2015年07月26日(日) 近鉄ハイキング『冷や冷や夏呑みハイキング-船参宮のなごり二軒茶屋「伊勢角屋ビール」』 (徒歩)
近鉄ハイキングに参加するのはかなり久しぶりのことだ。お伊勢さん125社をめぐり始めた頃は右も左も分からない新参者だったので近鉄ハイキングには大変お世話になった。しかしながら、多様な目的を有する多数の参加者、お参りもせずにただ歩くだけ、交通ルールやモラルを持ち備えていない方・・・、共に歩いているのが辛くなってきた。その反動が私を単独行動へと走らせる原動力にもなっていた。(大袈裟か、おそらく私は元来単独行動が好きなのだろう。)
そんな私だが、今回は勢田川のハマボウから連想的に「伊勢角屋ビール」をも巡る近鉄ハイキングが思いだされた。たまたまピッタリの日程で開催された本企画、ビールの試飲に誘われての参加となった。
久しぶりの近鉄ハイキング参加のため五十鈴川駅へ にて五十鈴川駅へ到着すると受付で次のコースマップを受け取った。参加者番号は185、すでに184人が受付を済ませていたことになる。
今回の主要な経由地は次の通り。ところがある理由により私は途中でこのハイキングをリタイヤしてしまった。しかし、試飲のビールだけはキッチリといただいた。(今回歩いたルートのみ青文字で表現)
近鉄五十鈴川駅(スタート) → 龍池山 松尾観音寺 → 黒瀬八幡宮 → 二軒茶屋餅 → 伊勢角屋麦酒 → 伊勢河崎商人館 → 宇治山田駅(ゴール)
ここでは、とりあえず途中までを紹介する。
コースマップの中心にビールの試飲券がついていたので無くさないように注意しながら五十鈴川駅を出発した。五十鈴川駅前のロータリーは多数のバスと見慣れない人々で賑わっていた。係員にその理由を尋ねると三重県営サンアリーナでで「関ジャニ∞」のコンサートが開催されるからだった。
コースマップに従って五十鈴川駅を後にすると
駅前の交差点を左折。山崎歯科の前を過ぎると
インド食堂 FULLBARIがある次の交差点で御幸道路を横断して細い路地へと入った。
その先では伊勢自動車道 伊勢西 I.C.の道路をくぐると
両側にフェンスが張られた通路(?)を進んだ。なかなかこの場所を歩く機会はない。
さらに先へ進むと国道23号沿いへと出る。本線をくぐると
その先、伊勢病院入口の交差点がありこの角にはレストラン等の商業施設 Sunny-ROAD がある。
こちらのフリーギャラリーでは「金森正巳 吉崎平男 作品展 屋久島&富士湖畔」が開催されていたので立ち寄った。大豊和紙工業株式会社が漉いた大判の和紙に印刷された写真の数々、和紙の風合いと被写体である自然が相まって素晴らしい展示となっていた。
出発直後にしばしの休憩を挟むと国道23号へ戻り緩やかな坂を進んだ。
『←龍神伝説 龍池山 松尾観音寺』の案内板が現れると次の交差点を左折。
バスのりばを過ぎると
高架の手前右側に急な上り坂がある。
登り切ったその先には次の階段あり、こちらが龍池山 松尾観音寺である。
【参考】
手水を受けてから本堂にお参りした。
コースマップの裏に記された説明によると
松尾観音寺
約1300年前の奈良時代初め(712年)、当時の高僧「行基」が伊勢神宮参拝の折、この松尾山に雄・雌の龍が住むと伝えられる池が有ることを知り、その池のほとりに自ら観音様を刻み寺を創建したと伝えられている。
その後は、伊勢国の国司であった北畠氏が祈願寺として守護し、その後、北畠家一統の木造(こつくり)氏が氏寺を守護してきた。
創建以来、本山も末寺も檀家を持たず、いずれの既成宗派にも属さない”巣立”という特異な形態の祈願寺で、霊験あらたかなご本尊『十一面観世音菩薩』と脇仕の『地蔵菩薩』『毘沙門天』と龍神伝説にに因み、「災難除け」「縁結び」などにたいへんご利益があるといわれている。
現在の本堂は、約200年前の文政3年、総けやき造りで建てられ、本堂正面一面に彫られた、けやき一刀彫り龍神欄間や、江戸時代流行となったお札奉納の絵馬や額、約100点が収められている。
また本堂の床の一部には次の床龍神(撫で龍)が姿を現している。
床龍神(撫で龍)
今から10年前この床を新しくした所、それから1年程経った頃突如、龍神様のお姿が現れました。
当寺では、1300年前から伝わる伝説の龍神様がお姿を現されたとして大切にお祀りしております。
最近ではこの龍神様を一目見て触れさせて頂くことで、ご利益を頂けると言われ、撫で龍と呼ばれております。
龍神伝説
本堂裏にある二つ池(龍池)と呼ばれる2つの池には、昔から東の池には雄龍、西の池には雌龍がそれぞれ住んでおり、観音様をお守りになっていると言われている。
今から約600年前の応永10年5月、本堂が火災に遭った際、池からその尊い二体の龍神様がお姿を現わされた。雄龍は燃え盛る炎を飲み込みながら舞い降り、観音様を自らの体で幾重にも巻き付け、また、雌龍は何度も池の水を炎に吹きかけ観音様を火災からお守りになったという伝説が残っている。
松尾観音寺では、この火災以降、毎月末600年の間かかさず「二つ池」(龍池)へ御酒・卵・饌米をお供えし、お礼参りをしている。
こうした”龍神伝説”の残るこのお寺は、いつしか自らが災難から逃れられた観音様と龍神様の開運招福の霊験があらたかなお寺として知れわたり『災難除け』のご利益と、雌雄の二匹の龍神様が力を合わせて観音様を護られたということから『縁結び』や『子授け』、『安産』にご利益があるといわれるようになった。
本堂の右側には二色のツツジでのぼり龍が形作られる龍神庭園があり、
【参考】
- 松尾観音寺の龍神庭園 のぼり龍(伊勢市楠部町) 2013年04月28日
その奥には松尾龍池社ほかがまつられている。
また、寺務所の前には庚申堂も・・・
松尾観音寺を後にすると新しくなった倉田山公園野球場の脇(ライト側の外野席付近)を通り
野口みずき金メダルロードのモニュメント付近に到着。
それにしても野口選手の足は小さい。私の靴が26.5cmだから・・・、ここではいつも足の大きさを比べてしまう。
順路に従って進むと右手に池が見えた。ここは先ほどの松尾観音寺の説明にあった雌龍が住む西の池だ。「水面が盛り上がると・・・」
池が見えなくなると前方には歩道橋。歩道橋は大好きなのだが、今回は順路に従って左側の坂を下った。
交差点で横断歩道を渡るとその先はいせトピアへ向かう道。左手にはザ・ビッグ・エクスプレスがあり、
その先で左へ折れた。
道なりに進むと左側には赤福慶福寮。
さらに進むと見たことがある風景、デジャビュ?、いえいえ先週訪れた場所だった。ここは黒瀬八幡宮への石段下だった。
【参考】
- 橘神社から向山を探しての寄り道(伊勢市黒瀬町) 2015年07月18日
前回とは逆の階段を上ると
お参り。
前回上った階段を下ると目の前にはJR参宮線の線路が走っていた。5分ほど後だったらこの場所を列車が走り抜けたことだろう。また、前方には数ヶ月その完成までを追いかけてきた勢田川水管橋の姿が望める。
JR参宮線 伊勢市 五十鈴ケ丘間 西川架道橋を後にするとコースマップの二軒茶屋餅を目指して進んだ。
目の前に見えるのは見慣れた風景、私の昼休みウォーキングで訪れる橘神社の社叢だ。先週も訪れた。コースマップと比べるとどうも左折ポイントを通り過ぎてしまったようだった。
それならと橘神社に立ち寄った。(ただし、近鉄ハイキングの注意書きには『◆コース中で紹介していない社寺等への立ち寄り、トイレの借用はご遠慮ください。』と記されている。)まぁ、自己責任と言うことで・・・
参道を進むと
橘神社および天王社、さらには山ノ神にお参りした。
隣に敷地にまつられている勝廣稲荷大明神にもお参を済ませると
黒瀬八幡宮の階段から望んだ勢田川水管橋の脇に出た。
勢田川の右岸を遡ると
川の駅 二軒茶屋へ到着。するとそこには近鉄ハイキングとは異なる雰囲気の一行がこれから出発するところだった。その一行とは「第16回 御塩道を歩く・・・」
先週に御塩道を歩いた私は彼らと同行したい衝動にかられ、近鉄ハイキングを離脱することを瞬時に決定した。ただし、試飲のビールを頂いたことは言うまでもない。