2016年10月05日(水) 御塩殿祭の朝(御塩殿神社) (車、徒歩)
毎年10月5日には伊勢市二見町荘に鎮座する御塩殿神社(皇大神宮 所管社)では御塩殿祭が斎行される。御塩殿祭では御塩焼固(みしおやきがため)の安全と日本における塩業の発展が祈念される。
御塩殿祭では御塩焼固(みしおやきがため)の安全と日本における塩業の発展が祈念される。御塩焼固とは御塩浜で採取された鹹水を御塩焼所で焚き上げ、大釜から取り上げられた荒塩を三角錐の土器に詰め御塩殿で焼き固めることで、堅塩が完成する。御塩殿で焼き固められた堅塩は神嘗祭をはじめとして各種の祭典で使用されるそうだ。
【参考】 御塩浜での採鹹作業、御塩焼所での荒塩の焚き上げ(御塩焼き)についてはこちら、
- 御塩焼所での荒塩の焚き上げ作業(御塩焼き)、御塩殿神社(皇大神宮 所管社) 2016年08月08日
御塩殿祭は式日なのでなかなか拝観する機会を得ない。以前に一度だけチャンスがあったが自らで逃してしまったことがあった。
本日も平日なので10時の祭典を拝観することは叶わないが、その準備の様子だけでも拝見しようと出勤前に御塩殿神社を訪れた。
参道入口の鳥居の前に立つと参道の奥、御塩殿の前に人影が見えた。
鳥居をくぐり参道を進むといつもとは異なる光景が展開されていた。右手の修祓所にはテントが張られていた。
また、御塩殿神社の前には幄舎と小さなテント、さらにその前にも大きなテントが2張り。大きなテントの下には折りたたみ椅子が所狭しと並べられていた。
御塩殿は瑞垣御門が開かれていて
その中にでは
焼固のための土器が準備されていた。
特に気になったのは御門のところに置かれていた松明、これは何に使用するのだろう?
そろそろ出勤時刻が迫ってきたので、参道を戻ると
御塩殿神社を後にした。いつかは御塩殿祭を拝観してみたいものだ。