2014年11月23日(日) 紅葉に誘われて積田神社(名張市夏見) (車、徒歩)
午後からは予定が入っていなかったので自宅でゆっくりして居ようか?
でも紅葉シーズン、【キタヰの妻】に「紅葉狩りにでも出かける?」と問うと即答で「YES」。久しぶりのドライブとなった。そして、その行き先は三重県内で二番目に紅葉の名所とどこか(?)で書かれていた香落渓(こおちだに)。しかし、この安易な選択が完全な失敗となってしまったのだった。混雑が嫌いな私なのに紅葉に誘われて大変な場所へと足を踏み入れ、いや車をぶっこんでしまった。道路は狭いし、車は多いし、空は曇ってくるし、結局は香落渓ではゆっくりと紅葉を楽しむことはできなかった。
しかし、人生は悪いことばかりではない。香落渓へ向かう途中で見つけたイチョウの木、帰りに必ず立ち寄ろうと決めていた。香落渓で消化不良状態だった私達もあのイチョウまで戻ってくると何故か元気を取り戻した。
まさに大イチョウだ。
この大イチョウがあるのは名張市夏見に鎮座する積田(せきた)神社だった。鳥居の近くに駐車場があるのだが、この日は満車だったので、大イチョウを左に見ながら先へ進むと公民館の駐車場に駐めることができた。
公民館の駐車場から参道の入口まで戻ってパチリ。
社標には、「積田神社」「南都春日大社奥宮」と刻されている。
その隣には「御祭神」「由緒」
さらに、「積田神社案内図」が建っていた。
朱色の鳥居をくぐると
狛犬を過ぎ、
立派な扁額が掛けられている石製の鳥居をくぐった。
その先左手には多数の子安神、庚申塔が祭られていた。
参道をさらに進むと頭上には紅葉。空が曇っていたので残念だったが見事な参道だ。
子供たちは落ち葉も遊び道具となり、
楽しんでいた。
その先右手には「南都春日神社奥宮」と刻された標石が建っていた。
その手前を左方向へ進むと
その先の建物は紅葉とマッチしている。空が青く抜けていれば最高の風景だ。
その隣には巨大な自然石の常夜燈が立っていた。パチリ、
パチリ。
参道へ戻ると手水社にて心身を清めた。
手水舎の向かいには社務所の入口があったのでパチリ。
先ほどの案内図によると社務所の奥は参籠所となっている。
鳥居をくぐるとその先の拝殿にてお参り。
拝殿に備えられていた御由緒ほかの資料を頂いたのでここに紹介しておく。
お参りを終えると拝殿の右方向へと進んだ。
まず目についたのは御輿庫。
その左側には神宮遙拝所がある。
遙拝所の脇を過ぎるとさらにその先右手には宝物殿がある。土蔵だ。その先の扉が開かれていて「神柿→」の案内があったので、扉の隙間を通り抜けると
社域の外へ出た。その先には長閑な農村の風景が広がっていた。
ほどなく見つけたのがこの案内板「←神柿」
しめ縄が張られた間を進むとその先には一本の木。
その根元に立てられている説明書きによると
神柿(かみがき)
御遷幸の際、鞭とされた柿の枝を衝き立てておいたのがねづいたといわれている
右側に伸びているのが柿の枝だろう。葉っぱが柿の葉だ。
神柿を後にすると
積田神社の本殿を右手に見ながら戻った。
先ほどの入口へは戻らずに宝物殿を外から眺めることにした。
さすがに漆喰の白壁と紅葉はベストマッチだ。
道路側から参籠所、社務所の脇を進むと
社務所の先で参道へ入った。こちらは拝殿へと向かう鳥居、拝殿側からパチリ。この鳥居の先右側には
鏡池社の社標と鳥居があり、鳥居をくぐると
石造りの橋を渡る。手水舎を右手に見ながら先へ進むと
その先には鏡池社遥拝所がある。
鳥居の脇に建てられていた由緒によると
鏡池社由来
私達の守護神であります当地氏神積田神社の起源は古く今から千二百年前といわれています。
積田神社の主神武甕槌神が常陸国鹿島よりこの伊賀の国夏見郷に御滞在せられた所「御座跡、現在の寺田病院裏」より一ノ瀬川「現在比奈知川」をお渡りになされる時にこの池にお立寄られわが姿が水面に映られたので鏡池と名付けられたと伝えられている。その後積田の宮において毎年祈年祭・宮籠・出穂祭・秋季例祭の翌日鏡池祭が行なわれ、大祭の御饌に用いたる装束祭具等を池頭の森の中に納め、折懸樽と称し竹の節間を曲げて作りしものに神酒を奉り祭典を行なう。
又当鏡池は奈良猿沢池の水質と同じであって当池が濁ると猿沢池も濁ると伝えてられている。
遥拝所の右奥へ進むと名張川(供奉川)と下る階段があった。
足元に注意しながら階段を下ると左方向をパチリ、
右方向をパチリ。対岸を注視すると
そこには小さな祠が祭られていた。その近くには石碑(?)。
名張川(供奉川)を背にして階段を上ると遥拝所をパチリ。
遥拝所付近からバリアフリー散策の道を歩こうとすると遊具が配置されていた。
馬の後ろには最初に確認した建物と紅葉。
また、馬の向かいには象の滑り台とパンダ・・・
バリアフリー散策の道を抜けると参道入口の向かい側へ移動した。道路越しにパチリ。
この場所には旧夏見橋の親柱ほか、「曽爾街道碑」が建てられていた。
こちらが「曽爾街道碑」で
こちらが旧夏見橋の親柱。
駐車した公民館脇へと移動する際にパチリ、パチリ。
香落渓では残念な結果となったが、積田神社にお参りできてプラズマイナス・ゼロの状態となった。