2017年07月22日(土) 御塩殿神社・御塩殿・御塩汲入所・御塩焼所(伊勢市二見町荘) (車、徒歩)
御塩浜を後にすると各所に寄り道してから御塩殿神社に到着した。
御塩浜で採取された鹹水(塩分濃度が濃くなった海水)は御塩殿神社の裏手にある御塩汲入所へ運ばれると土中に埋められた瓶に移される。7月末〜8月上旬頃、鹹水は御塩汲入所の隣にある御塩焼所で焚き上げられて水分が飛ばされる(御塩焼き)と荒塩に仕立てられる。この荒塩は御塩殿の奥に建つ御塩倉にて保管され10月と3月の御塩焼固にて堅塩となり、初めて御塩となる。この堅塩は神宮の祭典にて献饌としてのお供え、修祓の清めとして使用されるそうだ。
今まで拝観したさまざまな作業の工程を思い出しながら御塩殿神社へ・・・
鳥居をくぐり参道を進むと
その先に見えるのは御塩殿。御塩焼固が行われる場所だ。大きな建物なので初めての方がこちらが御塩殿神社だと勘違いする。実は私もそうだった。
こちらが御塩殿なら
その左側に建つ小ぶりな殿舎が御塩殿神社だ。
お参りを終えると右方向にある小道へ。こちらの社地は(御塩焼固に奉仕する)喜多井さんのおかげで毎日いつも掃き清められている。その小道に足跡を残すように奥へ(二見浦海岸方向へ)進むと
左方向にはこれらの建物、向かって左側が御塩焼所で、右側が御塩汲入所。今年の御塩焼きはいつになるのだろう?
普段はだれもいないこの場所は独り占めするにはとても贅沢な空間である。
参道を戻るとこの先で現実に引き戻されるうようだが、
鳥居の先には御塩道が続き、外宮へとつながっている。
【参考】 御塩に関する神宮巡々2の記事はこちら