2016年08月21日(日) 宮川流域案内人とともに〜夏真っ盛り 涼を求めて〜滝頭 不動滝ハイキング (車、徒歩)
今回参加した「滝頭 不動滝ハイキング」は宮川流域案内人である三宅一成さんが案内人として初めて実施する企画だった。三宅さんは私とひと回りほど年上の方だが、二年前の宮川流域案内人養成講座を一緒に受けた同期でもある。また、このハイキングルートは奥伊勢フォレストピア等の企画では何度も実施されているそうだが、宮川流域案内人による企画としては初とのこと。
今回のルートはとてもシンプルで、奥伊勢フォレストピアから滝頭不動滝を目指すと途中で2ヶ所の大きな分岐はあるもののほとんど道なりの往復だった。
初めてづくしのハイキングにわくわくしながら参加した。
余裕をもって家を出たので途中で寄り道したにもかかわらず集合場所である「奥伊勢フォレストピア宮川山荘」前駐車場付近には早く到着した。ところが、すでの多くの参加者が集まっていた。
定刻の9時30分になると参加者は三宅さんを中心にして芝生スペースに集合した。
三宅さんの挨拶の後、
柔軟体操を終えると
早速、滝頭不動滝を目指して出発となった。
少し歩くと「滝頭不動滝へ 4.7KM」の案内板。
ここで道幅が突然と狭くなった。また、注意の警告板に「この先バリカー有り通行注意 高さ制限 H=2.00m」とあったのは、
バリカー(車止め)とはこのことだったようだ。今日は開放されていた。
先へ進むとこんな看板が立っていた。子供専用の遊漁区、解禁期間の設定はあるものの対象である小中学生は無料だ。ただし、町内在住の条件に注意!
朝方まで降っていた雨はあがったが、湿度は100%ではないかと思わせるほどのジメジメした空気感のなかを・・・
時にはこんな強い日差しが照りつける。日差しはありがたいのだが、まとわりつくようなジメジメ感が増してしまった。
先へ進むと左手には薗川の流れが望めた。堰のある付近は水はエメラルドグリーンの深い色になっていた。
しばらく薗川を左手に見ながら進むと
最初の分岐に到着した。(帰りルートは、この分岐を左方向へ進んだ。)この場所には「大台町林道薗新線終点」の看板があり、道標では「滝頭不動滝へ 3.4KM」となっていた。
分岐を左方向へ進んでから振り返ってパチリ。この場所で最初の休憩となった。歩き始めてから25分ほど。
適度な休憩を終えると直進のルートを進んだ。分岐の近くには「総門山」の案内板。
路肩が崩れやすくなっていたので注意が必要だ。
そして程なくたどり着いたのが、第二の分岐だった。ここを右へ進むと大台町林道総門線で総門山の登り口にたどり着く。ここで総門山が簡単に説明された。われわれは直進だ。
話を聞きながらを背面に視線を送っている参加者を見つけた。私もその視線の方向を眺めた。するとその先には「ここは参道だ」と思わせるような空間が続いていた。思わずこの先へ踏み込みそうになってしまったが、
そんな私を現実の世界へ引き戻してくれたのはスタートの合図だった。(ああ良かった。別世界へ行ってしまうところだった。(笑))
「滝頭不動滝」方向へ進むとここにも分岐があった。道なりで「滝頭不動滝 2.5km」。
さらに「滝頭不動滝 1.6km」。徐々に近づいてきた。
そしてついにアスファルト舗装路が地道へと切り替わった。ここからはトレッキングシューズにはお似合いの道となった。
二度目の小休止はこの河原付近。
川の流れが気持ちいい!
小休止を終えると最後の追い込みとなった。
こんなところにもあるんだと驚きながら見つめたのは
「トヨタ三重宮川山林 薗林区」の説明板。
小さな滝が何段にも連なる川を右手に眺めながら
林道を・・・ 前後の間隔がかなり空いてしまった。
時には眩しいほどの緑もパチリ!
もう少し、もう少し・・・
黙々と歩を進めると
「滝頭不動滝 0.3km」。
下見の際は工事中で周辺の林道はドロドロだったと聞いたが、今日は法面の工事も完成し足元は固く締められていた。
先の道標から0.3kmでこの場所に到着。「あれ?」 ここの案内板にも「滝頭不動滝入口 0.3km 徒歩10分」。先の「0.3km」は何だったんだろうと思いつつも不動滝を見たい一心で先を急いだ。
鳥居をくぐると手すり付きの板橋を渡り、
さらには傾きかけたこんな板橋を・・・。まずは前方の上方左側に見える建物に向うと
滝頭不動明王にお参り。
その後、斜面を進み
手すりが壊れている(要注意)水平道を進むと
突き当たりには展望スペースが設置されていた。大人数で乗ると危険そうなので2〜3人が交代で滝頭不動滝を眺めた。
私もパチリ。次は沢から入り見上げてみたいものだ。
不動滝を後にすると鳥居をくぐり返した。その前に広がる駐車場スペースでの昼食タイムとなった。
昼食をとっていると出発時のジメジメ感が徐々に解消されているのを感じた。さて、出発だ。
ここからは来た道を戻ることになる。私は最後から・・・
歩き始めて数十mの所に斜面の石積みから清水が吹き出していた。なんと誰かがペットボトルの底を抜いたものを石の間に差し込んでくれていた。そのおかげで自然の蛇口がここにできていた。空いたペットボトルを満たしつつゴクリ!
先頭は快調に歩を進めるが、最後尾のわれわれは
宮川流域案内人の会の会長とともにマイペースでの歩みで・・・
先行集団が河原で小休止となっていたので、それに混じってパチリ。
さてさて何を発見?
上流側は大人し(音無し)の雰囲気だった。
小休止を終えて林道へ戻ると行きには気付かなかった石をパチリ。周囲はこんなに苔むしているのになぜにこの大石(私の腰辺りまでの高さはあるだろう)だけは苔が生えていないのか? 不思議だ。
その近くには、切り株の上に苔むしていない小石。先ほど大石は
その後は林道を黙々と歩むと
地道はアスファルト舗装路へと切り替わった。
行きの最初の分岐までたどり着くと直進ではなく、右折した。ここからは行きとは異なり薗川の右岸を歩いた。
杉林を何度も抜けると
この場所にたどり着いた。ここには
笠木峠の説明板があり
こんな道標が建っていた。「左 かさぎごへ 久まの、右 山みち まゆミごへ 道 弘化四未三月」
この道標に記された「まゆミ」の読みについて数名で議論していたが、結局は「間弓」、大内山町間弓へ抜けるルートではないかとの結論に達した。(帰宅後に地図で確認すると今でも林道でつながっていた。)
かさぎごへの道標を後にするとゴールが近づいていた。
ここで左へ続く坂道を下ると
その先に架かっているせせらぎ橋を渡った。橋の周囲では家族連れは川で遊び、釣り堀での釣りを楽しんでいた。まさに夏休みの休日風景だった。
約10kmのハイキングも奥伊勢フォレストピアへ戻ってくると
終了となった。参加者の皆さんお疲れ様でした。スタッフの皆さん、そして今回のガイド役 三宅さん、お疲れさまでした。
その後は、今回の参加費に含まれていた奥伊勢フォレストピア宮川山荘の入浴券を手にすると
この場を後にして
宮川山荘にある「奥伊勢宮川温泉」へ向かった。
入浴後は、宮川流域案内人の会の会長・副会長およびスタッフが三宅さんを囲み、出発地点付近でお疲れさん会となった。(ノンアルコールビールを手にして)私も便乗させていただいた。
最後に、皆さんお疲れ様でした。