2014年10月11日(土) 遷宮諸祭、大御饌(伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮) (車、徒歩)
伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮にて遷御の儀が終わった翌朝、遷宮諸祭である大御饌が開始されるのをいつもの通り手水舎付近にて待機していた。
伊佐奈岐宮の大御饌は午前7時の予定なので、参進はその10分〜15分前に開始されるのだが、
今回は予定時刻から遅れること約10分、
奉仕員全員が宿衛屋の前に列立すると
7時10分に報鼓が鳴らされた。
参進が開始されると
奉仕員は祓所へと向かった。
祓所での修祓を終えると
禰宜を先頭に
大御饌が納められた辛櫃が担ぎ運ばれた。
祭儀の途中でも月讀宮、月讀荒御魂宮へはお参りができるとのことだったが、途中で立ち止っての奉拝は禁止されていたのでこの場にとどまった。撮影クルーやプレスの様子を見ながら進行を想像していると
「お伊勢さん観光案内人」の文字を背負った男性が・・・。
大御饌は伊佐奈岐宮に続き、伊佐奈彌宮でも連続して執り行われた様子(八度拝の音で判断)だった。
そしてプレスが場所を移動すると退下となった。
奉仕員は宿衛屋の前へ戻ると
一揖にて大御饌は終了となった。
禰宜は宿衛屋へ戻り、
その他の奉仕員は
旧宿衛屋の方(参拝者は参入禁止となった参道)へと下った。
こちらの下り坂。
祓所には
修祓で使用された大麻と御塩を納めたカワラケが残されていた。
伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮へ向かうと
辛櫃が運びだされていった。
また幄舎の下では別宮における遷宮最後の祭儀となる奉幣の儀に向けて準備が進められていた。伊佐奈岐宮、
こちらは伊佐奈彌宮。
この時気付いたのだが、雨儀廊と新宮の幄舎とはこんな関係だった。実は空間があり、楔のような形状の端材で固定している?
雨儀廊を参道へと戻ると
左手に立つこの案内板が私を呼び止めた。『今日からはこの通りお参りできるヨ』と。
次に執り行われる奉幣の儀の開始予定は10時だったので、しばし月讀宮を離れた。
最後に、本記事のタイトルには遷宮諸祭の文字を冠とした。大御饌は奉幣と同様に恒例祭(祈年祭、六月・十二月の月次祭、神嘗祭、新嘗祭)でも執り行われる祭儀であるため、今回は遷御後の祭儀であることを明確にするためである。
【 20141011 の記録 】
- 伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮が遷御を迎えた朝(月讀宮)
- 遷宮諸祭、大御饌(伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮)
- 仮遷座中の上田神社(伊勢市中村町)
- 『平成の御造営』中の猿田彦神社
- 遷宮諸祭、奉幣(伊佐奈岐宮、伊佐奈彌宮)