2014年02月08日(土) 棚橋の御頭神事(度会町) 動画あり (車、徒歩)
昨夜の雪が雨に変わった。昨夜の雪が残る外宮 でのお参りを終えてから度会町棚橋へと車を走らせた。棚橋の御頭神事を拝観するためだ。
その会場(祭場?)となっている棚橋コミュニティセンターへ到着すると駐車場は満車。その先にある度会町役場の駐車場へ車を駐めると坂道を下った。
棚橋コミュニティセンターへ戻るとその前はこんな感じだった。
棚橋コミュニティセンターの入口ではお酒がふるまわれていたが、私は車なので×(残念)。
御頭神事はこの建物のなかで執り行われていた。初めての拝観なので要領を得ない私は「当番」の名前が入った半纏を着ている方に尋ねたところ、最終的には次のプログラムをいただくことができた。その際、「御頭は大上殿に安置されている。また、早朝四時半に運びだされた。」ことも知った。
このプログラムからも分かるように、神事のフィナーレは禰宜家(棚橋コミュニティセンター)での「夜の舞」から主要な神社仏閣等へ出向いての舞いへと続く。
そのフィナーレに向けて、朝から夕方までは「夜の舞」を演じる舞手を中心に、十九度(高校生)、子役(中学生)も獅子舞を披露する。このようにして後継者が育成されているのか。
プログラムを見ながらこんなことを考えていた私の目の前では次から次へと獅子舞が続けられた。まずは、建物のなかからの拝観。
舞いのクライマックス。
その動画がこちら。とにかく舞いが激しい。感動的だ。
【動画】 13秒(1.4 MB )
続いて、舞いの最初から最後までを動画で撮影しようとコンデジを構えた。数分なら大丈夫だろと思ったが、結局は8分半も続いた。車に一脚を残してきたことを後悔(雨が降っていたので傘を手にして一脚をどうしようか迷ったから・・・)した。こんな小さなカメラでも8分半は長いのに、あんな大きな獅子頭を手にして、しかも舞うことは・・・。
【動画】 8分27秒(43.5 MB)
次々に舞手が入れ替わると途切れることなく続けられた。
拝観者は多い。
外からの風景を撮影しようと、私は建物から出た。そこには「県指定無形文化財 棚橋御頭神事」と書かれた提灯が下げられていた。
また、太鼓はこの場所で打たれていたのだ。
外からもパチリ、パチリ・・。御頭は時には激しく、時には安らかに舞う・・・。
そして、激しさを増した状況を撮影した動画がこちら。今まで多くの御頭神事を拝観してきたがこんなに激しく、長い時間をかける舞いはなかなか無い。必見の価値ありだ。
【動画】 2分20秒(13.5 MB)
激しい舞いに感動したら、先ほど話に出ていた「御頭の安置所である大上殿」を見たくなった。コミュニティセンターの入口にいた当番の方に行き方を尋ねたところ「わかりにくい。絶対にわからないから一緒に行きます。」と行って雨が降るなかを傘も差さずに私を案内してくれた。(感謝)
棚橋コミュニティーセンターの裏手にあたる路地を入り、しばらく進むと右折。次の空間が現れた。この左手を道なりに進むと
突き当りが大悲山法光寺である。階段を上り
境内を進むと薬師堂と本堂の間に鳥居が見える。そこが大上殿だ。
大上殿の前でパチリ。御頭が運びだされた朝の四時半はどんな状況だったのだろう?
鳥居前の手水石では、雪が溶けシャーベット状になっていた。
また、鳥居の左手前には「無形文化財 棚橋のお頭神事」と刻された石柱。
そして、こちらが大上殿。新築されていた。
ここまで来たのなら、夜に出向いて舞われる場所を確認しておこうと内城田神社、蓮華寺方向へ向かった。雪をかぶった茶畑の後ろに見える法光寺を背にすると
度会小学校前へ向かった。
さらに坂道を下ると分岐を右へ。坂道を上ると「内城田神社、蓮華寺」の案内板がある。
右側の道路だ。前方に見えるカーブミラーには
「御祭禮 内城田神社」の幟。この幟は以前にも別の場所で見かけたことがあり内城田神社にお参りしたいと思っていたがなかなか実現できていなかった。今日はいい機会を得た。
この場所からパノラマで宮川方向をパ〜チリ。雪景色の宮川を見る機会はほとんどないのでラッキー。(ところが、指先の感覚はなくなり、痛くなるほどに・・・、寒くはないが、指先だけが冷たい!)
度会小学校のグランドを右手に見ながら進むとその先に「蓮華寺」の案内板、
ここが蓮華寺だ。
まずは、内城田神社へお参りしようと道路を進むと
内城田神社は、この建物の前、つまり蓮華寺の隣にあった。
内城田神社については別の記録にまとめたので、そちらを参考に
【参考】
内城田神社にてお参りを終えると隣にある蓮華寺へ移動した。冷たい雨。
左手にあるのが観音堂で、
こちらが本堂だ。
山門をくぐると
来た道を戻り、先ほどの幟の近くからもう一度宮川方向をパチリ。
度会小学校の前を過ぎ右へカーブする坂道を上りきると目に入るのがこの道標。車で走っているといつも気になっていたが・・・。ここには「大悲山法光寺」と刻されている。ただし、「寺」の「寸」の下部はアスファルトに埋まっていた。
この道標にて左折し先ほどの路地へ入った。
先ほどは気づかなかったが、大悲山法光寺の下にある広場には焚き火の跡が残されていた。
後でわかったことだが、ここは御頭神事の前夜に「宵宮」が執り行われた場所のようだ。
さらにミュニティセンター方向へ戻ると行きに気になっていた場所(雨のなか、道案内していただいていたので立ち止まることができなかった)をパチリ。
ここには、「御大典記念」と刻された石柱がある。
また、少し法光寺よりにあるブロック塀の上からは祠の屋根が見えていた。
こちらだ。
お参り。
このいずれかが夜に出向いて舞われる場所のひとつである「天王さん」かも知れないが、真相は不明。(同行するしかない。)
そして、これらの前には「度会町消防団 棚橋班ポンプ庫」があり、付近の掲示板には
次の案内があった。
御頭神事に関係する内容を抜粋すると次の通り。
2/3(月)〜6(木) お頭神事「練習日」午後7:00より
2/7(金) お頭神事「宵宮」 午後7:00より
2/8(土) お頭神事 午前9:00より
(午前5時30分から御頭神事です。・・・)
この場を後にして棚橋コミュニティセンターの裏手まで戻ってくると、そろそろ12時。午前の部が終了する時刻となっていた。
そして、私は帰路についた。
フィナーレである夜の部も拝観したいと思っていたが、天候もすぐれなかったため来年の楽しみに取っておくことにした。次回は、昼の「舞手さん」による舞い、「夜の舞」他を追いかけてみたい。
楽しみだ!
【 20140208 の記録 】
- 棚橋の御頭神事(度会町) 動画あり
- 内城田神社(度会町棚橋)