2017年11月12日(日) 斎王参向古道ウォーク(斎王参向古道まつり) (車、徒歩)
斎王参向古道まつりが開催された水池土器製作遺跡を訪れた第一の目的は斎王参向古道のウォーキングに参加するためだった。
以前、お伊勢さん125社まいりを始めた頃、もう今から7年以上も前になるのか・・・。斎宮と小俣を自転車で巡った際、伊勢街道にて「斎王参向古道」の案内板を見つけた。その案内に従って先へ進んだがどこが「斎王参向古道」なのかわからないまま通り過ぎていた。
【参考】
- 斎宮、小俣めぐり 2010年04月03日
「斎王参向古道」のルートを知りたいその一心で斎王参向古道ウォークに参加することにした。9時半になると斎王参向古道まつりが開会され挨拶、ラジオ体操等を終えるとウォークが開始された。配付されたコースマップを手にしてのスタート。
明和町マスコットキャラクター めい姫に見送られて多数の参加者が歩き始めた。
水池土器製作遺跡を後にすると
まずは伊勢街道へ進んだ。
伊勢街道を左へ折れると道なりに・・・
上野交差点を通過し
さらに歩くと「斎王参向古道 入口」にたどり着いた。
この案内に従って進むと
済生会明和病院の周囲を巻くように地道が続く。
この分岐では左側に「斎王参向古道」の看板が掲示されている。ここは道なりに左方向へ。
森を抜けると
開かれれた道路へ出る。この付近で斎宮歴史博物館の榎村寛之さんを見かけたので、このルートの斎王参向古道としての確からしさを尋ねてみた。「現状では斎王参向古道のルートは確定できていないが、このルートは重要な候補のひとつと考えられる。」とのことだった。
森を抜けてからこの歩道を左方向へ進むと川が交差する手前で道路を横断した。
左岸を進み
車道と交差した先にもこの案内板が掲げられていた。
川の向こう側に気になる杜を見つけたが立ち寄る程の時間は無かった。(集団行動だから仕方ない。結局、まつりへの参加を終えてから独りで再び巡ってしまった。その内容は別の記事で紹介することとする。)
こちらは先の杜と向かい合う場所にある有弐神社跡。
この式内社有弐神社跡は「三本榊」または「榊さん」とも称され地元に親しまれているとのこと。
現在も御垣に囲われた中に榊が立ち
その姿を確認すると根元から3本の幹が伸びている。まさに三本榊だ。しかし、この木は当時のものではなく平成初期に近くに自生していた榊が移植されたそうだ。解説がなければ、当初からのものと思えてしまう。
さらに先へ進むと振り返ってパチリ。丘陵の周囲に田園地帯が広がり手前の杜の前には有弐神社跡の白い鳥居が目立っている。
道なりに進むと
右方向には神宮土器調整所の隣に鎮座する鳥墓神社の社叢が望める位置で道路を横断した。
【参考】
- 鳥墓神社、神宮土器調製所 2010年12月05日
車道を横断してから道なりに進み宮川用水土地改良区箕村操作所の先で右へ折れた。
ここには斎王竹の道の案内板があり、
竹林の間を進んだ。(この道は舗装されていた。)
竹林を抜けるとその正面には鞍ヶ迫間池。
こちらが鞍ヶ迫間池。(実はもっと広い。レンズの都合でこんな感じにしか写せない・・・)
この石仏を左に見ながら地道を進むと
まさに山歩きの状況となる。
しばらくすると左手には赤土のように濁った池が現れた。こちらはだんどく池のようだ。近づけないのでこの付近からパチリ。
見上げれば池とは対照的に清々しい景色となっていた。(スッキリ)
こちらの切り通しを抜けると下り坂となった。
直進すればこの案内板があるが、今日は左方向へ下った。
その下りの途中にはこの案内板(斎王参向古道へ700m)。するとここは斎王参向古道ではないことになる。どこまでが古道だったのだろうか。(ウォークを終えてから何人かに尋ねたが、明確な答えは得られなかった。)
坂を下ると左手にはビオトープが広がっていた。
さらに木酢液、竹酢液を作る設備だろうか
ここはNPO法人うにの郷クラブの敷地だった。(自由に入ってもいいのだろうか?)
うにの郷クラブを出ると左方向へ
左手に宮川用水 明星3号空気弁工がある地点で右へ折れた。
この先は舗装路から地道へ入ると
田んぼ道を歩いた。
この先で見たことのある風景に出会った。
それはこちら、水池土器製作遺跡まで大仏山公園から歩いてきた時に立ち寄った鳥居の場所だった。
【参考】
- 大仏山公園から水池土器製作遺跡へ 2017年11月12日
もうゴールはすぐ近くだ。明星小学校の前を右へ折れると新しい住宅の間を抜けて
水池土器製作遺跡に到着した。
約1時間半のゆったりとしたウォーキングだった。
しかし、今回の目的「斎王参向古道のルートを知る」を満足できたかと言えば消化不良的なところがあった。
今回ウォーキングに参加した方々はどこだけ斎王参向古道を意識していたのだろうか?
今回歩いたどの部分までが斎王参考古道だったのだろうか?
まだまだ、彷徨いの日が続くだろう。