2017年08月26日(土) 伊勢市内を「∞」にぶらり (徒歩)
今朝は鉛色の重い雲が垂れ込め小雨が降るなど不順な天候だったが、午後には雲を数えることができるほどに回復してきた。「さあ、どうしよう?」 前回に調べきれなかったオカラス明神の所在を求めて本誓寺(伊勢市久世戸町)を訪れよう。そんな話をしていると【キタヰの妻】が「私も歩く」と。インドア派の彼女であるがウォーキングは厭わず、日中の暑さも大丈夫。(エアコンの無い家で鍛えられているからだろう。まぁ、それよりも歩き終えればビールと焼き肉が待っていることが第一のモチベーションだったのかもしれない。)
【参考】
- 伊勢古文書同好会の勉強会テキスト「宮川夜話草」に登場する「オカラス明神」を探して 2017年08月06日
本誓寺を目指して歩き、最終的には簀子橋付近の交差点を交点とした8の字状に伊勢市内を巡っていた。(最初はブログ記事のタイトルに「8の字」を使っていたが、なんかしっくり来なかったため「∞」に書き換えてしまった。決して永遠に歩き続けてはいないのだが・・・)
結局は本誓寺に到着した際に本堂では法要が営まれていたため、お話を伺うことはできずにその場を後にしたので目的を達成することはできなかった。ここでは伊勢市内を「∞」に巡った結果だけを記録に留めておこう。
午後1時過ぎに自宅を出発すると、国道23号の王中島交差点から八間道路へ合流した。
八間道路を順調に歩いているとこんな所に新しい標識を見つけた。「歩行者と自転車の衝突事故に注意?」
ここから環濠(暗渠)に沿って河崎を抜けると宇治山田駅の裏手に出た。こちは先週の町歩きの際に、説明を受けた例のバス転車台へのスロープ。(あれ、ガードレールは白く塗られていたはずだが?)
【参考】
- 伊勢の町の歴史と文化 ブラタモリ伊勢出演者による町歩きとトークセッション 2017年08月19日
そして、こちらでバス転車台を↑。
宇治山田駅を後にすると御幸道路を横断して簀子橋(勢田川)へ向かった。(結果的にはここで横断した交差点が「∞」の交点となった。)
錦水湯の脇から妙見堂へと続く坂道を登ると途中で振り返ってパチリ。
妙見堂の前を通り過ぎて途中を右へ入るとこんな坂道にも出会う。ここを下れば逆戻りとなってしまうので、ここは下らずに水平道を進み、倭町バス停へ向かった。
倭町バス停からは緩やかの上り坂の古市街道を進むとこんな場所にたどり着く。ここを左へ入ると
この通りが朝熊山へと続く岳道のようだ。
判慶商店の店先にはこのような案内が掲げられていた。
昔ながらのくねくねした細い道を進むとこの辺りから久世戸となる。
右手に久世戸共同墓地の入口を見ながらさらに進む。(実はこの手前左側には人ひとりが歩けるほどの細い道が残されている。この小道は大五輪(おおごり)へと続き、さらにその先もあるようだ。こちらは次回に単独行の時に歩いてみよう。)
この道は徐々に下りとなり
坂を下ると突き当りの左側には細い道が残されている。今は伊勢自動車道で分断されているが、先日歩いた小公園脇の道(伊勢自動車道の反対側)につながっていたであろうと想像できる。この道が久世戸坂なのだろう? 次回はこちらを歩いてみよう。
今日は本誓寺を目指していたので突き当りを右側へと下るこの車道を進んだ。
坂道を下ると交差点付近には二種類の石造遺物を見かけた。こちらは表面に石のみの跡が残り
こちらはお地蔵様を乗せていたような? こんな場所に誰が置いたのだろう? 何のために?
またまた疑問を増やしながらすぐ近くにある本誓寺へ向かうと
本堂では法要が営まれていた。
そのため、本誓寺の所在の変化(有・無)やオカラス明神については尋ねることができなかった。しかし、本堂の脇に朱塗りを小社を確認した。もしかしたらこちらは俗にオカラス明神と称された稲葉神社なのか?
またまた疑問が・・・
結局、疑問を解決することなく本誓寺を後にするとイオン伊勢店へと通じる交差点で御幸道路に出ると倭姫宮方向へ歩き始めた。途中でこの橋をくぐるとその橋台には「御幸橋」の名が記されていた。すべてのモノには名前があるのだろうが、なかなか知る機会もなく過ごしているものだ。
伊勢自動車道の御幸橋をくぐると神都バスが通り過ぎた。
御幸道路の緩やかな坂道を進むと頭上には大鳥居。
こちらの道標で左へ折れると
倭姫宮の参道へ入った。
深く谷へと切れ込んだ表参道にて見上げるとパチリ。
さらに数十センチの蜘蛛の巣。【キタヰの妻】が一筆書きを発見。
いつもの石階を上ると
いつもこちらの板根にはビックリ。
手水舎にて心身を清めると倭姫宮にお参りした。
裏参道から倭姫宮を後にすると神宮美術館の庭園を通り抜けた。この時期に咲く花は少なく、蒸し熱い風が吹き寄せてきた。
訪れる人はいなくとも、自然の営みは・・・
御幸道路に出ると勢田川に架かる錦水橋へ向かった。(その途中で、二組の知人と出会った。車で信号待ちの親子連れと自転車で颯爽と駆け抜ける女性)
錦水橋から先に渡った簀子橋を眺めた。外宮方向へ進むと次の交差点が「∞」の交点となった。
「∞」の交点を過ぎると残りの「○」を歩くため外宮前から外宮参道を伊勢市駅方向へ。
伊勢市駅前からは
桜新道踏切を渡って・・・。途中で月夜見宮秋季大祭のポスターを見かけた。火曜日だ。
この白いポールの役割に疑問を感じながら先へ進むと
ミタス伊勢付近でもポールに注目。道路境界ポールがなぎ倒された状態になっている。なぜにこんなことが?
自宅付近へ戻ってくると長閑な風景が広がっていた。
もしかしたら、本誓寺の境内で見つけた小社はオカラス明神と称された稲葉神社ではないか? との期待を感じつつ「∞」のめぐりを終えた。まだまだ、先は長いか。