2016年10月29日(土) 宮川流域案内人とともに 朝熊山に登ろう (徒歩)
本日は周辺を散策の後、「宮川流域案内人とともに 朝熊山に登ろう」にスタッフとして参加した。今回の案内人は松山繁さん。
集合は近鉄 朝熊駅に8時30分。数名が到着したが残りの方は? この後、朝熊岳道の登り口であるであいの広場にて受付を開始するので、案内人と参加者およびスタッフはそちらへ・・・。私はしばしこの場所で待機していたが参加者が到着する気配もなかったため急いでであいの広場へ向かった。
急ぎ足で・・・
であいの広場には第2駐車場ができていた。(そういえば、朝熊山に登るのは久しいか?)
であいの広場に到着すると受付は終了し、準備体操となっていた。
参加予定者のうち1名は不参加?、連絡つかずに参加者7名と案内人・スタッフ4名の計11名での山行となった。
今回のルートは次の通り。
近鉄 朝熊駅 → であいの広場(朝熊岳道登り口) ー (朝熊岳道) → 朝熊峠 → 朝熊山(朝熊ヶ岳)山頂 → 山頂下分岐 → 金剛證寺 → 朝熊山頂展望台 → 奥之院(金剛證寺) → 山頂下分岐 → 朝熊峠 ー (宇治岳道) → 神宮司庁付近(宇治岳道登り口) → 赤福本店 → 神宮会館前 → 近鉄 五十鈴川駅
準備体操を終えると出発!
【であいの広場(朝熊岳道登り口) 】 (朝熊岳道) → 朝熊峠
朝熊岳道(登り口〜朝熊峠)
滝の音が聞こえる場所にて小休止。登り初めはゆっくりゆっくりと。
続いては朝熊登山鉄道ケーブルカー跡に架かる橋の上でも小休止。
この橋から
望む風景も
素晴らしい。かなり高度を上げている。
朝熊峠は二十二丁なので、ここは峠までの中間地点。
【参考】
- 伊勢市の石造遺物めぐり-その1(朝熊岳道) 2011年07月16日
- 伊勢市の石造遺物めぐり-その2(朝熊岳道) 2011年07月31日
こんな地蔵の歴史を知りたくもなる。なぜにこんな状況になってしまったのだろう?
遠くが見える場所では立ち止まって眺めてしまう。
道はまだまだ続く。
この木はいつも印象的だ。
石の祠にまつられた地蔵石をパチリ。
この近くには「十九町」の町石が建っているが、
その奥にこんな割れ目を見つけた。何とも怪しげな淫靡な雰囲気が漂っていた。
そして最後のひと登りで二十二町にある朝熊峠に到着した。
【朝熊峠】 → 朝熊山(朝熊ヶ岳)山頂
先行した人たちは峠からの眺めを堪能している様子だった。
今日は強風が吹き続けていたので帽子が・・・〜〜 (飛ばされる!)
峠に小休止。
こんな案内板も、東風屋跡。
なお、この峠で山頂からルートが宇治岳道と朝熊岳道に分かれる。 来た道は朝熊岳道で、山頂、展望台をピストンしてからの帰り道は宇治岳道。
ここからは道標を背にすると朝熊山(朝熊ヶ岳)山頂を目指した。
ほどなく、
【朝熊山(朝熊ヶ岳)山頂】 → 山頂下分岐
朝熊ヶ岳山頂に到着。
そして、山頂からの眺望。遠くは霞んでいるものの雲ひとつ無い空、強風のおかげだろう。ただ、富士山を目にすることはできなかった。
山頂を後にすると山頂下の分岐から金剛證寺へ向かった。
その途中、木々の合間から朝熊山頂展望台に立つ天空のポストを望めた。
【金剛證寺】
つづら折れの山道(参道)を下るとその先は八大龍王、経ケ峯参詣道入口で、金剛證寺に到着した。
展望台へ向かう前にまずは金剛證寺を・・・
こちらは大きな卒塔婆を製作している作業スペースだが、今日は鳥居らしきものが作られていた。神仏習合?
本堂へと続く坂道を下るとその手前で左へ折れた。
左手には大きな建物、開山堂。先へ進むと
こちらの門をくぐった。
仁王門を背にして参道を進むと
こちらは右手に広がる連間の池と連珠橋。
さらに左手には弘法茶屋があり、その前には
萬金丹 金剛證寺売店がある。こちらではあえてお釣りが出るように萬金飴を買うこと。素晴らしい御縁(五円)玉のお釣りを受け取れる。
【参考】
- 萬金飴と御縁玉 2011年04月24日
さらに参道を進むとこちらの福徳蓮華庚申に惹き付けられた。この上部は、朝熊岳道の十九町付近で見かけた岩の割れ目と同じような光景だった。
金剛證寺にお参りすると
先ほど下った坂道を上った。途中で明星堂をパチリ。紅葉すれば朱塗りのお堂との組み合わせが美しいだろう。
→ 朝熊山頂展望台
後でくぐる予定の極楽門を左に見ながら朝熊山頂展望台を目指した。
伊勢志摩スカイラインから朝熊山頂展望台への入口付近にはこんな案内版。鳥羽へでも伊勢へでもともに8kmとある。
坂道を進み階段を上るとここは朝熊山頂展望台駐車場付近。振り返ってパチリ。
【朝熊山頂展望台】
バスのりばには「山上広苑」とあり
展望芝生広場には先ほど遠望した「天空のポスト」がある。このポストに投函できる。まだ、現役だ!
さらに、奥へと進むと敷地の隅に御木本駕籠立場碑が建っている。
隣の説明板には
御木本駕籠立場碑
大正の初期に真珠王御木本幸吉はかごで朝熊山に登り、ここから見た美しい景色に感動して、自らこの碑を建てました。
とある。
そして、この碑の奥、一段下がった場所での昼食となった。歩いていると吹き飛ばされそうな強風が吹き荒れていたので、ここは風を除けられる唯一?の場所だった。昼食後には案内人により喫茶が開店、2リットルのお湯を担いでいたそうだ。「ご馳走さまでした!」程よい甘みが疲れを癒してくれた。
30分程の昼食を終えるとこの場所で記念撮影。私は撮ってもらっていたので無人の風景をパチリ。
眼下には鳥羽の風景が広がっている。天気が良ければ富士山も ———————–>
→ 奥之院
朝熊山頂展望台を後にすると奥之院(金剛證寺)を目指した。来た道を戻ると
先ほど通り過ぎた極楽門をくぐり、巨大な卒塔婆が立ち並ぶ参道を進んだ。
【奥之院】
その突き当りに有るのが奥の院。山門をくぐり
お参りを終えると、一部の参加者はサンプルとして展示されている卒塔婆に注目!
山の季節はすでに秋から冬へと向かっているのだろうか。
→ 山頂下分岐
奥之院を後にすると山門に向かって左手へと続く小道へ。私は歩いたことが無い道だったので興味深く思いながら進むと
いきなりの急登となった。本日の最大傾斜だったが、山道は整備されていた。
斜面を登り切ると出た先は
【朝熊山 山頂下の分岐】 → 朝熊峠
だった。
ここからは朝熊峠まで山道ではなく、アスファルト舗装路を進んだ。
なぜ、金剛證寺から宇治岳道を通らなかったのか、その理由はこれだった。土砂崩れのために「通行止」になっているそうだ。
【朝熊峠】 → (宇治岳道)
朝熊峠に到着するとここから帰り道は宇治岳道へ。
この右手方向は立入禁止になっているが、朝熊登山鉄道ケーブルカー山上駅へと続く道とのこと。
さらに先へ進むと右手の小高い場所に隠されている(?)朝熊山の一等三角点をチェック。
宇治岳道にはこんな鉄蓋を多数見かける。以前も疑問を投げかけたか?
【参考】
- 伊勢市の石造遺物めぐり-その1(宇治岳道) 2011年07月16日
その後は地蔵町石を確認しながら・・・
宇治岳道は距離が長いがなだらかなので軽快に下ると伊勢志摩スカイラインに架かる清水橋を渡った。
この橋からの風景は素晴らしい。
あれに見えるのは朝に散策していた鏡宮神社付近、あそことあそこも・・・一望できる。
橋を渡った後も・・・
途中で小休止。
再び歩き始め・・・
あれに見えるは
伊勢志摩スカイライン一宇田展望台で、さらにその先には三重県営サンアリーナを望むことができる。
この後もだらだらの下り・・・
こんなところをバイクも走るのか?
楠部道との分岐に到着。
途中で恒例の廃車トラックに注目。皆さん興味深げだった。
荷台には木材が使用されていて、鉄は朽ちているが木は原形をとどめている。
道普請用のネコ等を眺めながら・・・
下る。下る。・・・
そして一丁地蔵町石を通り過ぎた。
【宇治岳道登り口】
ついに宇治岳道の登り口に到着。ここは
【神宮司庁付近】
神宮司庁の駐車場付近だ。
【赤福本店、周辺】
五十鈴川を新橋で渡ると案内人である松山さんが参加者を赤福本店へ招き入れた。
山行後の休憩はこちら。満席のなか
赤福をいただいた。一気にほおばると疲れた身体は一気に回復した。
しばしの休憩を終えると本日の「宮川流域案内人とともに 朝熊山に登ろう」は終わりを迎えようとしていた。
赤福本店を後にし、
おかげ横丁を通り抜けると
御幸道路を歩いて近鉄 五十鈴川を目指した。ただ、バスに乗車する参加者もいたのでこのバス停付近にて解散となった。「宮川流域案内人とともに 朝熊山に登ろう」終了! 「お疲れ様でした。」
我々歩行組は夕日を背に受けながら五十鈴川駅を目指した。当然ながらバス組は追い越して行った。彼等が乗っていたのは神都バス。今は路線バスと同一料金で乗車でき一度は乗ってみたいと思っているバスなのにチャンスを逸してしまった。(残念)
そして、徒歩組も午後5時前、近鉄 五十鈴川駅に到着。
以上で完全に終了となった。
強風にあおられたが、時間的にもゆったりとした山行で1日中、楽しめた!
「皆さん、お疲れ様でした」