2016年05月08日(日) 河邊七種神社 古文書の会 #1(伊勢市河崎) (徒歩)
前回の説明会から約1ヶ月、前回はオリエンテーションだったので今回が第一回目(#1)の古文書の会となった。
【参考】
- 奉賛記念 河邊七種神社 古文書の会(伊勢市河崎) 2016年04月10日
河邊七種神社にお参りしてから社務所へ入った。
開始予定時刻(午後1時半)の15分前だったが、すでに満席状態だった。事務局である松本さんから本会「古文書の会」についての説明があった。会長は河邊七種神社の宮司である満田さん。代表は播田屋の東出晴夫さん、世話役(事務局)は古本屋ぽらんの奥村薫さんと松本眞一さん。そして講師は中京大学 学芸員である千枝大志さん。活動は自己責任、自己完結で!
続いて、代表となった東出さんからの挨拶。
そして、配付された資料を利用し、今後の取り組みについての千枝さんによる説明。
本会の目的はあくまでも河邊七種神社で見つかった古文書(絵図を中心に)を目録化することであり、読むことではない。今回は文書の扱い方および保存方法、資料カードのとり方に重点が置かれた。
作業前には手の脂分を除去するために石鹸で手を洗うこと、そして作業中は鉛筆を使用することが徹底された。また資料カード作りは古文書を読めなくても何とかなる・・・。
資料カードを準備するために、2in1形式で印刷された資料カードをカッターナイフで二分割、
他には、古文書を劣化させずに保存できる中性紙製の箱の組み立て。まずは千枝さんが組み立てのお手本を見せてくれた。
本体を組み立てるとその内側を補強するために二枚のL型を組み合わせて口状に差し込み、
蓋を組み立てれば完成。
参加者もそれぞれに箱を組み立てて5箱が完成した。
最後には資料カードの作成方法。とにかく古文書からその資料のタイトルを探せ。資料カードの入力項目で当てはまる情報がない枠には〆などの印を入れること。さらに不確定で記入者が想像した、仮定したことは()で囲って記入すること。貼りあわせてあるものは分かれていても一枚、ただしのり付けが剥がれていればそのことも説明しておく。など・・・
ここでは、三重県の古文書調査法研修講座に参加したことが役立つかも知れない。もう忘れてしまったが・・・。やはり人生に無駄なことなどないのだ。
【参考】
- 古文書調査法研修講座(第4期) 2011年06月18日
また、こちらは古文書を保管する際に包むためのシート。漂白剤が含まれない完全な中性紙(和紙)とのこと。
【参考】 こちらはメーカーのホームページで、紙の知識、保護紙の使い方なども紹介されている。
本紙を短冊状に切り、資料カードに記載した番号を記すと該当する古文書に挟み込む。これにより番号で古文書と資料カードが結びつく。また、古文書の劣化が激しいような場合は、本紙を適当な大きさに切りたとう紙のように包み込めば良い。なお、この紙の性質として縦(長尺)方向には容易に裂けるが横方向はその逆だ。
今回は以上でほぼ時間となり、これら(他にも多数)の目録化は次回(6月12日)から開始される。
【 20160508 の記録 】
- 覆屋が掛けられた修繕作業中の朽羅神社(皇大神宮 摂社)
- 上社では社務所の基礎工事3ほか(伊勢市辻久留)
- 志等美神社・大河内神社、打懸神社の裏側?
- 修繕のはずなのに傷みが激しい お伊勢さん125社の河原淵神社
- 河邊七種神社 古文書の会 #1(伊勢市河崎)
- 河崎環濠跡を巡り始めたものの・・・断念
- 隠されたモノはとても気になる(伊勢市船江の歩道橋)
- 【キタヰの妻】により設営された自宅玄関ギャラリー
この五日に河邊七種神社にお参りに行きました。
いつもは静かな境内だと思われますが
当日は河有会のハッピを着た地元の人々
がたくさんおられ活気づいていました。
次回、古文書の会楽しみですね
さて、なにが出てくるやら(^^)
たかっちさん、いつもコメントありがとうございます。
> 当日は河有会のハッピを着た地元の人々がたくさんおられ活気づいていました。
何があったんでしょうね?
> 次回、古文書の会楽しみですね
はい! しかし、古文書の会は12日の午後からなので、午前11時には旧御師 丸岡宗大夫邸 特別一般公開があり、慌ただしくなりそうです。