2014年09月13日(土) 青峯山正福寺山門の立派な彫刻と境内の建築物ほか (徒歩)
お伊勢さん125社まいり 磯部めぐり にて伊雜宮(志摩市磯部町)から赤崎神社(鳥羽市)へ向かう途中で山道を歩き青峯山正福寺を経由した。正福寺の山門に到着するとお昼前だったので、山門付近でウォーキングでは恒例となっている昼食、おにぎり三個を頬張った。
青峯山正福寺は、天平14年(742)に聖武天皇の勅願により行基にが開いたとされ、細工が施された建築物は素晴らしい。正福寺に関する詳細は次の資料などに譲るとし、ここでは撮影した写真で境内を巡ってみたい。
【参考】
- 11磯部めぐりマップ・資料(平成6年 お伊勢さん125社めぐり) (PDFファイル)
まずは、こちらが山門(大門)。
屋根の上には鯱が乗っていて、尾の部分は素材が異なる。(これは銅製、写真を拡大すると銅工の銘が残されていた。)
また、山門の前には次の説明板がある。
青峰山正福寺大門と石灯籠
青峰山は、海上守護の霊峰として広く知られています。ここ正福寺は、天平年間(729~748)に聖武天皇の勅願(ちょくがん)により僧行基(ぎょうぎ)が開いたと伝えられています。
山門は、天保13年(1842)の完成といわれ、的矢の大工棟梁(とうりょう)、中村九造が長い歳月をかけて造りあげたものです。入母屋造(いりもやづく り)、本瓦葺(ほんがわらぶき)、三間一戸の楼門(ろうもん)で、各部に多用された彫刻は、それぞれ繊細を極め、江戸時代末期の特色をよくあらわしていま す。当時、その彫刻の見事さから、鳥羽藩には過ぎたるものとして、評判であったそうです。
また、山門前の高さ約7メートルの石灯籠は、弘化2年(1845)に奉納されたもので、前面に「永代常夜燈 大阪西宮 樽舩問屋中」、裏面には「天保八丁酉年五月 海上安全」と刻まれています。
正福寺には江戸時代、大阪から江戸へ酒荷を運ぶ、わが国の海運史上に重要な役割を果たした樽廻船(たるかいせん)の文書が貴重な資料として残っています。山門 鳥羽市指定文化財(建築物)
石灯籠 鳥羽市指定文化財(有形民俗)
昭和47年5月24日指定
所有者 青峰山正福寺
鳥羽市教育委員会
こちらは大阪西宮 樽舩問屋中が奉納した永代常夜燈。
さらに、山門の前面には左右に次の常夜燈が建っている。向かって左と
右。
また、山門の右側には車が通れる新道がある。松尾からここへと至り、この先は志摩市磯部町山田へと向かう。その車道脇には石垣塀が続いている。
石垣塀の脇から山門を見上げてパチリ!
この山門は各所に彫刻が施されている。
今回はパチリ、パチリ。多数の千社札が貼られているのでそれらを避けて撮影するのは大変だ。
山門をくぐる際、左右にある格子を覗きこむと
そこには仁王像ではなく、四天王立像が置かれている。そのため四天王門とも呼ばれるのだろう。
さらに山門の彫刻をパチリ、パチリ・・・、撮り尽くせないほどだ。
山門の彫刻に見入った後、次の正福寺境内図を見ながら巡った。
山門の先にある鐘楼堂へ登った。
こちらにも彫刻が施されている。
休憩所の前を過ぎると右手には夫婦杉が立っていて、その奥には近畿自然歩道でもある青峰道(松尾道)が続いている。
ここでは参道を真っ直ぐに進むと右手には寺務所の入口である門がある。
手水舎で手水を受けて石段を上がると左手には聖如意輪堂がある。
そして前面から右手にはこの風景が広がっている。
右手の金堂は威容を誇っている。
まずは、前面に見える赤い橋を渡ると弁天堂にお参りした。
弁天堂の前で右を向くと視線の先には聖天堂がある。聖天堂の前にある石階を登ると
その先には大師堂がある。
建物は小さいが構造が複雑で各所に細工が施されている。
大師堂の前で振り返ってパチリ。視線の先には聖天堂、金堂が続く。
石階を下り聖天堂へ向かうとそこには多数の永代護摩札が掲げられている。「永代」だから朽ちるまでは今後も永遠にこの場所に置かれているのだろう。
聖天堂から先ほど紹介した金堂へは回廊が続き、その壁面には多数の絵馬などが掛けられている。
傾斜する回廊を下ると金堂の脇には、私の背丈を越える立派な彫刻が置かれている。
この彫刻の前から望める金堂はこちら。
回廊を歩き金堂の正面へ向かうと正面から入ってお参りした。
青峯山正福寺お参りの締めくくりとして、金堂をパチリ。立派だ!
【 20140913 の記録 】
- 無人駅である近鉄志摩赤崎駅から志摩磯部駅へ
- お伊勢さん125社まいり 磯部めぐり
→ 御造営が進められる佐美長神社(伊雜宮 所管社)
→ 御造営が進められる伊雜宮
→ 初めて立った青峰山の山頂
→ 仲が良すぎるアゲハチョウ(青峰山山頂にて)
→ やっと会えた巨石、燈明石(青峯山正福寺山門の外側)
→ 青峯山正福寺山門の立派な彫刻と境内の建築物ほか - 旧鳥羽小学校と鳥羽城本丸跡
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