御塩焼所での荒塩焚き上げ作業(御塩殿神社)

2015年08月05日(水) 御塩焼所での荒塩焚き上げ作業(御塩殿神社) (車、徒歩)

今年は天候の不順もあり御塩浜での採鹹作業は例年よりも遅れていた。そのためか? 採鹹作業を拝見する機会には恵まれず、最後の仕上げである荒塩の焚き上げ作業だけでも拝観しようと思い御塩殿神社を訪れた。荒塩とは御塩浜で集められた塩分濃度の高い海水(鹹水)を大きな平釜で焚くことにより水分が飛ばされニガリ成分を含む塩のことである。御塩殿神社々域の裏手にはこの荒塩を作るための施設である御塩焼所があり、その中に据えられた竃にて焚き上げの作業が執り行われる。なお、御塩焼所の隣には御塩汲入所があり、土中に埋められた瓶には御塩浜で集められた鹹水が保管される。

【参考】

 

【参考】 神宮での御塩作りの流れとその詳細については次の記録を・・・

 

御塩殿神社に到着した頃はすでに西の空に日が沈んでいた。雲に反射された名残の光は眩しいほどだったが

御塩殿神社(皇大神宮所管社)付近

御塩殿神社(皇大神宮所管社)付近

 

御塩殿神社の参道入口は真っ暗だった。

御塩殿神社(皇大神宮所管社)付近

御塩殿神社(皇大神宮所管社)付近

 

鳥居をくぐり参道を進むと神域内は真っ暗。ヘッドライトを照らすと御塩殿が浮かび上がった。この後はライトを消して御塩殿神社にお参り。

御塩殿(御塩殿神社)

御塩殿(御塩殿神社)

 

お参りを終えると御塩殿の前を通り過ぎ、斎舎の前を左へ進むと御塩焼所・御塩汲入所へと続く小径がある。荒塩の焚き上げの時期だけは二見浦海岸側の出入口扉が開かれるので車が参入してきた。

御塩殿から御塩焼所、御塩汲入所へ(御塩殿神社)

御塩殿から御塩焼所、御塩汲入所へ(御塩殿神社)

 

その光に助けられながら足元に不安なく御塩殿神社の裏手へとたどり着いた。暗闇の中御塩焼所と御塩汲入所には明かりが灯されていた。

御塩焼所および御塩汲入所(御塩殿神社)

御塩焼所および御塩汲入所(御塩殿神社)

 

まずは御塩汲入所を確認すると

御塩汲入所(御塩殿神社)

御塩汲入所(御塩殿神社)

 

土中に埋められている瓶の蓋が外されて大きな柄杓が差し込まれていた。

鹹水が保管される御塩汲入所(御塩殿神社)

鹹水が保管される御塩汲入所(御塩殿神社)

 

また、御塩焼所の前面、荒塩の焚き上げを拝観できるスペースは多数のプレスが陣取っていた。御塩焼所で多数のプレスの姿を見るのは初めてのような?(訪問時間の関係でこのような場に遭遇していなかったのか?)

そのため、正面を避けて御塩焼所の左右離れた場所から焚き上げ作業を拝観した。

これは右側から

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

さらに左側から

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

薪を焚く窯の周囲はさらに熱いだろう。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

堅塩焼固に奉仕し、毎朝御塩殿神社の社域全域を掃き清めてくださっている喜多井さんも作業を手伝っていた。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

御塩焼所の正面ではビデオ撮影が続けられていた。

御塩焼所(御塩殿神社)

御塩焼所(御塩殿神社)

 

御塩焼所のなかでは、そろそろ荒塩が焚き上がる雰囲気となっていた。

御塩焼所(御塩殿神社)

御塩焼所(御塩殿神社)

 

丁寧に掻き回し

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

頃合いを見はかると

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

焚き上げられた御塩がすくい上げられた。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

何度か繰り返し

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

平釜が空になると

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

次の焚き上げ作業のために

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

鹹水が平釜へと注ぎ込まれた。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

何度も

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

何度も

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

まだ平釜が満たされなかったので、御塩汲入所へ鹹水を取りに・・・

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

その間も作業は続けらる。平釜の縁に付いた荒塩をヘラでそぎ落としていた。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

御塩汲入所では

御塩焼所、御塩汲入所(御塩殿神社

御塩焼所、御塩汲入所(御塩殿神社)

 

土中に埋められた瓶から鹹水を汲み上げると

御塩汲入所(御塩殿神社)

御塩汲入所(御塩殿神社)

 

天秤棒で担いで

御塩汲入所(御塩殿神社)

御塩汲入所(御塩殿神社)

 

御塩焼所へ戻った。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

平釜が鹹水で満たされると改めて焚き上げ作業が開始された。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

見慣れない作業・・

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

これは塩分濃度を計っていたようで「15」と聞こえてきた。採鹹時よりも数値が下がっているようだった。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

くどの脇には薪も準備され、

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

しばらくは待ちの時間が続く。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

先ほど平釜から取り上げられた荒塩はくどの左手にあるいだし場に置かれている。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

その後、ある程度の苦汁が抜け落ちた状態で俵に詰められると御塩殿の右奥に建つ御塩倉にて保管される。

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

次の焚き上がりまでは待てなかったので

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

荒塩の焚き上げ作業(御塩焼所)

 

御塩殿神社を後にした。

御塩殿神社(皇大神宮所管社)の参道より

御塩殿神社(皇大神宮所管社)の参道より

 

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