2017年10月28日(土) 残念ながら台風21号により倒壊した回廊、丹生大師(丹生山神宮寺)(多気郡多気町丹生) (車、徒歩)
午前中に週末順拝を終えると午後からは多気町丹生へ向かった。それは伊勢志摩経済新聞さんの記事で台風21号により丹生大師(丹生山神宮寺)の回廊が倒壊してしまったことを知ったからだった。
【参考】
- 多気町の丹生大師の回廊崩壊 「長谷の車田」も土石流で埋まる、台風21号の爪あと | 伊勢志摩経済新聞
丹生大師(丹生山神宮寺)には何度も足を運び、この回廊の中を通ってお参りしたこともある。
【参考】
大師の里(丹生)の散策 2011年06月25日
そんな回廊が姿を消してしまったのか。自分自身の目で確認せずにはいられなかった。
仁王門をくぐり参道を進むと左手に大師堂へと続く石階があり、その脇に回廊が続いていた。(はず)
しかし、回廊があった部分にはブルーシートが掛けられ回廊自体は姿を消していた。
唯一残されていたのは回廊への出入口があった
この部分だった。
これより近づけない。さらに石階は上れない。
大変危険ですので、これから先には 立ち入らないで下さい。 大師堂へは右側よりお参り下さい。 何卒よろしくお願い致します。 神宮寺
注意書きを読むと脇道を使えば大師堂へお参りできるようだ。その道の途中からパチリ。これより上部が倒壊していた。
石階の上部へたどり着くと以前の面影は全く残されていない。
大師堂にお参りしてから改めて
回廊があった場所を眺めたが
やはりその姿はない。しばし立ち尽くしてしまった。
倒壊してしまった回廊を視線で追うとその先がこちらへたどり着いた。こちらは文殊堂で
屋根を支える柱の一本は回廊と接続されていた。もしも強固に接続されていれば文殊堂も巻き添えになっていたかも知れない。
何ともやりきれない思いを抱えながら脇道を下った。
改めて残された部分を眺めると基礎の上をスライドしていた。何らかの力で回廊全体がこちらへスライドし、足場を無くした部分が倒壊し、水平な基礎の上をスライドした部分だけが残されたのだろう。
再び回廊の屋根を眺めることはできるのだろうか。