2016年11月06日(日) 重要文化財旧慶光院客殿の公開 (車、徒歩)
知人が次の案内を教えてくれた。それは現在、神宮祭主職舎の一部として使用されている重要文化財旧慶光院客殿が公開されること、しかも日曜日にである。
旧慶光院客殿の公開は毎年実施されているものの公開期間は常に平日で、しかも庭上からの拝観のみで建物の内部に入ることはできなった。
どうやら今回は修繕を終えたこともあり、内部まで一般に公開するにいたったそうだ。
【参考】
- 改修されている神宮祭主職舎本館(旧慶光院客殿) 2016年05月15日
【参考】 神宮祭主職舎本館 と 慶光院についてはこちらのリンクを参照
宇治の御師・太郎館大夫邸から移築されたとする表門へ向うと
修繕されたらしい屋根をパチリ。
今日だけは門が開かれ
その脇には「重要文化財 旧慶光院客殿 公開 有料見学となります」の看板が立て掛けられていた。
門をくぐると受付のテントで拝観料(300円)を支払うと次のパンフレット等を受け取り、まずは客殿の中を隈なく(巡れる場所)拝見し、続いては庭上から外観を・・・。写真撮影は禁止だったので表門の中の写真はない。とにかく機会があれば訪れるに相応しい場所だ。
今回、特に気になった点は
杉戸も襖と同様に敷居には溝が切られていてその上を滑らせる。しかし、杉戸の溝は片側が柱まで達しない所で途切れている。つまり、片側は柱に杉戸を接触させることができず10数センチの隙間が空く状態になっている。
その理由を確認したが、なかなか明確な回答は見つからなかった。話によればこのような溝の切り方がなされているのは杉戸だけでなく襖にも有るそうで、杉戸のように貴重な絵が書かれている戸に衝撃を与えないように・・・とのことだった。ただ、それなら反対側の柱に強く当たったらどうなるのだろう?と考えた。
やはり、この溝のなぞは奥が深そうだ。
とにかく、本日は貴重な体験となった。
いつもブログを面白く拝見させて頂いて下ります。
建具の溝が途中で止まっていることについてですが,
引戸には引手に手をかけて戸を開けると思いますが,
障壁画がある場合,その引手が裏の障壁画をキズつけることが
あるため,手前で溝が止まっていると思います。
引手は彫り込まれていますが,凝ったものなど
扉の表面から数ミリ盛り上がっている部分が擦れるのだと思います。
急にコメントして申しわけありません。
今後とも楽しませていただきます。
いとうけんいちさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
> 障壁画がある場合,その引手が裏の障壁画をキズつけることが
> あるため,手前で溝が止まっていると思います。
なるほどですね。
写真撮影は禁止だったために記憶をたどることしかできないですが、ご説明いただいた距離感だったように思います。
これなら納得できます。ありがとうございました。
また、いつもご覧いただきありがとうございます。
では、また、