2014年11月08日(土) 遷宮諸祭儀、大御饌(瀧原宮、瀧原竝宮) (徒歩、車)
第62回神宮式年遷宮はまだまだ続いている。10月26日、お白石持行事に参加しお白石を奉献した瀧原宮および瀧原竝宮では昨夜に遷御が執り行われた。
【参考】
次の通り遷宮諸祭儀が斎行されるため、5時半に自宅を出発して瀧原宮を目指した。
瀧原宮
大御饌 11月8日 7:00
奉幣 11月8日 10:00
瀧原竝宮
大御饌 11月8日 8:00
奉幣 11月8日 11:00
6時半頃、道の駅 奥伊勢木つつ木館前に広がる駐車場に到着。
駐車場の大鳥居をくぐると瀧原宮へ向かった。参道の入口付近、衛士派出所前にはテントが張られていて関係者が集まっていた。
鳥居をくぐり参道を進むとまずは宿衛屋の裏手にある御手洗場(頓登川)へ下り、心身を清めた。
御手洗場から参道へ戻ると宿衛屋の前にある忌火屋殿では神饌が準備されていた。偶然にも蕃塀と忌火屋殿の隙間から竈の忌火を望むことができた。
さらに、その先の修祓所には、二棹の辛櫃が準備されていた。
まだ参拝する時間がありそうだったので、さらに参道を進むと
昨夜に遷御を終えた古殿地、雨儀廊に到着。
雨儀廊の下をさらに進むと遷御を終えた瀧原宮の新宮の正面には多数のプレスが陣取っていた。その前を進み、まずは瀧原宮にお参り、続いて瀧原竝宮にお参りした。
その後、いつものつもりで瀧原宮の右手にある若宮神社へお参りしたが・・・。榊が飾られていなかった。「そうか、所管社はまだ遷御が終わっていないんだ。」 所管所の遷御が気になったが今はこれから斎行される大御饌の儀に集中しようと宿衛屋の前に戻るため参道を引き返した。
ところが、古殿地を過ぎた辺りで報鼓が聞こえ、この先へ進むことはできなくなった。衛士に制止されるとこの場での待機となってしまった。
修祓が終わるまで、この場の雰囲気を楽しんだ。
【瀧原宮での大御饌の儀】
修祓を終えると参進が再開され、奉仕者の列がこちらへと近づいてきた。
こんな場所で参進を拝観できるのはかなり幸運なことだ。
私の眼前を神職、辛櫃が通り過ぎた。参進の速度は予想以上に速い。
参進を見送るとこの場所で待機となった。
目の前には昨夜の遷御の奉拝席が一直線に並んでいた。
しばらくすると大きな箱を重ねて運ぶ人たちが待機する私達の脇を通り過ぎた。
それらの箱は遷御を終えた瀧原宮の旧宮へと運ばれた。
さらに、細くて長い箱が続いた。「御装束神宝を移動するためか?」
私の意識が古殿地に向けられている間も雨儀廊の先では祭儀が進められていた。「ここからじゃ祭儀の様子を拝観できないな。」と思っていると
そのことに応えてくれたのか、衛士は拝観者に前方へ移動するように促した。まずは、瀧原竝宮の新宮付近へ。
さらには、祭儀を撮影しているプレスの後方まで移動することができた。
こちらで落ち着いて拝観を始めた頃、大御饌の儀はすでに終盤となっていた。献饌、祝詞奏上、奉拝が終了し
お供えした御饌を下げる撤饌となった。
これにより瀧原宮での大御饌の儀は終了し、プレスが参道から移動すると
退下となった。
とは言え、隣に位置する瀧原竝宮での大御饌の儀が引き続き執り行われた。ここからは参進?
【瀧原竝宮での大御饌の儀】
奉仕者が瀧原竝宮の幄舎へと進むと
配置についた。
瀧原宮側で待機していたプレスが瀧原竝宮の正面へと移動。
そんななか、すでに大御饌の儀を終えた瀧原宮にお参りする参拝者を熱心に撮影するカメラマンが印象的だった。
瀧原竝宮にて大御饌の儀が進められるなか、瀧原宮にお供えした神饌を納めた辛櫃が運びだされていった。
瀧原竝宮では献饌が始まった。
一方、隣の瀧原宮では次の執り行われる奉幣の儀のため
案の上には玉串が準備されていた。
視線を瀧原竝宮へ戻すと祝詞奏上、奉拝と続き
撤饌となった。
以上で、瀧原竝宮での大御饌の儀は終了となった。(約20分)
奉仕者は瀧原竝宮を後にして退下。
前方は退下の列を撮影するプレスの壁となっていたので、
私は、遷宮諸祭儀の最後の儀式である奉幣の儀を迎える瀧原宮をパチリ。
奉幣の儀までは十分に時間があったので、瀧原宮の新宮の前でパ〜チリ。右手に見えるのは長由介神社(川島神社を同座)の新しい社殿、そしてその左側石階の上に建つのが若宮神社の新しい社殿。
さらに、大御饌の儀が執り行われる前にお参りした瀧原竝宮と瀧原宮をパ〜チリ。
こちらのビューからも瀧原宮の新宮。
こちらは古殿地となった敷地の隅に建つ長由介神社の背面と若宮神社。
そして、遷御での渡御をイメージしながら、長由介神社の脇から旧から新への参道をパ〜チリ。
長由介神社の脇に盆栽のような桧の苗を発見。
さらに、遷御により古殿地となったこちら。
奉幣の儀が始まるまでまだまだ時間があったので、熊野古道伊勢路を散策するために参道を戻ろうとすると
古殿地にて、感慨深げに新宮を眺める神職がひとり・・・
私は参道を戻ると修祓所には辛櫃が準備されていた。
これから斎行される奉幣の儀を想像しながら瀧原宮を後にした。
【 20141108 の記録 】
- 遷宮諸祭儀、大御饌(瀧原宮、瀧原竝宮)
- 瀧原宮周辺、熊野古道伊勢路ほか、きままな散策
- 遷宮諸祭儀、奉幣(瀧原宮、瀧原竝宮)
- 初めて拝観した所管社の遷宮諸祭儀(瀧原宮所管社 若宮神社、長由介神社ほか)