半年がかりでやっとお参りできた明神社(津市芸濃町楠原)

2016年04月16日(土) 半年がかりでやっとお参りできた明神社(津市芸濃町楠原) (車、徒歩)

午後から三重県総合文化センターを訪れる予定だったので、午前中はどうしよう?

以前から心に隅に引っ掛かっていた、いいことを思いついた。

それは津市芸濃町楠原に鎮座する明(あきら)神社にお参りすること。

なぜ、それがいいことなのだろう。

 

それはタイトルにもあるようの約半年前のことだった。【キタヰの妻】と関宿から伊勢別街道を南下し、楠原宿に入ったところで私だけ明神社にお参りすることにした。伊勢別街道から少し離れて明神社の前に立つと私は呆然とした。神社の周囲には入念に電柵が張られあらゆる者の侵入を拒んでいたのだった。

それは明らかに獣害対策の電柵であり鳥居前には電柵を取り外せそうな場所があったのだが、その当時TV等の報道では電柵による事故が多数報じられていたため私は怖気づいていた。

私はお参りできずに伊勢別街道へ戻ると、地元の方から次の説明を受けた。

「(電柵を)取り外して入り、お参りを終えてから戻しておけばいい」

 

その後、お参りするチャンスがなく半年が経過していた。

 

【参考】

 

津方面から県道10号線を北上して関方向へ向かうと、芸濃町楠原に大きな常夜燈を確認できる。右手に建つ常夜燈を目印に右折するとその正面が明神社。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

鳥居の前を右へ折れると

電柵が参拝を阻む(?)明神社(津市芸濃町楠原)

電柵が参拝を阻む(?)明神社(津市芸濃町楠原)

 

神社の隣にはこの広い駐車場がある。私が駐車場に到着すると、ほどなく別の車が駐車場へ入ってきた。県外ナンバーだったので、参拝者かと思ったが実はそうではなく、愛知県在住の方だが、楠原宿に自家があり、明神社には分蜂したミツバチを集める巣箱を置けるか? 様子を見に来たとのことだった。

明神社駐車場(津市芸濃町楠原)

明神社駐車場(津市芸濃町楠原)

 

鳥居の前には前回訪れた時と同様に4段の電柵が張られていて、その前には「きけん! 電柵に近寄らないでください 楠原北部土地改良区」の警告板が立てられている。

電柵が参拝を阻む(?)明神社(津市芸濃町楠原)

電柵が参拝を阻む(?)明神社(津市芸濃町楠原)

 

何も知らなければ、この扁額を拝んだだけでこの場を離れてしまうだろう。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

今日は、電柵を取り外して参入できることを知っていたし、何よりも強い見方に出会ったのだった。先ほど駐車場で出会った男性は手慣れた手付きで上から二番目の電柵を外すと地面に放り投げた。すると、電柵の二段目と四段目の間へ片足を入れると続いて頭、その後逆の足を抜いて器用に電柵を通り抜けていった。

明神社の電柵(津市芸濃町楠原)

明神社の電柵(津市芸濃町楠原)

 

私もその動きを真似て何とか電柵を通り抜けることができた。私の頭のなかで描いたシミュレーションは「左手で四段目の電柵、右手で三段目の電柵を外し、二段目の電柵をまたいでから手にした電柵を元に戻す。」だった。ひとりだったら恐る恐るの作業だったことだろう。先導者がいてくれて有りがたかった。次回は何も問題なくお参りできることだろう。

前回は鳥居前から遠望していた参道を進むと

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

拝殿への階段が近づいてきた。常夜燈、その手前左手には

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

屋根の下に手水石が置かれ、その隣には井戸。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

ミツバチの男性は石階を登ると拝殿の右手奥へ・・・

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

石階の途中にはこちらの木札「明神社 志婆加支神社(楠天神) 祭神 饒速日命」が立てられていて、さらに右手には池の水面を確認することができた。

本殿の右手にある池、さよが池?(明神社)

本殿の右手にある池、さよが池?(明神社)

 

男性の後を追って行くと

本殿近くにまつられている山神の祠付近へ(明神社)

本殿近くにまつられている山神の祠付近へ(明神社)

 

こちら木の虚にミツバチが巣を作っていることを教えてくれた。確かにこの穴の周囲にミツバチがウロウロしていた。この巣から分蜂するミツバチを巣箱へ集めるそうだ。

ミツバチが住む木の虚(明神社)

ミツバチが住む木の虚(明神社)

 

そして、こちらは本殿の右手に位置する場所にまつられている山神・・・・、多数の山神が集められていた。

本殿近くにまつられている山神の祠(明神社)

本殿近くにまつられている山神の祠(明神社)

 

そして、山神の祠の右手には、別の人によりミツバチの巣箱が置かれていた。(この男性によると)巣箱の前には蜂が好む花も添えられている。

この男性は趣味でミツバチの蜜を集めるために、各地、数カ所に巣箱を置いている。明神社にも置きたいが、別の人がすでに置いているので、この巣箱が引き上げられるのを待つとのことだった。ちなみにひと箱で蜂蜜が一升ほど採れるそうで、蜂の巣をしばらく日向に置いてから放置すると絞らずとも蜂蜜がぽたぽたと垂れ落ちるそうだ。

本殿近くにまつられている山神の祠(明神社)

本殿近くにまつられている山神の祠(明神社)

 

祠の左側に踏み跡があったので、10mほど登るとその先には池が広がっていた。

本殿の裏手にある池、さよが池?(明神社)

本殿の裏手にある池、さよが池?(明神社)

 

全体を撮影できるほどの広角がなかったので、こんな感じ。(今思えばパノラマで撮っておけばよかった)

本殿の裏手にある池、さよが池?(明神社)

本殿の裏手にある池、さよが池?(明神社)

 

山神の祠へ戻るとこちらが明神社の本殿。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

そして、本殿の階段下には

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

小ぶりは狛犬が置かれていた。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

手前をパチリ。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

拝殿の屋根の鬼瓦はこちら。

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

そしてこちらは本殿の右手に広がる池。

本殿の右手にある池、さよが池?(明神社)

本殿の右手にある池、さよが池?(明神社)

 

こちらの池と先ほど本殿の裏手に確認した池の二段になっている。

本殿の右手にある池、さよが池?(明神社)

本殿の右手にある池、さよが池?(明神社)

 

どちらがさよが池(おさよ池)だろうか。この地には『さよが池』にまつわる悲話が伝えられているそうだ。

【参考】  こちらには芸濃町楠原に伝わる『さよが池』の悲話が紹介されている。

 

こちらは池の辺りから楠原宿方向を遠望した風景。

本殿の右手にある池からの眺望(明神社)

本殿の右手にある池からの眺望(明神社)

 

改めて拝殿にてお参りを終えてから石階を下ると右手にはこんな建物がある。一体何だろう。屋根から一部突き出た小屋根に何かありそうだ!

明神社(津市芸濃町楠原)

明神社(津市芸濃町楠原)

 

参道を戻ると鳥居の先には右折のポイントとなった

明神社から望む常夜燈(津市芸濃町楠原)

明神社から望む常夜燈(津市芸濃町楠原)

 

常夜燈を確認することができる。

明神社前から望む常夜燈(津市芸濃町楠原)

明神社前から望む常夜燈(津市芸濃町楠原)

 

電柵をくぐり、地面に放たれていた三段目の電柵を元に戻すと明神社を後にした。

 

【 20160416 の記録 】

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です