2015年10月25日(日) 伊勢古市歌舞伎保存会「白浪五人男」ほか(第16回伊勢のだいどこ河崎商人市) (徒歩)
今日は行きたい場所が多くて迷ってしまった。伊雜宮での献調式、松阪神社のお木曳き、そして伊勢のだいどこ河崎商人市など・・・。
河崎商人館の角吾座にて伊勢古市歌舞伎保存会の芝居が上演されると聞いたので、午前中は河崎を訪れ午後からは松阪へ向かうことにした。
今回の目的は今まで観たことなかった伊勢古市歌舞伎保存会の芝居を観ることだったので、伊勢河崎一箱古本市には興味があったもののスルーしてしまった。
後ろ髪を引かれつつもこちらを後にして
伊勢河崎商人館へと向かった。
こちらの門をくぐるとその先にはテントが建ち並び、活況を呈していた。
人と人の間をすり抜けてたどり着いたのが「伊勢河崎商人館 角吾座」、蔵の中に作れらたスペース。実は以前この場所で開かれていた古文書勉強会に参加していた。(現在は休止中)
【参考】
- 古文書の読み方勉強の始まり 2011年01月27日
角吾座の前には本日の「よもやま劇場」の看板が立ち
そこには
- 伊勢古市歌舞伎保存会「白波五人男」
- 座☆お芝居カフェ「紙芝居まつり・パフォーマンス」
と記されていた。
「白波五人男」の開演時刻は10時半だったが、早めに会場へ入るとリハーサル中だった。
【参考】
リハーサルが終了し上演開始時刻が近づくと演者は会場の外へ・・・。
そして開演、お囃子に合わせて五人の男が順に登場。
【動画】 1分17秒( 6.1 MB )
観客の前に五人全員が出揃うと
口上。
【動画】 6分34秒( 12.3 MB )
その間、ずっと三味線が奏されていた。時には拍子木の力強い響きがメリハリを付けて・・・。
子供たちも頑張っている伊勢古市歌舞伎保存会の芝居。次回も観てみたい。
続いては、座☆お芝居カフェ「紙芝居まつり・パフォーマンス」として、紙芝居が上演された。
まずは、男性による「せんとくのおかね」。こちらは正当派の紙芝居。
続いてはこちらの女性による「愛染かつら」。
この方は講談師のよな語り口とアクションで紙芝居がいらない程に表現力が豊かだった。紙芝居ではなく、彼女に見入ってしまった。
その後、最初に紙芝居を上演された男性による二胡の演奏。二胡は初めて聞いたが難しそうな楽器だった。
二胡の演奏は予定では一曲だったのだが、次の演者の準備が間に合わず、突然にアンコールがかかった。こちらの男性は躊躇しつつも二曲目を披露。お見事。
そして、出番に余裕があると油断していた三人目の紙芝居の演者はこちらの男性。紙芝居に名前を書き、何度も自己紹介していたので私の記憶に残っていた。この方は「カミシバラー ミキ ナカムラ」
【参考】
「なぜ、『カミシバラー』か?」、「山に登るひとを『ヤマノボラー』・・・と云う・・・」で掴みはOKとなり、どんどん惹き込まれていった。
手作りの紙芝居で、ヨレヨレになった原稿を携えていた。読み終えた紙芝居を一枚ずつ床へ落とし、まるでお笑いにあるスタイル。一般的な紙芝居とは異なり逆に興味深い。また、語り口も絶妙で思わず前のめりになった。
今回のお題は、福島県の民話をベースにした怪談「安達ケ原 黒塚」で、最後には独自のアレンジが加えられていた。はじまりは、こんな感じ・・・
【動画】 26秒( 0.8 MB )
彼は、東日本大震災が発生した直後から原発事故の被害にあった福島の子供たちを伊勢にて受け入れて安全な環境で安全な食事を楽しんでもらうなどの活動を続けているそうで、
【参考】
10月下旬からは福島を訪れて数カ所で紙芝居(無料)を公演するとのことだった。
今回、投げ銭方式で募金とのことだったのだが、手持ちが5千円札だったので何もせずにこの場を立ち去ってしまった。次回、機会があれば・・・