2016年02月27日(土) 伊勢和紙による三輪薫「仏蘭西・巴里」とフォトワークショップ「風」写真展(伊勢和紙ギャラリー) (徒歩)
湯田神社を目指した神社巡りの最後に訪れたのは、私がお気に入りのギャラリーである「伊勢和紙ギャラリー」だった。
先日、封筒でこの案内ハガキが届いていたので楽しみにしていた写真展だった。
伊勢和紙による三輪薫「仏蘭西・巴里」とフォトワークショップ「風」写真展
会期◎2016年2月14日(日) – 3月13日(日) 9:30 – 16:30
(2月21日(日)・28日(日)・3月6日(日)は休館)
会場◎伊勢和紙ギャラリー
メインは三輪薫さんによるモノクロームな写真と和紙とのコラボレーション!
いつものようにこちらの入口から大豊和紙工業株式会社の敷地へ入ると
伊勢和紙館の建物に沿って敷地の奥へと進む。
こんなところに神社がまつられている。さらに右奥の中にはにはミツマタが蕾をふくらませていた。そのミツマタについては別の記事で紹介する。
伊勢和紙ギャラリーへのアプローチを進むと格子の引き戸をガラガラガラ・・・。
受付の女性に展示風景(雰囲気)だけの撮影許可を得て、
展示リストを受け取ると展示されている写真へと急いだ。
階段を上りながら多数の吊り写真などを・・・
こちらは階段を上りきった先にあるサブギャラリーでワークショップ「風」の写真展示、私は展示No.11「昇陽の水辺」に目を惹かれた。
別の扉で
メインギャラリーへ移動すると
そこには三輪薫さんにより「仏蘭西・巴里」の風景が広がっていた。
最近私が興味を持っているモノクロームな世界、しかも和紙とのコラボレーションは絶妙。
この左面はフォトワークショップ「風」の写真展示でカラーだった。
こちらは説明書きでタイトルには「和紙 Digital fine print の魅力」 西洋と東洋の融合 とある。素晴らしい写真展だ。
多数の素晴らしい作品の中で私が気に入った作品は展示No.40「巴里/街路樹」(和紙銘柄は瑞雲・タテ流れ)、和紙の流れ模様と写真とが相乗効果を作り出していた。何度も見入ってしまったこのだ。そして、気になった作品は階段踊り場に吊られていた展示No.6「巴里/ルーブル」、写真はもちろんそれ以上に用紙に惹かれてしまったのだった。何か雰囲気が異なると思って細部を確認したところこの吊り作品は和紙が二重になっていたから・・・。
その理由を尋ねようと伊勢和紙ギャラリーの一階へ戻ったが先ほど受け付けてくれた女性は不在だった。誰もいない先ほどの玄関で「ありがとうございました。」とお礼を述べてから伊勢和紙ギャラリーを後にした。理由はわからないのかと残念に思いながらこの場所を通り過ぎようとした時、伊勢和紙館から女性の声、「こちらもご覧ください!」
伊勢和紙館の中にも大判の吊り作品が展示されていた。こちらの展示は迫力があり素晴らしいものだったが、私の意識は伊勢和紙ギャラリーの踊り場に吊られていた展示No.6「巴里/ルーブル」に向いていた。早速、声をかけてくださった女性に和紙が二重になっている理由を訪ねてしまった。
前回の写真展(残念ながら拝見することができなかった)でも採用した技法(?)で、和紙を二重にすることにより立体感を表現することができるなど、一枚にくらべてさまざまは効果が得られるとのことだった。こんな私でも違和感を感じたのだからその効果は証明されたようなものだ。
伊勢和紙ギャラリーでは独自に作品の展示場所や展示方法を試行錯誤できるためこのような素晴らしい展示が可能になるとのことだった。やはり、お気に入りのギャラリーだ!
【参考】 過去の写真展ほか
- 高潤生 個展「養怡(ようい)- なごむ心を養う -」(伊勢和紙ギャラリー) 2015年06月13日
- 有田善男写真展 一孔之彩(伊勢和紙ギャラリー) 2015年04月18日
- 戸川覚写真展「阿仁根子」(伊勢和紙ギャラリー) 2015年03月14日
- 「やさしさ」 伊勢和紙による写真と書の展示 (写真:久保圭一、書:久保丈二)の回想 2014年08月10日
- 伊勢和紙による 篠原 龍 写真展「霊場熊野」(伊勢和紙ギャラリー) 2014年05月17日
- 『四重奏 艸・想・爽・創』 四人展(伊勢和紙ギャラリー) 2014年03月29日
- 伊勢和紙館、伊勢和紙ギャラリー(大豊和紙工業) 2011年10月29日
など・・・
【 20160227 の記録 】
- 湯田神社(皇大神宮摂社)を目指しての神社めぐり(お伊勢さん125社ほか)
→ 高向大社、祈年祭の前日準備(伊勢市御薗町高向)
→ しだれ梅(離宮院公園)
→ 仮遷座を終えていた上社(伊勢市辻久留)
→ 伊勢和紙による三輪薫「仏蘭西・巴里」とフォトワークショップ「風」写真展(伊勢和紙ギャラリー)
→ 蕾を膨らませたミツマタ(大豊和紙工業株式会社)