御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

2015年10月07日(水) 御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社) (車、徒歩)

伊勢市二見町に鎮座する御塩殿神社では神宮の祭典で使用される御塩の焼固作業が10月5日より開始された。

御塩作りは、海水が適度に混じった川の水が五十鈴川の下流にある御塩浜へ引き入れられる ことから始まる。この入浜式塩田では土用の頃に天日を利用し た採鹹作業(濃度の濃い塩水を作る)が実施され、採鹹された鹹水は御塩殿神社および御塩殿の裏手にある御塩汲入所へ保管される。そしてほどなくその鹹水を 大きな平鍋で焚き上げて水分を抜いた荒塩が作られる。その作業は御塩汲入所の隣にある御塩焼所にて行われ、2〜3日昼夜を通して続けられる。こうして作ら れた荒塩は御塩殿の右後方にある御塩倉にて、にがりを落とすような構造の中で保管され、最後の仕上げである御塩焼固の際に取り出される。御塩焼固の作業で 荒塩が三角錐の土器に詰めて焼き固められると堅塩とある。ここで焼き固められた堅塩は御塩道を通り、外宮へと運ばれる。以前は人出で歩いて運ばれていた が、現在は軽トラックでの護送となっている。また、外宮には御塩橋と呼ばれる橋があり普段は通行止め、御塩の護送の時のみ開かれるとのこと。

【参考】 今年の御塩作りの経過

 

なお、先例では御塩焼固は5日間(20個/日×5日間=100個が焼き固められる。)実施され、最初の3日間で焼き固められた堅塩60個は4日目の朝8時頃に辛櫃に詰めて護送され、6日目には残りの2日分40個が同様に護送される。

 

今回は全日が平日なので御塩焼固の作業を拝観することはできないため、御塩の護送だけでも拝観しようと7時半頃に御塩殿神社を訪れた。

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

 

参道入口付近でパチリ。

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

 

参道入口から御塩が護送された御塩道が続いている。

御塩殿神社(皇大神宮所管社)前から続く御塩道

御塩殿神社(皇大神宮所管社)前から続く御塩道

 

【参考】 御塩道

 

鳥居をくぐって参道を進むと

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

 

御塩殿前の鳥居をくぐり、御塩殿の左手に鎮座する御塩殿神社にお参り。

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

 

御塩殿神社付近からパチリ。

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

 

(勝手に)予定(した)時刻にはまだ十分余裕があったため、荒塩が焚き上げられた御塩焼所を訪れた。静かな佇まいが印象的だ。

御塩焼所、御塩汲入所(御塩殿神社)

御塩焼所、御塩汲入所(御塩殿神社)

 

そして、普段は開けられていない二見浦海岸へと続く扉を進むと

御塩殿神社から二見浦海岸へ

御塩殿神社から二見浦海岸へ

 

その先には荒れた海が広がっていた。

二見浦海岸(御塩殿神社付近)

二見浦海岸(御塩殿神社付近)

二見浦海岸(御塩殿神社付近)

二見浦海岸(御塩殿神社付近)

 

御塩殿へ戻ると

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

 

御門へ向かい

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

 

この三日間で作りられた

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩の焼き固めを確認した。

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

 

8時頃の護送されると想像して訪れたので、8時まではジックリと待っていた。8時を過ぎても変化がないため、境内を清掃されていた喜多井さん(御塩焼固を奉仕されている)に確認したところ、「今日は8時半頃に外宮を出発する。」との事だったと。

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

御塩焼固、御塩殿から護送の日(御塩殿神社)

 

8時半までは待っていられないので、この場を後にすることにした。(結局、御塩焼固作業も護送も拝観することはできなかった。)

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

御塩殿神社(皇大神宮所管社)

ちなみに御塩の護送はこんな感じ

【参考】

 

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