。
トラックは再度、拝殿へと続く参道へと移動した。
これで、拝殿前の鳥居のための御用材も準備された。
私は母と彼岸の供養にお寺を訪れる約束があったので、この場を後にした。本日中に建て替えるとのことだたので、夕方にでも再訪しようと思いながら・・・
再訪を約した通り、夕刻になると松下社へ向かった。朝に訪れた時と較べればよくわかるが鳥居が新しくなっていた。この鳥居は建て替えの最終段階で
柱穴を埋める作業の真っ最中だった。
とは言え、単純なものではないのだ。垂直、水平、強度など考慮すべきことは多い。
国道側の参道入口は作業中で通れなかったので、拝殿の正面へと通じる参道の入口へと移動した。現在、こちらの鳥居は倒れてなくなっているが、今回の御神遷に際しこの場所にも三基めの鳥居が建てられるそうだ。
参道を進むと拝殿前の鳥居はすでに造替されていた。
真新しい鳥居が・・・
新旧のコントラストが強すぎて、拝殿までも新しくしたくなる。
新しい鳥居をパチリ。
さらに本殿を確認すると
シートが被されていたものの本殿の屋根には銅板が葺かれていた。
国道側の参道入口へ戻ると取り外された鳥居の部材がここに置かれていた。
まだまだ松下社から目が離せない。
【参考】 松下社の御遷座までの経緯
- 新遷の準備が始まった松下社(伊勢市二見町松下) 2015年04月26日
- 仮遷座のために移設される社殿(松下社) 2015年06月28日
- 本殿仮移動後の松下社(伊勢市二見町松下) 2015年07月11日
- 地鎮祭を終えた(?)松下社(伊勢市二見町松下) 2015年07月25日
- 御新遷に向けた本殿の御造営(松下社) 2015年08月09日
- 御新遷に向けた本殿の御造営 #2(松下社) 2015年08月13日
- 御新遷に向けた本殿の御造営 #3(松下社) 2015年08月23日
- 御新遷に向け上棟祭、餅まきの準備(松下社) 2015年08月29日
- 松下社 上棟祭の朝(伊勢市二見町松下) 2015年09月05日
- 上棟祭の翌日、強雨の松下社(伊勢市二見町松下) 2015年09月06日
- 上棟祭の一週間後の松下社(伊勢市二見町松下) 2015年09月13日
- 御垣の工事が始められた松下社(伊勢市二見町松下) 2015年09月20日
【 20150923 の記録 】
- 恒例となった志等美神社・大河内神社(豊受大神宮摂社)、打懸神社(同末社)まいり
- 寒参り(稲荷講)を思い出させてくれた上社稲荷大明神(伊勢市辻久留)
- 撤饌はどのタイミング?、上社(伊勢市辻久留)
- 鳥居が造替され、本殿の屋根には銅板が張られる松下社(伊勢市二見町松下)