2017年07月13日(木) 自宅玄関ギャラリーの展示第一作『 無作為の作為 〜箱庭的「モノクロームな日々」〜 』
前々回のグループ写真展(津市美里ふるさと資料館)に出展後、【キタヰの妻】が自宅の玄関にギャラリーっぽい雰囲気に仕立ててくれた。
【参考】
- 美里ふるさと資料館での写真展「身近な風景 〜 Familiarium landscape 〜」最終日、ギャラリートーク 2016年04月29日
- 【キタヰの妻】により設営された自宅玄関ギャラリー 2016年05月08日
そして、前回のグループ写真展(三重県立美術館 県民ギャラリー)を終えると4月にはこのスペースが展示方法等を実験、検証するために場所に変わっていた。すべての展示物が片付けられ壁面には何もない状態が続いていた。それは私がこのように決意していたからだった。
【参考】
- 写真好学研究所 04月講座(2017.4.1)@古民家Hibicore 2017年04月01日
- 2017年の研究予定と雑想-20170401桝屋 (PDFファイル)
すでに玄関ギャラリーの壁から何もなくなってから3ヶ月は経過した頃、廃棄してほしいと言われて【キタヰの妻】が預かってきた人形ケースのフレームを見て思いついた。これは捨ててしまうのはモッタイない。ガラスケースだったので、底の部分と天のフレームを使えば箱状になる。ここに写真を詰め込んでみよう。そうだ箱庭的な「モノクロームの日々」を作ってみようと。
この箱に多数の写真を詰め込むためにL判に2枚の写真を印刷し、それを半分に切って使用することにした。
貼りパネルの端材の新しい使い途を見つけ、楽しさが広がった。6月中旬には注文した写真が届いていたのだが、なんとか作業を開始できるようになったのは6月末になっていた。
【2017年06月27日】
気合を入れて作業を開始すると、まずは貼りパネルをL判の大きさに切りまくった。
ここでも新たな端材が多数。さあ、次は何に利用しようか?
最終的にはL判にして約40枚、半分位カットすれば80枚ほどが完成した。
【2017年06月28日】
翌日にはL判の貼りパネルに写真を貼って、半分にカットする作業に取り組んだ。
貼るのはそれほど難しくはないが、
カットにはかなりの集中が必要だった。
「ああ、疲れた!」
続いてはパネルの側面の処理。今回は金と黒のツートンのマスキングテープを使用することにした。側面に
マスキングテープを巻くと今日の作業は終了。
【2017年07月11日】
素材を準備してからすでに2週間ほどが経過してしまった。落ち着かない日々が続き、手を付けられないでいた。
なんとか時間を取れるようになったので一気に進めてしまおう。
こちらが人形ケースの底部分で、裏返して使った。内側は底も平面も合板なので
黒色のボードを百均で求めて貼りこんだ。まずは内側の側面に貼り付けた後、底部分には桝目状に両面テープを貼り
その上から2枚のパネルを押し込んだ。
これに天井部分のフレームを乗せると何となく雰囲気がよくなった。
さらに固定用の小道具としてボードの端材をサイコロステーキ状に切り込んだ。
【2017年07月12日】
すべての準備を終えた翌日、ガサガサと無作為で配置した写真をサイコロステーキと両面テープ、さらにはマジックテープを使用して固定した。サイコロステーキは片側を押しつぶすことにより傾きをつけることができ重宝した。
そして、できあがったのがこんな感じ。
さらに金具を取り付けるとガラスの入っていない扉を開け閉めできる。
水平位置から
立て掛けても落下することはないので大丈夫そうだ。
【2017年07月13日】
構想からかなりの日が経過したが、本日やっと展示することができた。
なんとも感慨深い。
自宅玄関ギャラリーの展示第一作、
そのタイトルは、『 無作為の作為 〜箱庭的「モノクロームな日々」〜 』とした。