2016年10月02日(日) 神御衣奉織作業(神服織機殿神社) (車、徒歩)
神嘗祭に先立ち神御衣祭(10月14日)が斎行される。
神様の衣を「神御衣」といいます。神宮では毎年春と秋、天照大御神に和妙と呼ばれる絹と荒妙と呼ばれる麻の反物を、御糸、御針などの御料と共にお供えする神御衣祭が行われています。
5月と10月の14日に皇大神宮と、第一の別宮で天照大御神の荒御魂をお祀りする荒祭宮に神御衣を奉ります。豊受大神宮やその他の宮社では行われない、天照大御神だけを対象にする大変意義深いお祭りです。 (伊勢神宮のホームページより引用)
これらの神御衣は松阪市に鎮座する神服織機殿神社および神麻続機殿神社(ともに皇大神宮 所管社)に併設されている八尋殿にて奉織される。神服織機殿神社では和妙(にぎたえ、絹)が、神麻続機殿神社では荒妙(あらた え、麻)が地元の織子の手により織ら上げられる。昨日(10月01日)に斎行された神御衣奉織始祭で奉織期間が始まり一週間ほどで織り上げられる。
【参考】
- 神御衣奉織始祭(神服織機殿神社) 2016年10月01日
朝9時過ぎ、神服織機殿神社に到着すると神社の参道から真っ直ぐ続く道にはおばあちゃんの姿。お参りを終えて帰るところだろうか?
あのおばあちゃんは御造替を追いかけていた時にお会いした方だろうか?
【参考】
- 遷御の翌朝に斎行された大御饌の儀(神服織機殿神社および同社末社八所) 2015年11月14日
そんなことを考えながら鳥居をくぐると参道を進んだ。
奉織期間は普段とはことなり、参道脇に織子の方々の車が駐められている。
斎庭が望める場所までたどり着くと左手には斎館が建っている。
斎館の前には昨日に使用した番傘が陰干しされていた。
大きい方が神職用で、小さい方が織子用だろう。
斎庭の前に立つと和妙を織る音が聞こえてくる。
鳥居をくぐるとまずは神服織機殿神社および末社八所にお参り。(鳥居の正面に位置するのは八尋殿)
お参りを終えると奉織作業が進められている八尋殿に近づいた。西側の妻側、
連子板の間から奉織作業を拝観することができる。
また、正面脇からも。
和妙の奉織では両足を交互に踏み込む間に手で紐を引くと、縦糸が上下する間を横糸を送るための杼(ひ:シャトル)が左右に走る。
しばし、このビューで杼の動きを確認していた。
すると横糸が切れてしまった。杼が取り外されると切れた糸が調整された。
調整を終えると杼は元に戻さて奉織が再開された。
斎庭の片隅に佇みながら心地よい機織りの音に聞き入った。
参道を戻ると鳥居付近で丁寧に掃き清めている女性にお礼を述べると神服織機殿神社を後にして神麻続機殿神社へ向かった。