2016年05月29日(日) 熊野古道伊勢路 勉強会(滝原公民館およびその周辺) (車、徒歩)
寄り道を重ねて到着したのは熊野古道伊勢路 勉強会が開催された滝原公民館。
この時は開始まで1時間あったので、駐車場に車は少なかった。周辺を巡って戻ってくると
駐車場は満車で、他の場所にも来場者の車が誘導されていた。私は道の駅奥伊勢木つつ木館付近に駐車し徒歩でたどり着いたので、何の苦労もなく会場へ進んだ。
定刻になると主催者である小倉公守さん(宮川流域案内人)により挨拶に始り、今回の勉強会の先生である皇學館大学 櫻井治男教授による講義が開始された。
勉強会は会場で配付された資料にもとづいて約1時間続けられた。
その資料の概要を見出し列挙で・・・
熊野古道「伊勢路を守る会」勉強会資料
熊野古道「伊勢路」の名所旧跡と瀧原宮
一、いせじ
①地名として伝わる「いせじ」
②伊勢音頭で読み込まれている「いせじ」
二、熊野への道
①『梁塵秘抄』
②『権記(ごんき)』長保元年(999)十一月十三日の条
③伊勢路の歴史(修験の行道場/都人の参詣道/庶民の道(生活道)→観光の道)
三、伊勢路の大宮と社
①瀧原宮・瀧原竝宮(内宮の別宮)
②『延喜式』(巻四・伊勢太神宮/『大神宮式』とも/延長5年・927完成)
③『皇大神宮儀式帳』(延暦23年・804)
④多岐原神社(内宮の摂社)
四、瀧原宮・多岐原神社の鎮祭伝承
①『皇大神宮儀式帳』
②『倭姫命世記』
五、70歳からのチャレンジ ー昔も今もみんな元気だー
①『勢陽五鈴遺響』②世古口藤平『神三郡神社参詣記』(平成17年、皇學館大学神道研究所)
③両資料を読む
やはり、私にとって興味深かったのは 五、70歳からのチャレンジ で巡られた『神三郡神社参詣記』や『勢陽五鈴遺響』の世界。一度これらの本を読んでみたい。その後は・・・
その後、質疑応答を終えると勉強会(座学)は終了となった。
ところが、講演の後、希望者のみのフィールドワークが実施された。しかもフィールドワークで巡るのは「瀧原宮周辺の神々めぐり」の「山の神」、「火の神」、「水の神」で、まさに私が勉強会前に巡ったところだった。なお、勉強会前のめぐりでは時間の関係で「火の神(秋葉神社)」をお参りすることはできていなかったので、何ともありがたいフィールドワークとなった。
フィールドワークを案内するのは、宮川流域案内人でもある野呂保之さん(上の写真で櫻井治男教授にお礼を述べていた方)だった。
そして、最初に向かったのが、山の神が鎮座する場所、それはおおみやサイクリングターミナルの脇にある
小さな社叢。参加者は鳥居の奥へ恐る恐る・・・
そしてこちらが山の神をまつる祠で昨年新調され、御遷座が斎行されたそうだ。
こちらが「しおいし」、私はずっと「うしおいし」だと思っていたが、「しおいし」=「潮石」、潮とは別の感じの場合をあるそうな? 地層が立っているように見えるのだが。
話は変わるが先ほどの祠を御造替されたのはこちら写真の右側の男性(単髪)で、趣味の木工で様々なものを作り、多くの人に喜んでもらっているとのことだった。祠はここだけでなく、残りの二社を含め三社分を作製したとのことだ。
山の神を後にすると続いては懐かしい林道へ向かった。この先には祝詞山登山口がある。
【参考】
- 祝詞山に誘われて、宮川流域案内人とともに 倭姫命の伝説の山 滝原浅間山登山 2016年03月26日
そしてこちらが祝詞山登山口。この先に秋葉神社(火の神)が鎮座するが、山道を歩くためこのフィールドワークでは道標前での解説を終えると弁財天(水の神)へ向かうことになった。
折角ここまで来たし、前回の祝詞山登山で「秋葉神社」への分岐を確認していたので、ここからは独りで秋葉神社を訪れることを他の方に告げると「ヒルの餌食にならないように!」との忠告をいただいた。それにもめげずにこんな山道を進んだ。
ほどなくこの道標に再会。祝詞山登山でも確認したものだった。「←秋葉神社・噺野」方向へ進むと
手前にこんもりとした部分があり、その左を巻くと
折り返すと階段が続いていた。その階段を駆け上がると
鳥居があり、その先には新しい祠が
据えられていた。お参り。
フィールドワークの参加者に追い付くため、秋葉神社を後にすると来た道を駆け下り
新池の小径を・・・
弁財天へたどり着いたところ皆さんはまだこちらにいた。何とか合流して事なきを得た。
以上で3個所(社)を巡るとフィールドワークは終了となり自由解散となった。来た道を戻ると私は瀧原宮に寄り道してから帰途についた。
【 20160529 の記録 】
- 大修繕がほぼ終了となった朽羅神社(皇大神宮 摂社)
- 麦秋を刈る(多気郡多気町笠木)
- 多岐原神社(皇大神宮 摂社)と三瀬の渡し(宮川)
- 瀧原宮周辺の神々めぐり(潮石ほか)
- 熊野古道伊勢路 勉強会(滝原公民館およびその周辺)
- 瀧原宮ほか(皇大神宮 別宮)