2016年04月21日(木) [ 残念!] 途絶えてしまっていた伊勢の浅沓作り
ブログ「神宮巡々2」へのアクセス状況を確認したところ、いつもは一日当たりのユニークアクセス数が300前後なのに、この日(4/21)は午後9時台だけでそれに近い数字が積み上げられていた。
今まで、こんなケースの場合は特定のサイトからの連続アクセスがあり、いつもはそんなサイトからのアクセスを遮断するように設定していた。今回もそんなことだろうとログを調べていたら、アクセス元は集中しておらず多数のサイトからのアクセスだった。しかも当ブログへたどり着いたキーワードは「浅沓」、「和紙」、「浅ぐつ」、「浅靴」、「浅沓しょくにん」、「浅沓の値段」、「神主が履く木靴」、「朝沓」などで、たどり着いた先は以前に紹介した「浅沓師(司) 久田遼三さん」に関する記事だった。ここでは、久田遼三さんを回想するとともにその後継者となった西澤利一さんも紹介している。
【参考】
なぜにこんなにもアクセスが集中したのだろうか? 不思議に思いネットで「2016年4月21日 浅沓 」と検索したところ、次のサイトが見つかった。
【参考】
価格.com – 「和風総本家 ~春の京都を支える職人たち~」2016年4月21日(木)放送内容 | テレビ紹介情報
なお、この放送はYouTubeにも掲載されていて、次の映像の中の一部(12:30〜22:11)が今回の多数アクセスに関係するものだった。
https://www.youtube.com/watch?v=Di8WvKPAmtE
それは浅沓作り職人に関する内容で、次の点が特に気に掛かった。
橋本甚蔵商店は神社やお寺で使われる宗教沓を専門に製造する老舗の一つ。プラスチック製が多い浅沓を和紙で作るのは全国で橋本甚蔵商店だけ。平成25年、伊勢神宮の式年遷宮のため1年半をかけ250足を製作した。
「和紙で作るのは全国で橋本甚蔵商店だけ。」しかも、「平成25年、伊勢神宮の式年遷宮のため1年半をかけ250足を製作した。」とは・・・
「伊勢の西澤利一さんはどうしたのだろう?」
不思議に思い調べたところ、「伊勢の浅沓は廃業により平成26年7月10日に三重県の伝統工芸認定から解除」されたことを紹介するブログ等が見つかった。
【参考】
さらに調べると
【参考】
お知らせ情報欄には次の記述があった。
平成26年7月10日 浅沓が三重県伝統工芸品指定解除されました。(製作者死亡、後継者なし)
残念なことだ。ご冥福をお祈りする。
最後に、YouTubeに掲載されている「伊勢の伝統工芸 浅沓 西澤浅沓調進所」を紹介しておこう。
https://www.youtube.com/watch?v=UJNn9sf5sUY
伊勢春慶のように復活できないものだろうか!