2017年01月09日(月) 写真好学研究所 1月講座(2017.1.9)@古民家Hibicore (車、徒歩)
今月も写真好学研究所の写真講座に参加するため津市美里町三郷にある古民家Hibicoreを訪れた。
写真好学研究所 1月講座(2017.1.9)@古民家Hibicore だ。
古民家Hibicoreは窓に隙間があって外気との交流がよく季節の変化を楽しめる(?)場所なのだが、私達が訪れた時にはすでに点けられていたストーブのおかげで暑いほどになっていた。
今回は、3月に開催予定であるグループ写真展に向けての準備を中心に講座が進められた。
各研究員が計画している展示内容を紹介するとそれに対してさまざまな意見が出された。「レイアウトは?」「展示方法は?」「タイトルは?」・・・・、さまざまな議論のなかで偶然にも素晴らしいアイデアを見つけたり、ワクワク・ドキドキの時間が過ぎた。
ここでは研究員が記憶を蘇らせることのできる程度の写真を掲載し、写真展のネタばらしとなる詳細については記述を控える。ただし、議論のなかで私が気になったことは記録しておこう。
【議論のなかで私が気になったこと】
- 同じ構図での組写真のなかの一枚に対して「このアジサイは情報源、重要!」
- 時間の経過とともに同じ被写体を追いかけている場合、「飽きた頃が重要で、それをやり過ごせば素晴らしいものになる?」 飽きを克服する人は少ないから・・・
- 「マット印刷は黒が沈む、にじむ」
- 「展示方法のひとつとして、キャンバスのフレームに紙貼りパネルを重ねる方法もある」
- 「また、紙貼りパネルの下に小さめのパネルを添えるとシルエットが落ちるので立体感がでる。下に重ねるパネルは下駄の歯のように必要最小限でもよい」
- 「写真をレイアウトする場合、すべてを孤立させる?、グルーピングさせる? どうする?」
- 「共通項がない(?)写真を組み合わせると新しい別物の表現となることがある」
- 「二枚組の女」
- ・・・
その後、番外編として、BGMを流しながらの記録写真の紹介。
そして、本日の最後は紙貼りパネルに写真を貼り付ける実演。講師は、もちろん写真好学研究所の主宰者である松原豊さんで、助手は多数・・・
まずが写真の一部をパネルに貼り付けるため、のり面を覆うシートの中心部を数cmの帯状に剥ぎ取る。そのために長尺の定規を使用してカッターナイフで軽く切る。(カッターナイフの刃は常に折って新しいものを使用するとよい)
数cmの幅で両側に切れ目をいれ、その部分のシートを剥ぎ取る。
その後、エアーを使用して紙貼りパネルの表面と写真の裏面からちりやほこりを払いのける。(この作業をする、しないで仕上がりが変化する。また、身体から静電気を飛ばしておく。)
写真を紙貼りパネルの上に注意深く乗せ、接着部分に空気が入らないように固定する。
中心が決まれば次は左右、片方ずつ紙貼りパネルのシートをゆっくりとはがしながら写真を貼りつける。このとき白い手袋を使用し写真に指紋がつかないように、さらには写真とパネルの間に空気が入らないように慎重に進める。中心から左右の両側を貼りつけ、最後の仕上げでパネルの余分な部分を切り落とす。(この際、写真に定規を乗せる場合は、定規に養生が必要だ。そうしないと写真が傷つけられることがある。)これで完成!
19時半に開始された講座が終了したのは23時となっていた。知らぬ間に過ぎる時間、楽しいからだろう!
次回は、2月5日(日) 19:00〜 @古民家Hibicore にて。
【参考】
- 写真好学研究所 12月講座(2016.12.3)@三重県立美術館 2016年12月03日
- 写真好学研究所 11月講座(2016.11.5)@古民家Hibicore 2016年11月05日
- 写真好学研究所 10月講座(2016.10.1)@古民家Hibicore 2016年10月01日
- 写真好学研究所 9月講座(2016.9.3)@古民家Hibicore 2016年09月03日
- 美里写真講座(古民家Hibicore) 2016年06月04日
- 古民家Hibicore、プチ・デビュー!(津市美里町三郷) 2016年04月29日
- 美里ふるさと資料館での写真展「身近な風景 〜 Familiarium landscape 〜」最終日、ギャラリートーク 2016年04月29日
- 美里ふるさと資料館でのグループ写真展「身近な風景 〜 Familiarium landscape 〜」準備完了 2016年03月27日