2014年11月29日(土) 遷御を終えた翌朝の伊雜宮 (車、徒歩)
第62回神宮式年遷宮はまだまだ続いている。昨夜には内宮(皇大神宮)の別宮で遙宮とも称される伊雜宮にて遷御が斎行された。翌朝の朝7時および9時からそれぞれ斎行される大御饌の儀、奉幣の儀を拝観するため、早朝より伊雜宮を訪れた。
到着したのは6時半頃、道中では雨がしきりに降っていたがこちらに到着するとすでに止んでいた。しかし、いつ降り出してもおかしくない空模様。不思議なことに昨夜は遷御の時間帯だけ天候が回復したそうだ。
私はまだ薄暗い中、祭儀の前に伊雜宮にお参りした。
【大御饌の儀の前】
鳥居をくぐり
手水舎にて心身を清めた後、参道を進むと辺りは暗く、常夜燈の明かりのみが輝いていた。
忌火屋殿、修祓所を過ぎるとその先、左手には奉拝用パイプ椅子が並んでいた。
今となっては旧となった社殿の前を過ぎ新宮へ近づくと辺りはヒノキの香りで満たされていた。鼻の調子が悪い私が感じるほどにヒノキが香っていたのは、降りしきった雨も影響していたのだろうか?
まずは、スポットライトに照らされている伊雜宮にお参り。
遷御を終えたことを実感しながら佇んていると
プレスが登場した。
時々、神職が往来。
旧宮の後方にもスポットライトが設置されていて
いい雰囲気を演出していた。
夜間運転用の眼鏡が強く感じられたので、通常用の眼鏡を車に取りに行くために参道を戻ると
途中で大きなダンボール箱を携えた作業員に出会った。そうだ、これは瀧原宮でも遷御の翌日に目にした光景だった。
【2014年11月08日、遷御を終えた翌日の瀧原宮にて】
また、忌火屋殿の入口からは光が漏れていた。大御饌の準備が進められていたのか?
一度、宮域を出ると駐車場へ戻った。
辺りは光を取り戻し、駐車場からは御料田を望めた。
再び、宮域へ戻ると大御饌の儀が開始されるのを待った。
ふと、視線を落とすと奉拝用席の後方には次の縄が残されていた。
定刻となり大御饌の儀が斎行された。(大御饌の儀については別の記事で紹介)
【大御饌の儀の後】
大御饌の儀が終了すると待ちわびていた参拝者が次々にお参りしていた。
雨に濡れた社殿もいいものだ。
幄舎の下では、大御饌の儀に続く、奉幣の儀の準備が進められた。
新宮と旧宮との相違を確認するのも面白い。
しばらくすると雨足が強くなってきた。
雨が降るなか奉幣の儀が斎行され、その後は期せずして御神楽奉納を拝観することができた。(これらについても別の記事で詳細する。)なお、午後からは海女による奉納があったそうだ。
【奉幣の儀および御神楽奉納の後】
奉幣の儀、御神楽奉納が終了すると雨が上がり日常へと戻った。これからまた20年・・・・
【 20141129 の記録 】
- 遷御を終えた翌朝の伊雜宮
- 遷宮諸祭儀、大御饌(伊雜宮)
- 昨日に遷御を終えた佐美長神社(伊雜宮 所管社)ほか
- 磯部神社(磯部町恵利原)
- 遷宮諸祭儀、奉幣(伊雜宮)
- 伊雜宮奉賛会による御神楽奉納(伊雜宮)
- 小雨降る御塩殿神社ほか
- 小雨降る堅田神社
- 国指定重要文化財 賓日館
- 賓日館で開催された西行に関する講演と公演