2014年09月13日(土) お伊勢さん125社まいり 磯部めぐり (車、電車、徒歩)
以前に紹介した「平成6年(20年前) ザ・伊勢講 受入協議会と近鉄が主催で実施されたお伊勢さん125社のマップと資料」を元に磯部めぐりを実施した。このブログ「神宮巡々2」でのお伊勢さん125社まいりのめぐり分類は神宮崇敬会の分類を参考にしているため、今回の磯部めぐりは当ブログの磯部めぐりと鳥羽めぐりを組み合わせた形となっている。
【参考】
無人駅である近鉄志摩赤崎駅から志摩磯部駅へ に志摩磯部駅へ到着すると精算を終えると階段を下った。 駅前のロータリーの端から駅舎をパチリ。
本日は、志摩市磯部町から鳥羽市へ向かう。
こちらがお伊勢さん125社をめぐるマップで、磯部町から鳥羽市への間は
このマップで青峯山正福寺を経由する。
ただし、伊雜宮から青峰道(磯部道)の登り口まではルートが示されていない。国道167号を歩いて近鉄 沓掛駅付近から登山道へ向かったことがあるが、マップでのコース取りはどうも違う。伊雜宮付近にある近鉄 踏切道 沓掛 第五号を渡ると的矢方向へ進むようになっていてその先は?。
Google Mapsの徒歩モードで検索してみるとドンピシャのルートが示された。今回は初めて歩くこのルートを経由した。
近鉄 志摩磯部駅を出発すると右側に線路を見ながら歩き始めた。近鉄 志摩磯部駅〜踏切道 上之郷 第五号付近で左折すると
次の十字路を右折。その道路の正面には最初の訪問先である佐美長神社(伊雜宮の所管社)。
SANCO 磯部小学校前 バスのりばを過ぎ、
佐美長神社の前の交差点で信号待ち。空を見上げると複雑な信号機・・・。
【佐美長神社、佐美長御前神社四社】 伊雜宮 所管社
横断歩道を渡るとこちらが佐美長神社の鳥居。鳥居の右方向には井戸が見える。
鳥居をくぐり、石階を上るとその先には見慣れない風景が広がっていた。何とご造営中であった。
佐美長神社は伊雜宮の所管社、伊雜宮の御遷宮に合わせ佐美長神社でも御遷宮が執り行われるのだろうか? 佐美長神社の御造営については別の記事で紹介することとする。
【参考】
佐美長神社、さらには佐美長御前神社四社へお参り、御造営中の新しい社殿の拝観を終えると
石階を下った。鳥居前からこれから進む方向をパチリ。ガソリンスタンドの右側の路地を進むと
磯部川に突き当たるまでまっすぐ進む。
磯部川に突き当たると左折してしばらくは川沿いを進む。
道路が川から離れると左手にこの路地があるが今は閉鎖されている。
この路地はかつてこの地にあった旧磯部町立図書館・郷土資料館(今は移転され、この場所は閉鎖されている)へと続く小径だった。
【参考】 磯部町郷土資料館について
磯部川を渡って振り返るとう料理旅館が望める。
マップに従って先へ進むと右手にこの建物がある。20年前は賑わっていたのだろうが、「スーパー」の文字が今は「ス ノ 」となってしまっている。
この建物を背にするとこの風景、向原サイクルの脇を進む。
数m歩いて振り返るとパチリ。
車道を横断するとその先は農道を進む。前方では稲刈りの最中であったが、
この付近の田んぼはほとんどが稲刈りを終えていた。次の十字路を右へ進むと左前方には
伊雜宮の神宮御料田が広がっている。
御料田での稲刈りは10月5日午前9時からの予定とのこと、稲穂は頭を垂らしている。
御料田を後にすると皇大神宮の別宮である伊雜宮ヘ向かった。周辺には11月22日に執り行われるお白石持の幟が多数立てられていた。
【伊雜宮】 皇大神宮 別宮
伊雜宮の鳥居をくぐると
左手に配置された手水舎にて手水を受け、心身を清めた。
鳥居から真っ直ぐに伸びる参道を進むと祓所や忌火屋殿でも造替が始まっていた。
さらに進むと御造営中の伊雜宮。お参り。
伊雜宮の御造営については別の記事で紹介することとする。
【参考】
参道を戻ると宿衛屋脇の巾着楠を経由してから
伊雜宮を後にした。
お白石持情報を入手しようと周辺を散策したが事務局も閉まっていたし、伊雜宮の隣にある御師の家も無人だったので、目的は叶わなかった。
磯部町でのお参りはこれで終了。まずは、Google Mapsで調べたルートに従って青峯山正福寺へ向かう青峰道(磯部道)の登り口へ向かった。御師の家から伊雜宮の前を過ぎ、神宮御料田付近で左折。民家の間を抜けると
国道167号へ出る。国道を左(伊勢、鳥羽)方向へ折れると
その先右手には
近鉄 踏切道 沓掛 第五号がある。
その踏切を渡るとしばらくは道なりに進む。
ここは県道47号、鳥羽磯部線。
道路が下り、左へ回り込むと赤い鳥居が見えるのでそろそろ左折ポイントだ。
野川を山田橋で渡ると左へ折り返す分岐がある。
その分岐で振り向いてパチリ。これから次の写真の右方向へ進む。
右方向へ回り込む坂道を進むと民家が現れる。
それらの間を進むと
右側からの道路が合流し、その先には神祟山 安國寺がある。
境内へ入ると
この注意看板が目に入った。老朽化のため倒壊の危険があるのだろうか?
安國寺を後にして道なりに進むとこの場所に突き当たる。ここは左折。
そして、すぐ右折。右折する交差点にある道標の脇からパチリ。「青峰山道」の矢印に従えば良い。
さらにその先にもこの道標があるので、矢印に従う。
この先だ。
しばらくは舗装されているが、この先は山道となる。
今回、やたらと蜘蛛の巣が多く、閉口した。そのことを告げるかのように見上げる・・・。
この三差路では道標を背にして
こちらへ進む。
ここは初めて訪れた時に反対方向へ行き過ぎてしまった。ここは左折。
【参考】
左折するとその先にはこの道標が建っている。この後十六丁までは上のリンクの通りであるのでここではかいつまんで紹介しながら進む。
まず、一丁。
また、蜘蛛の巣に引っかかった。パチリ。
足元は岩が続く。
かなり飛ばして十丁。
目の前には道路が現れる。しかし、山道は道路とは合流せず、左脇の草むらのような道となっている。
踏まれているが草が生い茂っていた。通りすぎてから振り返ってパチリ。
この後は途中から水が流れる山道を登り切ると
そこでは道路と合流する。
この先は道路を歩くことになる。山側には山道らしき跡が見えたのでもしかしたら以前はまだまだ山道が続いていたのかもしれない。とにかく今はこの道路を進む。
途中で駐車場を右に見ながらさらに進むとワインディングの先で
この分岐がある。左側は山道だ。
分岐の付け根には次の道標があるのだが、見つけにくいかも知れない。
左の山道を進むとその先には「十六丁」の道標がある。
まっすぐ進めば青峯山正福寺の山門へと通じる。ここを左へ進むと青峰山の山頂へと続いている。
今まで青峰山の山頂へ登ったことがなかったので今回は寄り道することにした。この内容は別の記録で紹介する。
【参考】
青峰山の山頂から戻ると山門への坂を下った。坂の下には次の道標がある。
この道標を背にして右方向へ進むと駐車場の奥には燈明石へと続く道がある。燈明石にもお参りしたことがなかったので今回は寄り道ついでに巡ってみた。その内容も別の記録で紹介する。
【参考】
燈明石から戻ると青峯山正福寺の山門へ向かった。
【青峯山正福寺】
山門の前には「左 鳥羽ミち、右 磯部満とや」の道標がある。
今回は山門も彫刻などをじっくりと観察したので正福寺の金堂等と共に別の記事で紹介する。
【参考】
さまざまな観察、お参りの後、夫婦杉の脇から奥へと進むと
そこには青峰道(松尾道)がある。
この先は、次の記録の通りであるのでここではかいつまんで紹介しながら進む。
【参考】
この道標を過ぎて山道を歩くと
弘法大師が護摩を焚いたといわれている護摩岩がある。
さらに道は進み、
所々では鳥羽の海が望める。
このような丁石をいくつも通り過ぎると
あまかぼうか岩に到着する。この岩は「あま」か「ぼう」か、つまり女か男か、正福寺にお参りする女性(海女)たちが生まれてくる子供の性別を占った場所であるとされている。石を投げて岩の上に乗れば男の子、落ちれば女の子が生まれるといわれている。岩の上には今でも多数の小石が乗っかっている。
通りすぎてから振り返ってパチリ。
さらに進むと「達磨坐姥目樫石 天然記念物」がある。
さらに下ると
ますきち岩にたどり着く。上方に見える船首のような形の岩だ。
この説明によると「ますきち」という男がオオカミに追われ、この上に逃れて助かったとされる伝承のある岩だそうだ。
この後は一気に駆け下りた。こちらが松尾側の登山口。
これで青峰山の山歩きは終了なので後は鳥羽までほぼ平坦だ。登長谷橋で加茂川を渡ると
左手に石橋をパチリ。
その先でこの階段を下ると
しばらくは加茂川に沿って進む。
花で季節を感じながら
こちらでも・・・
近畿自然歩道の道標に従って進むと
こんな石垣の間を進み、
この道標に到着する。ここで左折すると
行きの電車のなかから眺めた近鉄 松尾駅へ到着した。
ここでは松尾橋にて加茂川を渡り返すと国道167へ合流する。
その前に振り向くと松尾駅に隣接する近鉄 踏切道 加茂 第三号をパチリ。
国道167号の松尾交差点の角には次の道標がある。
松尾交差点より鳥羽方面を目指して国道167号を歩き始めた。
今日は立ち寄る余裕がないが、右側に建つ加茂神社道の道標をパチリ。
【参考】
さらに進むと、鳥羽警察署、
相差への分岐を過ぎる。
かもめバス 加茂小学校前 バスのりばを過ぎると
JP 加茂郵便局があり、この右手から
【九鬼岩倉神社】
九鬼岩倉神社の社叢が望める。
九鬼岩倉神社には鍬形祭を拝観するために何度か訪れた。
またまた寄り道。鳥居をくぐると鍬形祭を思い出しながら急な石階を登った。
石階の先の参道を進むとその奥には鳥居、拝殿がある。鍬形祭はこの鳥居を拝殿の間で繰り広げられる。なかなか興味深い祭だ。
九鬼岩倉神社にてお参りを終えると田城橋で鳥羽河内川を渡る。
誰も歩いてないない歩道を黙々と進むと右手の視界が開ける。
加茂川ふれあいパーク(トイレあり)を過ぎて、かもめバス 杉ケ瀬 バスのりばに辿り着いた辺りで
前方には近鉄の観光列車つどいが走っていった。
変化を見つけながら淡々と進むと、左側に丸興山庫蔵寺の案内板、さらにその右側には白滝大明神および白滝さん祈りの森ライトアップ 森のテラスの案内板もあった。
かもめバス 若杉口 バスのりばを過ぎると
その先で左側、この路地へ入った。
【船津八幡神社】
その先には神社、こちらは船津八幡神社だ。
何度もお参りしているが、御遷座に立ち会えたことは印象深い。しかも昼間に。
【参考】
その時のことを思い出しながらお参り。
御神木の根本には
向こう側を覗けるほどの大きな穴が空いている。
お参りを終えて社務所まで戻ってくるとこんなことになっていた。
急な石階を下ると立派な石垣に沿って坂道を下った。
その先には先程も名前が出てきた白滝大明神への案内板が掲げられている。通り過ぎてから振り向いてパチリ。
【参考】
今日は白滝大明神には立ち寄らずに先を急いだ。こんな親柱、撫でてみた。気持ちいい。
近鉄 踏切道 志摩赤崎 第十号で近鉄志摩線を渡ると
その先には加茂川が流れている。
道路の左側は、近鉄の線路が目の前だ。「ここで電車が通過したらすごい迫力だ!」と思いながらこの場を通り過ぎると
踏切が鳴り始め前方から観光特急しまかぜがやってきた。私は大急ぎで先ほどの場所へ戻ろうとしたが間に合わず、この場所でパチリ。
パチリ。
再び歩き出すとまたまた踏切が鳴り始めた。今度は踏切道 志摩赤崎 第九号にてSE-SHIMA LINER。
続いては回送の近鉄特急。
さらに普通列車と頻繁に電車が行き交っていた。
この辺りで水切れとなったので、ぎゅーとらに立ち寄ったところ世界遺産尾鷲路熊野古道水が二本で税込み99円だった。ボトル二本と100円玉をレジに出した。自動販売機では買えない安さだ。
十分な水分を補給して足取りも軽快になった。かもめバス 消防署前 バスのりばを過ぎ、
水路を離れると
ここは、赤崎駅口。行きの電車に乗った無人の近鉄 志摩赤崎駅の近くだ。
もうゴールは近い。安楽島橋交差点を過ぎ、
【赤崎神社】 豊受大神宮 末社
この道路標識の先で、国道167号は急激に左へカーブする。回り込んだ左側、ここが赤崎神社。国道の目の前である。通り過ぎてからパチリ。
石階の右側には「左 赤崎大明神道」の道標がある。
参道を進むと夕方へ向かう太陽が傾き始めていた。
手水石にて手水を受けた後さらなる石階を登った。
お参り。
赤崎神社ではここ数年に渡り御神杉を授与して頂いているのでお伊勢さん125社の中でも私にとっては特別な存在だ。
【参考】
お参りを終えて社域を後にする際、国道脇にある建物の壁に貼られている「お伊勢さんファミリー表」なるものをパチリ。
お伊勢さん125社まいり 磯部めぐり、本日のゴールである赤崎神社を後にした。
【 20140913 の記録 】
- 無人駅である近鉄志摩赤崎駅から志摩磯部駅へ
- お伊勢さん125社まいり 磯部めぐり
→ 御造営が進められる佐美長神社(伊雜宮 所管社)
→ 御造営が進められる伊雜宮
→ 初めて立った青峰山の山頂
→ 仲が良すぎるアゲハチョウ(青峰山山頂にて)
→ やっと会えた巨石、燈明石(青峯山正福寺山門の外側)
→ 青峯山正福寺山門の立派な彫刻と境内の建築物ほか - 旧鳥羽小学校と鳥羽城本丸跡