2017年04月29日(土) 金森得水 別邸(茶室)「玄甲舎」本格的な修復前の一般公開(度会郡玉城町佐田) (車、徒歩)
玉城町の指定文化財となっている『金森得水 別邸(茶室)「玄甲舎」』が本格的な修復を前にして一般公開された。
玉城町指定文化財
玄甲舎(げんこうしゃ)
金森得水 別邸(茶室)
茶室と居宅、
2つの顔をもつ建築遺産
弘化4年(1847年)、田丸城主久野丹波守の家老で
畿内の茶人三傑の一人とうたわれた
金森得水によって設計・建築された金森得水別邸「玄甲舎」。
茶室と迎賓用を兼ねた数寄屋と、
家族が生活を営む居宅で構成された
数寄屋造りが特徴です。
築後170年が経過していますが
建築時と大きな変化はなく、保存修復・整備によって
ほとんど当初に復元することが可能です。
町では、敷地建物全体を史跡として位置付けて
平成27年度には建物の破損状況を含めた実地調査を行い、
修理方針の取りまとめや耐震診断を行いました。
平成28年度には、保存・活用方法を検討し
実施設計を行うことで、修復事業に取り組んできました。
今後も復元・整備を進め、新しい地域文化振興の拠点施設として
広く親しまれるよう活用を考えています。
【玉城町教育委員会によりパンフレットより引用】
今日は立梅用水を歩いていたのだが、都合よい予定変更が入り急遽こちらを訪れることになった。一般公開最終日で開催時間は午後3時まで。なんとか2時過ぎにはたどり着くことができた。
JR参宮線田丸駅の南側を西側から進み幻のロータリーのような場所を過ぎると
この場所に出る。こちらが金森得水 別邸(茶室)「玄甲舎」だ。受付を済ませると
建物の北側(JR参宮線の線路に面した)にある玄関へ向った。
玄関を入ると宅内をウロウロと・・・、現況は修復後には見られないのでとにかくパチリ・・・・・・。
こちらは内玄関から出たところで蔵があり、
井戸がある。
庭には多数の石が置かれている。
敷地の隅には祠もあった。どちらの神様がまつられている(た)のだろうか?
修復を終えた一般公開が楽しみだ。ビフォーアフター。
「玄甲舎」を後にすると金森得水歌碑のある場所を思い出したので再訪した。その歌碑があるのは村山龍平記念館の近く。
この案内に従って旧三ノ丸奥書院へ向かうと
奥書院の敷地に
ひっそりと建っている。
遠近(おちこち)の人も くづかの山桜 美の里の花乃 おくをたづねて 得水
旧三ノ丸奥書院を訪れたので、奥書院の内部を拝観した時の記録をリンクしておく。
【参考】
- 田丸城址旧三の丸御殿奥書院(復元)と「お抹茶」の振る舞い 2012年04月08日