2016年05月04日(水) 神御衣、和妙(にぎたえ:絹)の奉織作業(神服織機殿神社) (車、徒歩)
5月1日には神御衣奉織始祭の斎行を拝観した神服織機殿神社(皇大神宮 所管社)。こちらの八尋殿(機殿)では、14日に内宮で斎行される神御衣祭にて奉られる和妙(にぎたえ:絹)が織られている。
【参考】
- 神御衣奉織始祭(神服織機殿神社) 2016年05月01日
通常だと一週間ほどで織り上げられるため、程よい時期に訪れた。通い慣れた参道を進むとこの時期にしか見られない車の列、これらは織子の方々のものだろう。
斎庭の鳥居をくぐると八尋殿(機殿)は正面だが、
まずはこちら、神服織機殿神社にお参り。
お参りを終えると機を織る音に引き寄せられて機殿に近づいた。
西の妻にある扉が開けられているので
玉垣の間から拝観すると扉付近では糸を巻き取る作業が進められていた。
美しい!
続いて正面へ移動すると御幌が上げられていた。御門の柱の前には榊が立てられ、
さらには
八尋殿の柱の根元にも。
奉織作業は黙々と続けられた。
それにしても八尋殿の屋根の劣化は著しい。抜け取れた萱が白石の上に落ちていた。
そんなことは関係なく・・・
この場所には素晴らしい空間が広がっている。独り占めしているのが申し訳ないほどだ。
斎庭の鳥居の根元にも榊が立てられている。
しばし佇んでから
斎庭を後にした。
神服織機殿神社の前に続く田んぼ道を歩いていると
一台の車とすれ違った。清掃を担当されている方々だった。その車は社叢に吸い込まれて行った。
何度訪れても素晴らしい。
【追記】
八尋殿は屋根の萱も抜け落ちるほどで経年劣化が目立った状態になっているが、今年の神服織機殿神社は素木も鮮やかな美しい姿を保っている。それは、昨年末に御造替を終えたばかりだから・・・
【 神服織機殿神社(皇大神宮 所管社) 造替 11月13日御遷座 】
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- 昨日に仮遷座を終えた神服織機殿神社、同末社八所の解体(皇大神宮所管社) 2015年10月24日
- 御造替が進められる神服織機殿神社(皇大神宮所管社)ほか 2015年10月25日
- 御造替が進められる神服織機殿神社、同末社八所(皇大神宮所管社)その2 2015年10月31日
- 御造替が進められる神服織機殿神社、同末社八所(皇大神宮所管社)その3 2015年11月03日
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- 新嘗祭、神服織機殿神社・同社末社八所(皇大神宮所管社) 2015年11月28日
【 20160504 の記録 】
- 神御衣、和妙(にぎたえ:絹)の奉織作業(神服織機殿神社)
- 神御衣、荒妙(あらたえ:麻)の奉織作業(神麻続機殿神社)
- 修繕作業が続けられる朽羅神社(皇大神宮 摂社)