2016年04月10日(日) 奉賛記念 河邊七種神社 古文書の会(伊勢市河崎) (徒歩)
以前、伊勢河崎商人館で開催されていた古文書勉強会に参加していたが、先生である千枝大志さん(現在、中京大学 学芸員)の都合が悪くなりその開催は途絶えてしまった。その後、古文書の勉強を続けようと三重県主催の古文書調査法研修講座や皇學館大学の公開講座を受講してきたが、なかなか続かずに何年ものブランクが発生してしまった。
【参考】
- 古文書の読み方勉強の始まり 2011年01月27日
- 古文書調査法研修講座(第4期) 2011年06月18日
- 公開講座「古文書を読もう」(皇學館大学) 2012年06月23日
最近になって千枝さんとお会いする機会があり、「伊勢市河崎に鎮座する河邊七種神社で発見された古文書をもとにした古文書勉強会」を開催するからとお誘いいただいた。
あとでわかったことだが、その勉強会とは、伊勢河崎商人館が発行する「河崎かわら版」第190号に掲載されていた『奉賛記念河邊七種神社古文書の会』のことだった。
昨年に斎行された河邊七種神社の御遷座(御神遷)に際し、神社の総代らが過去の遷座に関する資料を探していたところ古びた金庫などから多数の古文書や古絵図を発見したそうだ。
【参考】 河邊七種神社の御神遷についてはこちら
- 「祝 御神遷」の幟が立つ河邊七種神社 2014年12月06日
- 御神遷の準備が進められる河邊七種神社(伊勢市河崎) 2015年02月28日
- 御神遷に向けて準備が進められる河邊七種神社(伊勢市河崎) 2015年04月19日
- 昨日(7月25日)に仮殿遷座を終えた河邊七種神社(伊勢市河崎) 2015年07月26日
- 御遷座に向けての準備が進む河邊七種神社(伊勢市河崎) 2015年08月08日
- 河邊七種神社のお白石持行事(伊勢市河崎) 2015年10月04日
- 今夜に遷座祭が斎行される河邊七種神社(伊勢市河崎) 2015年11月07日
- 河邊七種神社の御神遷(伊勢市河崎) 2015年11月07日
- 河邊七種神社の御神遷 奉祝祭(伊勢市河崎) 2015年11月08日
今回の説明会は河邊七種神社の社務所へ集合だったので、開始時刻の15分ほど前に神社へ到着したことろ、私以外にも多数の方が社務所へと足を運んでいた。
社務所へ入る前に河邊七種神社および
同じ境内地にまつられている吉家(稲荷)神社にお参り。
お参りを終えてから社務所へ向かうと座る場所もなくなるほどに多数の方が集まっていた。
部屋の隅に腰を落ち着けると説明会が開始されるのを待った。千枝さんは本会での説明のためにパソコンの準備等、忙しそうにしていた。
定刻になると、伊勢河崎商人館の古文書講座でもお世話になった松本さんにより本会の趣旨等が紹介された。
昨年、第28回 河邊七種神社 御遷座のとき、金庫より江戸中期から明治初期の古文書(大正、昭和、平成の文書もある)が多量に見つかった。貴重な資料が多いため、調査・整理して保存したい。余りにも多いので河崎かわら版にてボランティアを募集した。講師は以前から河崎について研究している中京大学 学芸員の千枝大志さんで、古文書を読みながら勉強しつつ、この資料(これは五桂の古文書をまとめた報告書)のようにまとめたい。古文書の会は松本(さん)、千枝(さん)、奥村(さん、古本屋ぽらんのご主人)が担当し、取りまとめは河邊七種神社の満田宮司にお願いする。
なお、古文書等の資料は貴重なものばかりで、かつ傷みが激しいため、持ち出し禁止とする。また、将来的には虫食い部分を裏打ちしたい。
講師の千枝さんはお忙しいなか名古屋から通われることになるので、交通費だけでも負担したい。そこで次回以降の会費は一回に付き一人500円とする。
これがその五桂区有文書目録で、
この資料では古文書を整理する方法(まとめ方)についても言及されているとのこと。次の写真は五桂で使用された調査カード。これは三重県の古文書調査法研修講座で使用したものと全く同一だった。
松本さんの説明が終了すると講師の千枝さんから
次の説明が展開された。
千枝さんは多くの資料に基づいて歴史的な河崎の位置付けや特徴について説明した後、今回発見された古文書の重要性について言及した。これはプロジェクタで表示された絵図だが、
こちらは本物の例。虫食いも多いが、これらから貴重な情報を手に入れることができるそうだ。
こんな絵図などが多数残されている。
まだ、まだ・・・
ワクワクする反面、ことの重大さに気づいた。
興味深いが
- 古文書を読む能力
- 河崎および伊勢市(山田、宇治)ほかに関する知識
- ・・・・・・
などが必要となる。これから慌てふためいても・・・
次回から本番となり、今後は第2日曜日の13:30〜15:00 河邊七種神社 社務所にて開催される。
持参すべきモノは「えんびつ」と「消しゴム」そして「500円玉」、これらが「奉賛記念 河邊七種神社 古文書の会」の『三種の神器』となる。
次回までに少しは勉強しておこう。帰宅前に伊勢河崎商人館に立ち寄った。
【 20160410 の記録 】
- お伊勢さん125社 河原淵神社(モノクローム)
- 奉賛記念 河邊七種神社 古文書の会(伊勢市河崎)
- 古文書の会に向けて刺激を得るために久しぶりの見学、伊勢河崎商人館(伊勢市河崎)
- 御薗神社の桜(伊勢市御薗町王中島)