2015年02月01日(日) 栄通神社のお白石持行事(伊勢市通町) (徒歩)
以前紹介したように伊勢市通町に鎮座する栄通神社では2月21日に遷座祭が執り行われる。
【参考】
【栄通神社】
本殿遷座祭 2月21日(土) 18:00 斎行
奉祝祭 2月22日(日) 10:00 斎行
奉祝行事 「通り能」奉献、子ども木遣り、子ども太鼓、
青年木遣り、奉祝花火打ち上げお白石曳き 2月1日(日)
午前10時出発(前川石油店) → 午前11時到着(栄通神社)
午前11時~ 御白石奉献(栄通神社社殿へ)
栄通神社はいろいろと私にも思い入れのある神社なので、御遷座は喜ばしい。
本日はお白石持行事を拝観するために現地を訪れた。
予定では前川石油店前の出発となっていたが、現地を訪れると栄通神社に近い通町公民館付近からの出発となっていた。私が到着すると奉曳車はすでに準備され、出発の時を待っていた。
出発時刻まで少し時間があったので、まずは栄通神社にお参りすることにした。
社頭には二本の幟が立てられ、紅白幕が張られていた。
日の丸が掲げられた正面の鳥居をくぐると
手水を受けてからまずは仮殿にお参り。
本日の主役である本殿は御扉が開けられた状態で
御垣内には本殿を取り巻くように白布が敷かれていた。左側、
そして、右側も
パチリ。この時点では私自身がこの中へ入れるとは想像もしていなかった。
本殿前の建物(拝殿と倉庫を兼ねている?)の隅には
次のものが置かれていた。
もしかしてこれは遷座祭で使用する絹垣?、疑問に思ったが恐れ多くて触ることはできなかった。
しばらくこの付近で佇んでいたところ奉献団の副委員長(副団長?)さんが声を掛けてくださった。「どちらから?」「御薗です。」と言葉を交わすと「・・・遷座祭にぜひお越しください」的なお誘いをいただいた。遷座祭の拝観は予定していたのだが、その思いがさらに強まった。
また、御遷座に際してお白石持行事を実施するのは初めてのことで、これは青年団による発案とのことだった。これから新たな歴史が作られるのだろう。
その後、境内にある山之神社にお参りしてから
栄通神社を後にすると
お白石奉曳の出発点へ戻った。
出発時刻が近づくと子供太鼓の演奏が開始された。
その後、先ほど声を掛けていただいた副委員長(副団長?)がお白石奉献の開始を告げると
実行委員長(団長?)により挨拶があった。
【動画】 1分43秒(7.4 MB )
その後青年団団長(?)による乾杯を終えると
子供たちによる木遣り。
子供木遣りが終了すると奉曳車から綱が引き出された。
綱先の子供たちは楽しそうに綱を前へ前へ・・・
綱が十分に伸ばされると奉曳車の前では青年による木遣りが開始された。
木遣りの最後、「エンヤー」の元気な声で奉曳が開始された。
まずはゆっくりと・・・
しばらくすると一部の子供たちが綱から離れて栄通神社の方へと駆けていった。(どうしたのだろう?)
その間も奉曳は続き、徐々に盛り上がってきた。
【動画】 2分50秒(12.2 MB )
しばらくすると先ほどの子供たちが戻ってきた。彼らは手に采(ザイ)を握りしめていた。
采を手にしながらも全速力で駆けていた。
彼らが綱の間へ走りこむと一体となった。20年後が楽しみだ。
あっという間に綱先は神社の近くへたどり着いた。
すると
綱先が巻き始められた。
綱がどんどん巻かれると綱は短くなり・・・
【動画】 13秒(997 KB )
曳き手に力が込められた。
そして、奉曳車は栄通神社脇へと到着。
再び、委員長の挨拶があり
【動画】 30秒(2.2 MB )
奉曳車に積まれたお白石は修祓を受けた。
お白石を奉曳車から社頭へ運ぶ前に
境内では奉曳車(お白石)に向かって子供木遣りの奉納、
さらには青年木遣りが奉納された。
するとお白石が樽で運ばれてきた。
お白石の準備が完了すると子供たちが・・・
木遣りで頑張った子供達にお白石が手渡された。この記憶、20年後に活かされるだろう。
その後に青年木遣衆、
そして町民が続いた。
本殿を遠望し、奉献の様子をパチリ。
さらに、仮殿の前まで移動するとお白石奉献の様子をパチリ、パチリ・・。
元の位置へと戻ると
そろそろ最後の奉献者?
いや、こちらの方が最後だろうか。
お白石奉献の様子を撮影していた私に近づいて来る男性・・・、それは奉献前に仮殿の前でお会いした副委員長のタツタさんだった。手にした白布を私に手渡して「どうぞ、奉献してください。」と奉献を促してくださった。しかし、私は氏子でもなく、ただ拝観したいだけだったので黒子のつもりで全身真っ黒な装いだった。そのため、「こんな服装ですし・・・」と固辞したが「どうぞ・・・」とありがたいお言葉に甘えて、お白石を奉献させていただいた。(感謝)
皆さんが後片付けに追われるなか、
私は栄通神社を後にすると通町内を散策した。再び神社まで戻ってくると奉曳車が運ばれるところだった。
国道23号への階段を上ると
先ほどお白石を奉献した本殿がある社叢を望んだ。中央辺りだろうか。
そして帰途に着いた。
こちらは手渡していただいた白布。この白布で栄通神社にお白石を奉献した記憶は消えないだろう。(感謝)
【 20150201 の記録 】
- 自宅から栄通神社のお白石持行事出発点へ向かう
- 栄通神社のお白石持行事(伊勢市通町)
- 秋葉神社ほか(伊勢市通町)