2014年03月08日(土) 御塩焼固(2014年03月)その2 (車、徒歩)
一昨日(御塩焼固(2014年03月) )に続いて、御塩焼固の作業を見学するために御塩殿がある御塩殿神社を訪れた。結局、本日焼き固める予定の20個はすでに昨日までに奉製されていて本日は土器に荒塩を詰める作業やそれらを窯に詰める作業を拝観することはできなかった。
実は、そのことに気づくまでとても時間がかかったので、その過程を・・・・。
今日は御塩焼固拝観の後に「おひなさまめぐりin二見」でぶらぶら歩きの予定だったので二見総合駐車場に車を駐め、御塩殿神社まで歩いた。
その途中で空を見上げるとこんな光景。松の木が電線を避けたのか、電線が松の木を避けたのか?
答えのでない問題を考えながら歩いていると二見中学校の先に御塩殿神社の社叢が見えてきた。パチリ。
御塩殿神社の前に到着すると
おかげバスのバスのりば。
一昨日もこのビューで撮影したことを思いだしながらもパチリ。
早速、参道を進むと御塩殿神社にお参りした。その後、御塩殿もパチリ。
御塩焼固の作業は当分始まる雰囲気ではなかったので、御塩殿神社の裏手の門から二見浦に出た。
パノラマでパ〜チリ。
右手の先には夫婦岩が見える。ズームでパチリ。(何とか大注連縄が見える。)
寒い風にあたりながらも二見浦の風景を楽しんでから御塩殿神社へと戻った。裏手の門は限られて時期しか開けられない。(多分、御塩殿での御塩焼固の作業と御塩汲入所へ鹹水を運び入れる作業、御塩焼所にて荒塩を焚き上げる作業の時だろう。)
鳥のさえずりだけが聞こえる砂地の道を引き返すと
御塩殿に戻った。御塩殿からは煙が溢れ出し(煙突が無いため、扉からも・・・)ていた。
竃では寝かされていた火が目を覚ましていた。
御塩殿の周囲に煙が・・・
太陽はこちら斎舎の上から差し込んでいた。
斎舎の屋根には松の枝、
こちらは先日もお伝えした大雪による裂け目、
この二枚は新しく購入したデジカメの性能を確認するために撮影したもの。壊れたカメラよりも性能は上のようだ。しばらくはこのカメラだけで十分かも知れない。
まだ、焼固作業は始まらない様子だったので、今度は参道を戻ると鳥居の先にある石碑等を確認した。
こちらは伊勢市との合併前の二見町の教育委員会が設置した説明板。
こちらは、隣にある鴨長明の歌碑の説明板。
歌碑の左下には「御塩みち」の案内板が置かれていた。
御塩焼固にて奉製された堅塩は辛櫃に納められると「御塩みち」にて外宮まで運ばれる。現在は軽トラックで外宮まで護送されるが、車がない時代は人が担いで運んだ。
【参考】
「御塩みち」に興味を持たれた方は歩いてみるのもいいだろう。
【参考】
あらためて、鳥居をくぐった。
時間があったのでこんなことを試みた。御塩殿神社の参道をパノラマでパチリ、パチリ。
さらに参道の先に広がる風景も・・・・
御塩殿ではさらの竃の火が勢いを増していた。
そんな時、多数の観光客が現れた。バスガイドが3〜4名いただろうか。観光客のひとりに尋ねたところ「福岡県」から来られたとのこと。
そして、突然・・・、御塩焼固の奉仕をされている喜多井さんの説明が始まった。
多数の観光客が御塩殿を後にすると辺りは静まり返った。私がひとりで待機していると、喜多井さんが教えてくれた。「今日はもう火を焚くだけ・・・」 そして私はこの時に初めて昨日のうちに予定の100個の堅塩が完成していたことを知った。
喜多井さんにお礼を述べてから御塩殿を後にし、二見生涯学習センターへ向かった。
今日の教訓は「早めの行動!」、しかし休日は今日だけだから仕方ない。
御塩(堅塩)に関する過去の記録はこちら、
【参考】 御塩焼固
【参考】 御塩護送
【参考】 御塩作りの流れ、全般